こんにちは。
臨床発達心理士の春野瞳子です。
すみません、パソコンの状態が悪くてうまくいきませんでしたので、もう一度。
期待に胸を膨らませて入学したのに、不安が的中してしまったとお悩みなのですね。
保育園でやんちゃさんだったのに、小学校に入学しただけで落ち着くとは考えられませんので、想定内であったと思いましょう。
戦いごっこや廊下を走って叱られたとのことですが、ひとりではなくお友達も一緒に叱られているのでしょうね。また病院での椅子回しも子供にとってはやってみたいことではありますね。
長く小学生ともかかわってきた私の経験から申し上げますと、もしかしたら、注意を受けてもすぐに改めなかったり繰り返して同じことをしてしまったり、注意を受けた時の態度が素直でなかったりしたのかもしれません。
戦いごっこを注意され、素直に聞き入れてその後も危険なことをしなかったなら、即座に家庭に連絡という事は少ないと思います。
学校では戦いごっこは大きなけがにつながるので、しないように注意するのが一般的です。「ごっこ」という名前がついていますが、エスカレートして大きなけがにつながることが多いからです。また「ごっこ」にかこつけていじめの温床になる可能性もあります。
廊下を走ることについては、子どもはつい走ってしまうものなのですが、全速力で走ることはとても危険ですので厳しく叱られるのは当たりまえです。
出会いがしらにぶつかると骨折をしたり頭を打ったりして、病院搬送事例につながることがとても多いのです。また1年生が全速力で走って高学年の子供に思いっきりぶつかると、ふっとんでけがをするのは1年生です。高学年の子はただ歩いていただけで何も悪くないのに加害者になり心身ともに傷つきます。このような事例が後を絶たないので、学校側は何度も繰り返して注意をして学校事故の減少に努めているのです。
男の子だから、この歳だからといって決して甘く見ているつもりはありませんし叱るところはしっかり息子にも話をしてきているつもりでした。
とおっしゃる相談者様は、お子さんの子育てに心配りをされている素敵なお母様なのだとお見受けしました。
しっかり話をした後、お子さんの行動は変わりましたか?
注意されてもくりかえし同じことをしてしまうのなら、それは「こんなもの」ではなく発達特性があるのかもしれません。
学校での授業中の様子はどうでしょう。コロナの影響もあり、今はまだ始まってから間もないので、まだ学校に慣れ、授業を受けられる基礎作りの時間だと思います。
学校にはルールがあります。ルールは子どもの人権と命を守るためにあるのです。おとなしくて先生の言うことを黙って聞く子どもを育てるのが目的ではありません。
近年の学校教育は、昔のように「みんなが姿勢よく前を向いて先生の話を聞き黙って問題を解く」授業形態は減ってきています。もちろんそういう時間も必要に応じて設定しますが、主体的に授業に参加し周りの友達の意見を取り入れながら自分の思いを表現するように変化してきています。
体を動かす体育の授業もありますし、授業の合間には運動場で思いきり自由に体を動かせる時間もあります。何も戦いごっこや廊下を走ることでエネルギーを発散させなくてもいいわけです。また音楽で歌を歌ったり楽器を演奏したり、図工で絵をかいたり工作をしたりという言葉だけではない自己表現の場もあります。生活科では植物を育てたり探検をしたりする時間もあります。
人の話を聞いたり自分の意見を話したりするときのマナーも教えます。いろいろな経験をしながら、この先が見えづらい社会を生きていく力を育てていくのが学校というところなのです。
こういう学校生活、とりわけ授業において、特に困ることがないなら、あまり心配はありません。元気なやんちゃさん、で済むと思います。
しかし、授業に差し障りが出るほど落ち着きがないようであれば、学校側と相談の上、サポート会議を開いてもらうなどして対応していきたいですね。
いろいろご心配でしょうが、大丈夫です。
手立てはありますし、学校はこういう対応において蓄積されてきたものもあります。
学校全体で特性のあるお子さんにかける言葉を統一することで落ち着いた事例もありますし、トラブルを起こしそうな場所と時間が推測できればその時に教師が配慮するという事で問題行動が減った事例もあります。
私の息子も発達特性があり、小学校では宿題の量を調整していただいたり、提出物の確認をお願いしたりして、支援を受けながら成長しました。高校になってからは数学が苦手でしたが化学が好きで理系に進み、大学院を修了して今は企業で働いています。その時その時で適切な働きかけをして、自己肯定感を育てていけるといいですね。
少しでもお力になれれば幸いです。