はじめまして、小児科医の白井です。
親子セミナーや子育てなんとか、とか、だいたいみんなそんな感想で帰ってきます。
程度の差はあれ、お母さまのような気持ちの人はたくさんいます。
医師の立場からもコメントさせてください。
●たしかに以前は、高い高いなどの遊び程度の衝撃でも、なるのではと言われていました(2001年までくらいはそのような記載や論文があります)。
が、最近は、遊び程度の衝撃ではならない、あくまで虐待を疑うような強い衝撃がないとならない、というふうに変わってきています(2016年以後などはこうした記述が目立ちます)。
そもそも揺さぶられっこ症候群については、具体的にどのような衝撃がどのようなメカニズムで加わって発症するのかなど未解明なところもあり、議論を呼ぶところです。
高い高いをして、絶対に起こさないとは言えない(赤ちゃんを落とすリスクもありますし)ですが、あまり恐れすぎる必要もない、というところでしょうか。
※おしりの下から寝かしつけ程度の振動を与えることは、一般的に、揺さぶられっこ症候群との関連は指摘されていません。
●テレビについても諸説ありますが、たしかに2歳未満は視聴を控えたほうが良いです(言語などの発達に遅れが出たという研究があり、日本も米国小児科学会も禁じています)。
どれくらいの時間なら絶対に大丈夫とは言えず、研究によって1日2時間やら4時間やら様々です。
米国小児科学会では、2歳でも、1日1時間未満におさえるべき、と厳しめです。
が、1日全く見せないでください、というのはどんなお母さんでも酷です。
ましてや、テレビをむりやり消したせいでお母さんがイライラしているほうが、(テレビの影響よりも)よっぽどお子さんにとって悪影響です。
できれば放置して見させるよりも、一緒に抱っこや声かけしながら見たほうが良いのですが、
家事などをしている間、お母さんの気が滅入りそうな時など、活用してください。
少しでもお力になれれば幸いです。
※参考
https://www.jpeds.or.jp › files › abuse_4PDF
https://pediatrics.aappublications.org/content/108/1/206
https://www.healthline.com/health/shaken-baby-syndrome
https://www.google.com/amp/s/dot.asahi.com/amp/dot/2019021500063.html
http://www.hakujyuji.com/media-syounikagakkai.htm