はじめまして、小児科医の白井です。
母乳育児が軌道にのってくるのは、生後3か月以後、というのが一般的です。
なので、お子さまの細かい月齢や状況はわかりかねますが、
授乳について一番なやむ時期、といってもおかしくない時期です。
●たしかに搾乳すると、その分母乳が必要だ!と体が判断するので、
より産生量は多くなります。
もしこれまでのお子さんの体重の増えが良く、
特にお子さんの既往歴もなく元気に育っているようであれば、
ムリに搾乳はしないほうが良いでしょう。
(乳首トラブルがあるとか、どうしても赤ちゃんが上手に吸えなくて体重が増えていない、等の場合は別ですが)
●泣くたびに母乳をあげてすわせているのは、とても良いことです。
お母さまの体力が持つならば、今の時期はこれをひたすら頑張るのが、
母乳育児を軌道にのせる最短距離だと思ってください。
生後3ヶ月未満などの場合は、授乳にかかる時間も、
あまり気にしすぎないほうがいいです。
もちろん5分で区切って・・・と毎回やって、
そのたびに一度お子さんが落ち着いて機嫌が良ければ、
それでOKです。
が、10~15分かかっても、お子さんがその時間の間しっかり吸いつづけていれば、
その時間しっかりあげたほうがいいです。
吸うのに疲れたら、赤ちゃんのほうが自発的に吸うのをやめるので、
吸わせ続けたから疲れてるかな・・・というのは、あまり心配しすぎないで良いでしょう。
とくにお母さんの母乳の出が良すぎる(分泌過多)の場合、
片乳◯分、と区切って吸わせていると、
カロリーの高い後乳を十分にすわせてあげられないこともあります。
赤ちゃんはやたらと水分量ばかりかせいで、カロリーはあまりかせげないので、
母乳の分泌は悪くないはずなのに、授乳の間隔があかずに飲みたがったり、
あるいは飲みすぎでお腹の調子が悪く不機嫌が続いたりします(過飲症候群)。
●一般論を書きましたが、母乳の出方や赤ちゃんの飲み具合・成長具合によって、
ベストな授乳の方法は人それぞれです。
不安な場合は助産院などで、実際に授乳しているところを見てもらった上で、
アドバイスをもらうのも一つの手です。
少しでもお力になれれば幸いです。