れもんさん、こんにちは。
臨床発達心理士の春野瞳子です。
お小遣いの渡し方、額、そしてお金の使い方、ご両親にとって、周りの友達との関係性もあり、多くの方がお悩みです。学校の懇談会でもよく話題になるようです。
最終的には、どういう形をとっても、それが成長につながる取り組みになるよう考えることが親としての務めなので、ご両親がお決めになることですが、多くの子どもたちやご家庭を見てきた私が、私見としてこう思うという事を述べさせていただきます。
結論から申し上げますと、お手伝いでお金を渡すという事は良い影響よりも悪い影響の方が大きいと思います。
家事はそもそも、お母さんがやってもお父さんがやってもお金の授受は発生しません。外注した時にだけお金の授受が発生します。それはプロの仕事だからです。お金を受け取るという事は甘い事ではありません。子育て診断士の方が言う通り「お金は働かないともらえない」のであって、お手伝い程度では貰えないことをわからせることの方が大切です。
高校生か大学生になってバイトを始められるようになってから、仕事の厳しさと労働に見合った賃金をもらうことを学ばせましょう。その時で遅くはありません。バイトでもお金をもらう限りはプロですのでプロとしての働き方を求められます。
一方、家のお手伝いは、家族として当たり前に分担してしかるべき仕事です。
1回10円、でも細切れにすれば100円くらいはすぐにたまります。それを持って友達と買い食いをしても「自分で働いた金」だからいいでしょ?となります。このお手伝いなら10円、こっちは難しいから20円、などという交渉も始まってきます。何か手伝いを頼んだら「いくらくれる?」などという事も起こりえます。だんだんお金を高く求めるようにもなります。もともと「欲しいものがあるからお手伝いをしてお小遣いが欲しい」という事からして、親として買い与えたくないものを指しているのかもしれません。
こんな事では絶対に良い金銭感覚は身に付きません。
もちろんやり方次第ですから、全面的に否定をしているわけではありませんが、可能性として上記のようなことが起こり得るという事です。多くのお母様がたからこれで困っているという相談もいただいています。
今、お小遣いはあげていません。必要な物は私が一緒に買いに行っています。
おもちゃ等欲しいと言っても金額の大きなものは、誕生日かクリスマスねと言って買いません。
100円程のお菓子付きのおもちゃ等は、たまには買ったりしています。
という、れもんさんのやり方が、2年生の子どもにとっては一番ふさわしいと思います。そのうえで、お小遣いを与えようと思うなら、お手伝いとは切り離して、100円のお菓子が自分の判断で買えるよう、1週間に100円くらいからお小遣いを与えるもの一つの方法です。50円のお菓子を2回買うのもあり、ためて200円のお菓子を買うのもあり、そういう中で決められたお金を上手に使うことが身に付きます。あればあっただけ使ってしまうお子さんなら週に一度、自分で計画的に使えるお子さんなら月額制にしても大丈夫でしょう。
お子さんの性格をよく見極めて、いろいろなやり方から一番ふさわしいものを選んでください。
私が自分の子育てでやってきたことをお話ししましょう。
1年生になった時をきっかけに、お年玉など祖父母からいただくお金が高額なので、本人名義の通帳を作り、そこに入れて金銭教育を始めました。あなたのために使うお金だけど勝手に使ってもいいお金ではないという事も伝えました。
子どもにお小遣いを与える時には、
「お金はお父さんとお母さんが一生懸命働いて稼いできたもので、それを倹約しながら使っている。あなたもお小遣いが欲しい年ごろになったから渡すけれど、無駄遣いはしないよう、考えて使いなさい。」と言いました。
お金を持って出て、友達と買い食いをするのも嫌だったし、お菓子を持って公園で遊ぶのも嫌だったので、近所のお母さん方とも協力して、お金やお菓子を持って遊びに行かない、という事を決めました。家で親が買ったり作ったりしたおやつを食べさせたかったからでもあります。だらだら食べで虫歯になる危険性もありませんし、子どもだけで駄菓子屋に行き万引きの誘惑を避けることもできました。
我が家もれもんさんのところと同じで、誕生日とクリスマスだけ値の張る欲しいものを買っていました。そこまで我慢することを覚えさせたりその日を楽しみに待つことを学ばせたりするのも大切なことです。誕生祝いに大きなサボテンが欲しいと言われたり、回らないお寿司が食べたいと言われたことも今ではいい思い出です。
通帳にたまったお金は、娘の海外留学の時に使い、息子の自転車の買い替えにも活用しました(男の子は荒っぽくて物がすぐダメになりますね)
今は、ふたりとも成人し、自分で働いて上手にお金を使っています。
二人とも「お金はたくさんくれなかったけれど愛情はたくさんもらった」と言ってくれます。
ご参考になさってください。
でもあくまでも、最後はご両親の考え方次第です。
少しでもお力になれれば幸いです。