こんにちは。
乳幼児健診では、1歳半(もしくは2歳程度)で発語がない、3歳(から3歳半程度)で二語文がないという場合に、言葉の遅れを疑い、何らかの相談機関にへの相談・受診などを勧めるということが多いと思います。乳幼児健診は、多くのお子さんを短時間で見て、振り分けるという役割ですので、一定の基準を設ける必要があり、そういった単純な基準で指示を出すことになります。健診では、見落とすことと、過剰に心配することのどちらを取るかと言われたら、見落とすほうが避けたいということで、健診で要注意と言われても、実際には個人差の範囲内であるということもよくあり、あまり乳幼児健診の結果で、何か子供にレッテルを貼られたという風に深刻に考えられなくてもいいように思います。
言葉が出ない場合、耳が聞こえているのか、人とコミュニケーションする気持ちがあるか、周囲の人から投げかけられる言葉を自分の中に蓄え処理し自分で言葉を発することにつなげていく脳の機能があるか、言葉を発しないまでも周囲の人が投げかける言葉を理解して行動しているか、声を出す口・のどの機能があるか、ということを考える必要があります。
指差しは、興味を持ったものを指差して、保護者と興味を共有しようとする場合(共同注意)や、これが欲しいと要求する時、「犬はどれ?」と聞かれたときに答える時(応答)などに見られる現象で、1歳半健診で有無を問われるのは、主には共同注意や応答としての指差しのことであると思われます。保護者と興味を共有したい、コミュニケーションしたいという気持ちの表れとして、重視されているのかもしれませんが、指を1本出して指し示すという形が必要なわけではなく、保護者の方と興味を共有したい、聞かれたことを理解しているという現象があるかどうかということになると思います。
こういうことをしなければならないという方法があるわけではありませんが、絵本に書かれている絵を指指しながら読む、子供が興味を持ってやっていることを一緒にやってみながら「白い車だね」などと話しをしてみる。「青い服を着ようか、赤い服にしようか、どっちがいい?」などと選ばせてみて何らかの反応を返したら褒める、「今からスーパーに行こうね、お花が咲いているね」などと、自分と相手だけではなく同じものを見て感じて言葉と結びつけるような体験ができるとよいのかもしれません。
「親から見たら発語も指差しも出来ませんが、よく笑う可愛い息子だと思っています。」というお言葉、大変心に響きました。お子様にとって何よりもうれしいことであり、大切なことだと思います。