ご相談ありがとうございます.
並びにご出産おめでとうございます.
小児科医の速水です.
お母さんにとっても産後すぐの, 心身ともに大変な状況の中, 本当にご苦労様です.
回答をさせていただきますが, ご家庭の状況にあてはまらない場合もあるかもしれません.
その場合はそのままおっしゃってください.
別の方法を提案できればと思います.
赤ちゃんは妊娠が成立し, お母さんの子宮の中に存在する瞬間から, つまり受精卵の頃から赤ちゃんは常にお母さんと一緒の時間を過ごしてきました. お母さんも妊娠が分かり, お母さんになった瞬間から常に赤ちゃんと一緒に過ごしてきました.
だからこそ赤ちゃんはお母さんと離れることにとても不安があり, 置いた瞬間に, 変化を感じとり, 激しく泣きます. お母さんも赤ちゃんの鳴き声を聞くと離れるのが, より辛くなります.
お母さんが休むためにも, まずは【お母さん以外の人に抱っこされることに慣れる】こと, つまりお父さんやおばあちゃんに抱っこされることに慣れることが必要です.
その上で泣いてしまう赤ちゃんに対する考え方は大きく2つです.
日本の考え方と欧米の考え方です.
【日本の考え方】は, 赤ちゃんが泣いたら抱っこをして, 赤ちゃんが成長してベビーベッドで寝られるようになるのを待つ方法です.
もちろん長期戦なのでお母さんの負担が増えてはいけないので日替わりでお母さん, お父さん, おばあちゃんで寝かしつけを行う必要があります.
【欧米の考え方】は, 赤ちゃんが泣いても抱っこしない方法です. 泣く度に抱っこしてしまったら, 赤ちゃんは抱っこを求めて泣き続けるのだから泣いても抱っこをせず, 赤ちゃんが抱っこを求めて泣かなくなるのを待つという考え方です.
重要なことは【日本の考え方, 欧米の考え方】ともに共通するのは, やはり【お母さんが赤ちゃんと離れる時間に少しずつ慣れる】ということです.
産後のお母さんの脳は愛情ホルモンと言われ母乳の分泌と関係する【オキシトシン】というホルモンの分泌により赤ちゃんの泣き声に強く反応する状態にあります.
だからこそより赤ちゃんが泣いた時, お母さんの気持ちがお父さんやおばあちゃんに比べて強く揺さぶられるのです.
妊娠期間ずっと一者に過ごしたお母さんと赤ちゃんが, 【お互いに安心しながら少しずつ離れていくため】にも【お母さんじゃない他の人と赤ちゃんが一緒にいること】が重要と思います.
なんとか調整できればと思うのですが, いかがでしょうか?
今は本当に大変な毎日と思いますが, なんとか【1日1日】乗り越え,
1日1日進んでいく赤ちゃんの成長と発達を待っていてほしいなと思います.