ご相談ありがとうございます. 小児科医の速水です.
返信が遅くなってしまい, 申し訳ありません,
病気, ということではないのではないかと思います.
娘さんに起きていることについて
◆赤ちゃん, 子どもの泣き声のもつ力について
◆10か月の時にお姉ちゃんになったことについて
という項目に分けて説明できれば, と思います.
◆赤ちゃん, 子どもの泣き声のもつ力について
子ども, 特に赤ちゃんの泣き声には人を強い不安に引き込む力があります.
赤ちゃんはお腹が空いたり, 寂しかったりしたとき, 自分にとても危ないことが起きているのではないか, 自分の命がおびやかされているのではないかと感じ, 思いっきり泣いてSOSを出します.
そして, 女性・お母さんの脳には, その赤ちゃん・子どもの泣き声・SOSをキャッチする仕組みがあります. 女性脳は赤ちゃんの泣き声が聞こえると, いてもたってもいられなくなり, “早く赤ちゃんのお世話をしなくては”という気持ちになるのです.
大きな不安, 焦り, 恐怖を感じるのです.
(赤ちゃんの泣き声を聞いたときに, 男女で感じ方に違いがあるのも事実ですし, 海外では軍隊のストレス耐久テストには“赤ちゃんの泣き声を聞き続ける試験“, というものさえあります.)
娘さんは1才8か月女の子ですし, 男の子に比べて, より苦しくなるのだと思います. また大人でも苦しくなる体験をしているのですから, より苦しくなるのだと思います.
◆10か月の時にお姉ちゃんになったことについて
もう一つ考えられるのは, 娘さんが下のお子さんや, 他のお子さんの泣き声を聞いた時に, “自分自身が泣いてしまった時のことを無意識に思い出し, 苦しくなっていないか”, ということです.
娘さんは自分が10か月の時に, お母さんが妊娠されているのだと思います.
そして, 1歳半頃のイヤイヤ期のタイミングでお母さんが臨月だったのだと思います.
つわりが酷かったりして, お子さんのお世話が難しくなった時などなかったでしょうか?
お母さんが娘さんに関わりたくても関われなかった時の娘さんの体験・娘さん自身が泣いた時の体験が, 娘さんが他のお子さんの泣き声を聞いた時に, 娘さんの頭の中・心の中に思い出されているかもしれない, ということです.
【泣いてしまっても, , 怖くなっても, お母さんに助けてもらえる】, という安心感ができてくると, 少しずつ, 泣き声が聞こえてきても大丈夫になっていくと思います.
娘さんが【泣き声を聞いて辛い時には離れていいこと】, 【離れてもお母さんをはじめとする自分を守ってくれる大人に守ってもらえる】, という体験が今必要なのだと思います.
お二人の子育てで大変と思いますが, 娘さんと一緒に頑張ってほしいな, と思います.
少しでも参考になれば幸いです.