ご相談ありがとうございます. 小児科医の速水です.
【子ども同士で遊べる, ということについて】
遊ぶこと・遊べることは, 実はとても複雑です.
コミュニケーション能力がまだ備わっていない子ども同士が,
お互いに意思疎通して, ある一定のルールを共有し,
そしてみんなが楽しめなければいけないのです.
もしSophieさんのお子さんが他のお子さんの言うことを無視したり,
独りよがりになるようなことがあれば, きっとお子さんは遊びに入れないでしょうし,
一緒に楽しむことはできないと思います.
だからこそ, Sophieさんのお子さんはコミュニケーション力, 相手を思いやる力, 他の人と一緒に行動する力があるお子さんなのではないかと思います.
楽しく遊ぶためには, 相手が何をしたいのかをよく理解する必要もあります.
お子さんは相手が考えていることを想像する力が育っているのだと思いますよ.
お子さんが指示がなくても, 自ら率先して行動を行ったり, お手伝いしたりすることもあるのではないかと推測します.
Sophieさんがお子さんのことを理解し, 尊重しながら育ててきたからこそなのだと思います.
【1.幼稚園での生活について】
もし, 幼稚園での生活が楽しかったり, 幼稚園の先生との信頼関係があれば, お子さんはルーティーンをやるのではないかと思います.
“いつものルーティーン“は行う必要があることなのでしょうか?
もし本当に必要なものであれば, なぜその“ルーティーン”を行う必要があるかを改めて言葉で説明してあげる必要があるのではないかと思います.
“幼稚園で決まっているから”とか, ”先生が言っているから”, という表面的なことではなく,
子どもが納得できる本質的な意味を伝える必要があるのだと思います.
日本の幼児教育, 学校教育は, 大人がコントロールしやすいように子どもに指導している傾向があり, 言われているルーティーンやルールが本当に守るべきものかどうかを見極めてあげる必要があるようにも思います.
コロナ対策で意味があるかどうかもわからない, 様々なルールが乱立していることも, お子さん達, お母さん達への負荷を増やしていると思います.
きちんと説明してあげれば, 例え説明している最中にお母さんに背中を向けていても,
子どもは聞いています. そしてふとした時に力を発揮します.
お子さんのコミュニケーション能力, 相手(この場合はお話ししているお母さん)を尊重する力を信じて伝えてあげてください.
「もっと楽しく過ごすためにルールを守ろう」「ルールを守ることで楽しく過ごせるよ」と言うことを伝えてあげることが大人の役割なのだと思います. ルールを守っても楽しく過ごせないのであれば, それは大人のためのルールなのだと思います.
【2.感情のコントロールについて】
まだ5歳なので, 気持ちのコントロールは難しい時期なのではないかな?と思うのが正直なところです.
これから思春期の入り口である10歳頃までに, 少しずつ落ち着いていくと思います.
お子さんは楽しいことを楽しめる, 悲しいことを悲しめるお子さんなのだと思います.
素敵なことです.
だから他のお子さんが一緒に遊びたくなるのだと思います.
きっと, 少しずつ落ち着いていくと思いますよ, 少しずつ感じていることを言葉にできるように, 高ぶった気持ちが落ち着いた後で「さっきはどんな気持ちだったの?」と質問してあげると, 感情を言葉に変えていけるようになるのではないかと思います.
自分の気持ちを自分でコントロールする術を学ぶことが子ども時代の課題です.
大人に合わせて自分の気持ちを抑え込んだ子どもが, 将来崩れてしまうことが多いことも感じます.
僕はSophieさんがこれまでの子育てを, 大きく変える必要はないのではないかと思います.
その中でも少しでも参考になれば幸いです.