2019/6/23 00:03:48
BCGワクチンを接種してから膿が出るようになりました。
BCGを1ヶ月半前に接種したのですが、
最近になり、膿が毎日出るようになりました。
お風呂入って膿出て、乾いての繰り返しです。
病院を受信したほうがいいのでしょうか。
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BCGを1ヶ月半前に接種したのですが、
最近になり、膿が毎日出るようになりました。
お風呂入って膿出て、乾いての繰り返しです。
病院を受信したほうがいいのでしょうか。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●実際に診察させていただいたわけではありませんが、BCG接種1ヶ月半後の通常の
反応の範疇かと察します。
BCG接種後の発赤や膿などの反応は、接種した1ヶ月〜2ヶ月くらいが最も顕著です。
●BCG接種後の反応で注意すべきは主に2つあり、ひとつはコッホ現象、もうひとつは免疫不全を疑う場合です。
コッホ現象は「接種の約1週間後以内」に赤みや膿のような変化がひどくなる現象で、BCG接種前に実は結核にすでにかかっていた可能性を示すものです。お子さんは接種してすでに1ヶ月以上たっており、これには全く該当しません。
もうひとつの、免疫不全を疑う場合というのは、もともと生まれつきお子様が、免疫の病気をかかえていると、BCGのような生ワクチンを接種したあとに、その反応が過剰(接種部位の化膿がいつまでも治らない、発熱するなど)の場合です。
(つまり普通は生ワクチンを打っても、免疫が適度にはたらけて、変な過剰反応をすることなく、結核に対する抗体ができる…のですが、免疫不全の病気では、接種されたワクチンの中の結核菌に過剰反応してしまう、というイメージです。)
ただしこれは一般的には、接種2ヶ月半〜3ヶ月後など、さらにもっと時期が後になる傾向があります。
●あと理論上は、化膿したり腫れたりしたあとの皮膚が治る過程で破れて、そこから感染する…ということもありえますが、この場合は、膿だけでなく、接種部位が発赤したり、発熱したり、といった違う変化も伴います。
●というわけで、今の時点で、膿が出るけどそのあと乾いて…の繰り返しで、元気もあり哺乳もできている、という場合は様子を見てください。
接種2ヶ月を過ぎた頃に、膿の出る量が明らかに多くなったり、発赤がひどくなったり、発熱や哺乳の元気がない様子など、変化があれば受診してください。
少しでもお力になれれば幸いです。