赤ちゃんの予防接種はいつから必要?|ワクチンの種類と費用を徹底解説

大切な赤ちゃんが生後2か月になったとき、まず行うべきこと。
それは予防接種です。

適切な時期にワクチンを接種して免疫をつけることは、
免疫力の弱い赤ちゃんにとってすごく大切です。

しかし、赤ちゃんが受けるべき予防接種は、公費・自費あわせて11種類もあります。

そのため、生後2か月~1歳までの10か月間で予防接種をスムーズに行うためには、
各ワクチンの接種時期を調べてスケジュールを組むことが必要不可欠です。

この記事では予防接種について知っておくべき

  • 予防接種ワクチンの種類と費用
  • 効率的な予防接種スケジュールの組み方

を解説します。

予防接種ワクチンの種類と費用

ワクチン名 費用 接種時期(1回目) 回数
ヒブ感染症 定期・無料 生後2ヶ月 4回
小児の肺炎球菌 定期・無料 生後2ヶ月 4回
B型肝炎 定期・無料 生後2ヶ月 3回
ロタウィルス 任意・有料
約3万円
生後2ヶ月 2回
もしくは3回
4種混合 定期・無料 生後3ヶ月 4回
BCG(結核) 定期・無料 生後5ヶ月 1回
インフルエンザ 任意・有料
3,000円〜5,000円
生後6ヶ月
10月(流行前)
2回
風疹麻疹(MR) 定期・無料 1歳 2回
みずぼうそう 定期・無料 1歳 2回
おたふく風邪 任意・有料
3000円〜8000円
1歳 2回
日本脳炎 定期・無料 3歳 4回

※費用は病院によって変わります。

予防接種は定期と任意の2種類あります。

定期予防接種は、法律に基づいて市町村が主体で行う予防接種です。
公費でおこなわれるので、無料で受けられます。

一方、任意予防接種は、希望者が自主的に受ける予防接種です。
費用は自己負担しなくてはいけません。

ヒブ感染症

  • 接種時期 生後2か月~
  • 回数 4回
    1ヶ月間隔で3回、1歳で4回目

病気などの場合は、10歳まで無料で予防接種することができます。

ヒブ感染症はどんな病気?

感染すると、中耳炎や肺炎を起こします。
まれに脳を包む髄膜に炎症を起こす細菌性髄膜炎を発症。
細菌性髄膜炎になると、亡くなったり脳に後遺症が残ることもあります。

感染経路はヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染がおもです。

参考『日本小児科学会』

小児の肺炎球菌

  • 接種時期 生後2か月~
  • 回数 4回
    1ヶ月間隔で3回、1歳で4回目

肺炎球菌感染症ってどんな病気?

飛沫や接触により肺炎球菌に感染することで発症します
感染すると、発熱などの風邪と似た症状から始まり、中耳炎、肺炎を起こします。
まれに菌が血液に侵入し、髄膜炎となり重い後遺症や死亡する可能性もあります。

参考『日本小児科学会』

B型肝炎

  • 接種時期 生後2か月~
  • 回数 3回
    1ヶ月間隔で2回目、生後7〜8ヶ月に3回目

B型肝炎ってどんな病気?

B型肝炎ウイルスの感染によって、肝臓の細胞が壊れてしまう病気です。
一定期間で回復する一過性感染と、回復することなくウイルスが体に残り続ける持続感染があります。
持続感染の約10~15%の人は、慢性肝臓病(慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん)に進行します。

感染経路は、出産時に母親から感染したり、血液や体液の接触感染などがあります。

参考『日本小児科学会』

ロタウィルスワクチン(感染性胃腸炎)

  • 接種時期 生後2か月~
  • 回数 2回もしくは3回
    1ヶ月間隔
  • 費用 約3万円

任意の予防接種であるため、費用は約3万円と高額です。
高額ですが、ロタウィルス感染症は死亡する危険性もあるため、予防接種することをおすすめします。

↓小児科医の先生がロタウィルスの予防接種について回答してくれています。

ロタウィルスワクチンは2020年10月から定期接種(無料)になることが内閣府から発表されました。

参考『Yahoo!ニュース』

ロタウィルスってどんな病気?

ロタウィルスが小腸に感染することで起こる胃腸炎です。
激しい下痢や嘔吐を伴い、脱水がひどくなると入院することも多いです。
痙攣や急性脳症などの命に関わる合併症になる可能性もあります。

生後3~24ヵ月に感染しやすので、生後2ヶ月になったらすぐに予防接種することをおすすめします。

参考『日本小児科学会』

ワクチンはロタリックスとロタテックの2種類

ロタウィルスワクチンはロタリックスとロタテックの2種類あります。

ロタリックス ロタテック
接種回数 2回 3回
費用 約3万円/2回 約2.8万円/3回

※費用は病院によって変わってきます。

効果と費用はほぼ同じですが、接種回数はロタリックスが2回、ロタテックが3回と違います。
接種回数の少ないロタリックスが人気です。

4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活性ポリオ)

  • 接種時期 生後3か月~
  • 回数 4回
    1ヶ月間隔で3回、1歳で4回目

4種混合ワクチンの病気ってどんな病気?

【ジフテリア】
喉の奥に熱い膜ができ呼吸がしにくくなる病気です。
呼吸がしづらくなり、亡くなることもあります。

【破傷風】
菌が傷口から体内に入ることによって感染します。
神経麻痺や筋肉の激しい痙攣や呼吸困難を起こす、死亡率が高い病気です。

【百日せき】
風邪のような症状から始まり、ひどくせき込む病気です。
せき込んだあと、ヒューという笛のような音が聞こえるのが特徴。
けいれんや肺炎・脳症などの重い合併症になる場合もあります。

【ポリオ】
かつては小児まひと呼ばれ、ワクチンが導入されるまでは毎年何千人もの患者や死亡者が出ていました。
四肢にまひをおこし、障害が残ることもあります。

参考『日本小児科学会』

BCG(結核)ワクチン

  • 接種時期 生後5〜7ヶ月
  • 回数 1回
    生後5~8か月

BCG(結核)ってどんな病気?

咳や痰、微熱が長く続く肺の病気です。
幼児がかかると、全身性の結核症や結核性髄膜炎などを引き起こし、重い後遺症を残すことがあります。
空気感染により感染します。

参考『日本小児科学会』

インフルエンザ

  • 接種時期 生後6ヶ月〜
    インフルエンザ流行前の10月頃
  • 回数 2回
    1回目接種後2~4週間あけて2回目
  • 費用 3,000円〜5,000円

インフルエンザの流行が始まる11月までには2回の予防接種を済ませておくと理想的です。

インフルエンザってどんな病気?

感染力が強い呼吸器の病気です。
発熱や頭痛、全身のだるさや鼻水・咳など普通の風邪に比べて全身症状が強いことが特徴です。
例年12月~2月の上旬にかけて流行のピークになります。

参考『日本小児科学会』

風疹麻疹(MRワクチン)

  • 接種時期 1歳になったらすぐに
  • 回数 2回
    1歳で1回目、小学校入る前に2回目

風疹・麻疹ってどんな病気?

【風疹】
発疹、発熱、首や耳の後ろのリンパ節が腫れる病気です。
脳炎や血小板減少性紫斑病を合併症として起こす可能性があります。

【麻疹】
はしかとよばれる感染力が強い病気。
発熱・咳・鼻水・目が赤くなる・目やにの症状が出ます。
症状が収まったあと、高熱が出て全身に発疹が広がるのが特徴で、合併症がなければ7~10日で治ります。

参考『日本小児科学会』

水ぼうそうワクチン

  • 接種時期 1歳になったらすぐに
  • 回数 2回
    1歳で1回目、1歳3か月で2回目

※定期接種期間を過ぎても接種可能

水ぼうそうってどんな病気?

水筒帯状疱疹ウイルスに感染することでおこる病気です。
発熱・水ぶくれを伴う湿疹が全身にでて、かさぶたになるまで7~10日ほどかかります。
まれに小脳炎を合併し、生命に関わることもあります。

参考『日本小児科学会』

おたふく風邪ワクチン

  • 接種時期 1歳になったらすぐに
  • 回数 2回
    1歳で1回目、小学校入学前に2回目
  • 費用 3,000円〜8,000円

おたふく風邪ワクチンは任意のため有料です。
市町村によっては助成金がでることがあります。

おたふく風邪ってどんな病気?

ムンプスウイルスによっておこる発熱と耳下腺の腫れを特徴とする病気です。
1週間ほどで回復することがほとんどですが、髄膜炎や脳炎、脳症、難聴という合併症をおこすこともあります。

参考『日本小児科学会』

日本脳炎

  • 接種時期 3歳
  • 回数 4回
    3歳に1回目2回目、4歳に3回目、9歳に4回目

生後6ヶ月から接種することが可能ですが、3歳から始めるのが一般的です。
接種が遅れて間隔があいても、免疫ができているので最初から接種しなおす必要はありません。
日本脳炎が受けにくかった世代の人(1995年4月2日~2007年4月1日生まれ)は、20歳未満まで公費で接種可能。

日本脳炎ってどんな病気?

蚊が媒介するウイルスで感染し、高熱・頭痛・嘔吐・意識障害やけいれんを起こします。
後遺症を残す可能性も高く、命を起こす率も約20~40%と高いです。

参考『日本小児科学会』

あなた専用の予防接種スケジュールを作ろう

引用元田辺三菱製薬株式会社 ワクチン.net

予防接種は、接種開始の時期や回数、間隔がワクチンによって違い、とてもややこしいです。

「ヒブワクチンの1回目は生後2か月から、2回目は4週間後から受けられるんだ。
でも、4種混合の1回目は3か月からで、2回目は3週間後から…」

このように、ごちゃごちゃになりがちな予防接種把握に役立つのが、
予防接種スケジュールです。

予防接種スケジュールがあれば、いつ、何のワクチンを予防接種すればいいのか一目でわかります。
接種し忘れを防げ、効率よく予防接種することができます。

↓下記のサイトでは、お子様の生年月日を入力するだけで簡単にスケジュールが作成できます。

【ワクチン.net】マイ予防接種スケジュールを作ろう!

参考田辺三菱製薬株式会社ワクチン.net

おすすめのスケジュール

一般的なおすすめの予防接種スケジュールは以下になります。

参考日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

予防接種の受け方・流れ

  1. 市町村から予診票(予防接種手帳)をもらう
  2. 小児科を探して予約する
  3. 予診票と母子健康手帳を持って小児科を受診

①市町村から予診票(予防接種手帳)をもらう

定期予防接種については市町村から予診票・予防接種手帳をもらいます。

予診票・予防接種手帳がもらえるタイミングは市町村によって異なり、
出産後まとめて送られてきたり、予防接種の時期になったら送られてきたり、妊娠届出した時に母子健康手帳と一緒にもらうこともあります。

もし予診票・予防接種手帳をなくしたとしても、市町村(保健センターなど)に問い合わせれば再発行してくれるので安心してください。

②小児科医院を探して予約する

予防接種は基本的に小児科医院で受けることになります。
予防接種が始まる生後2か月になる前に、自宅から通いやすい小児科を探しておきましょう。

予防接種を受けるには事前予約が必要な小児科が多いです。
感染予防のため、予防接種を受ける子どもだけが来る曜日や時間帯を設けていることもあります。

小児科によって予防接種のルールは違うので、予約の時にしっかり確認しておきましょう。

③予診票と母子健康手帳を持って小児科医院を受診

必ず予診票・予防接種手帳と母子健康手帳を持って小児科を受診してください。
忘れると、予防接種が受けられなかったり、有料になってしまいます。

当日は、予診票を提出して、子どもの体温を計り、診察をして問題がなければ予防接種となります。

小児科によっては今後の予防接種スケジュールを立ててくれます。
子どもの体温も、病院で検温する小児科と家で検温する小児科があります。

予防接種の3つの注意点

予防接種するときに注意していただきたいポイントが3つあります。

  1. 発熱や疾患があるなら予防接種は延期
  2. 予防接種したあとは体調の変化に注意(副反応)
  3. 同時接種して効率よく予防接種

発熱や疾患があるなら予防接種は延期

当日の発熱はもちろん、1~2週間以内に発熱があった場合も様子を見て予防接種を控えることがあります。
当日の健康状態だけでなく、接種前に体調を崩したり変化があった場合には、問診時に必ず医師に言いましょう。

「せっかく病院に来たのに!」
「スケジュール通りに予防接種しなきゃ!」
と思ってしまうかもしれませんが、優先すべきは大切な子どもの安全です。

当日は子どもの体調について医師としっかり相談して、不安な場合には延期を検討してください。

予防接種のあとは体調の変化に注意(副反応)

予防接種を受けた後、体内に免疫ができる以外の反応を”副反応”といいます。
副反応として発熱や発疹がよく見られます。
重いものだとアナフィラキシーというアレルギー反応や、急性脳炎、急性けいれんが起こることがあります。

副反応がおこったときすぐに受診できるように、予防接種後30分程度は小児科もしくは近くで待機して様子をみましょう。
接種当日以降も、生ワクチンは4週間、不活化ワクチンは1週間ほど副反応が出ていないか注意が必要です。

同時接種して効率よく予防接種

同時接種とは、2種類以上のワクチンを同時に接種することです。
たとえば、生後2ヶ月で接種できるヒブ、小児の肺炎球菌、B型肝炎、ロタの4種は同時接種できます。

「複数のワクチンを同時に赤ちゃんの体に入れても安全なの?」
と心配になるかもしれません。

定期予防接種実施要領には一つのワクチンを接種したら27日もしくは6日の間隔を空けると記載があります。

  • 生ワクチン(BCG、麻疹風疹、水ぼうそうなど)
    → 27日
  • 不活性ワクチン(ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎など)
    → 6日
  • ただし、医師が必要と認めた場合は、2種類以上の予防接種を同時に行うことができる

参考「厚生労働省:定期予防接種実施要領」

しかし、近年の研究では、子どもに接種できるワクチンは、本数に制限なく、どの組み合わせであっても同時接種は安全であることが分かっています。

世界では10年以上前から同時接種が当たり前で、日本小児科学会も2011年に同時接種は問題がないと発表しています。

「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」2011年4月28日
1)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。
2)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
3)同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

実際、2015年の調査によると90%以上の子どもが同時接種をしています。

参考リクルートの調査

同時接種の一番のメリットは、赤ちゃんの免疫が早くつくことです。
予防接種できない期間は、病気にかかる危険のある期間になります。
同時接種すれば最短で複数の免疫ができるので、赤ちゃんを病気から守ることができます。

また、病院に行く回数が減ることで、赤ちゃんと私たち親の体力的・時間的な負担も減らすことができます。

同時接種を組みこみ、効率よく予防接種をしましょう。

スケジュール作成して早めに予防接種!

予防接種は、まだ小さい赤ちゃんを病気から守る大切なものです。
予防接種が遅れるということは、その分病気にかかるリスクがあるということ。
大切なわが子を守るためにも、予防接種は必ず、なるべく早く受けましょう。

ただ、ワクチンによって受けることができる時期も回数も違うので、予防接種を管理するのは本当に大変です。
予防接種スケジュールがあるだけで管理が驚くほど楽になるので、ぜひ一度おためしください。

決められた時期にきちんと予防接種を受けられるようスケジュールを組んで、
大切な赤ちゃんを病気から守りましょう。

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