2019/5/17 16:49:14
子供の兄弟(姉弟)ケンカ|親はどの程度見守り、どの程度関わるべきでしょうか。
現在10歳の女の子と7歳の男の子を育てている主婦です。
毎朝の兄弟喧嘩について悩んでいます。
兄弟喧嘩の理由は、「お姉ちゃんが僕の消しゴムを使った!」とか、弟の方がお姉ちゃんのマネをしてお姉ちゃんが怒るなど親からするととてもくだらなく感じてしまう事ばかりです。
今朝は、飼い猫を弟が脅かしていました。それを見ていたお姉ちゃんが怒って、弟の手を力強くぎゅっと握りました。すると、弟が泣き出したので手を見てみると爪が食い込んだのか、弟の手に小さな傷ではありますが血がにじんでいました。お姉ちゃんには、弟の方が小さいのだから力かげんを気を付けるように言い聞かせました。納得いかない様子でしたが、お姉ちゃんが弟にごめんねと言って喧嘩は終了しました。
自分の親に相談すると、「兄弟喧嘩も人間関係を学ぶのには大切。」と言われます。二人とも小学生になり、力も強くなってきました。親はどの程度、子供の喧嘩を見守りどの程度関わればよいのでしょうか?
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専門家からの回答
rodyさん初めまして。渡部(わたべ)と申します。
お子様の兄弟喧嘩が耐えないこと、とても大変だと思います。
どちらも可愛い我が子だからこそ、喧嘩が繰り返されるのは辛いものがありますよね。
大人が見たら、よくもまぁそんなことで喧嘩ばかりできるなぁと思うことも多い兄弟喧嘩ですが、rodyさんの親もおっしゃられる通り兄弟喧嘩は相手の気持ちを考えることができるようにもなりますし、自分の意見をしっかりと相手に伝えられるようになるという点でも子どもの成長に欠かせないものと思います。
ただ、今回のように血が出てしまうほどの喧嘩となると親が介入せざるを得ないですよね。
上の回答でもあるように、家庭での喧嘩のルール決めや、してはいけない線を引くというのはとても大切だと私も思います。
ただ、線を超えるまでは親はできる限り介入せずに見守ることをおすすめします。
親が介入をしないことで子どもは子どもだけで解決する力も養えますし、親が介入することによってかえって兄弟喧嘩が悪化する恐れもあるからです。
すでに兄弟喧嘩についてよいアドバイスがあったので、私からは子どもたちに声をかける際のポイントや、兄弟喧嘩が少しでも減るアドバイスをしたいと思います。
子どもたちに声をかける際のポイントです。
1. 上の子ばかりに注意をしないように気をつける
「お姉ちゃんなんだから」「まだ弟は小さいんだからあなたが気をつけなきゃ」といったように声をかけて上の子ばかり注意をしてしまうと、「なんで私ばっかり悪くなるの?」「私より小さいのは分かるけど、小さいからっていつも弟ばかり許されるのはずるい!」とお姉ちゃんは余計に弟を恨む思いが出てきてしまいます。
とくに、お母さんはどちらも同じくらい可愛がっていると思っていても無意識に異性の子どもに甘くなってしまう傾向があるようなので、お姉ちゃんは『私より弟がかわいいんでしょ』という思いになりやすいです。
お姉ちゃんというだけで我慢していることも普段から多くあると思うので、お姉ちゃんにだけ注意をすることのないようにしてあげてください。
お姉ちゃんの甘えたい気持ちや願望ももし見受けられるようであれば甘えさせてあげてみてください。
2. 親が感情的に(大きな声で)怒らない
「もういい加減にしなさい!」とたまらず怒りたくなるときは出てくると思います。
ただ、子どもたちにとって喧嘩はするだけでは意味がありません。
喧嘩の後にどうして喧嘩になったのか・相手はどう感じたのかなど考えるからこそ意味が出てきます。
なので、親は感情的になるのではなく、しっかりと1人ずつ話を聞いてあげるということが大切です。
まだ、お互いの想いを上手に伝えられない年齢でもあると思うので、それぞれの想いを口を挟まずに最後まで聞いてあげて必要があれば橋渡しをしてあげると良いです。
親が冷静に受け止めてくれたら、子どもは更にヒートアップすることなく落ち着いて話ができるようになります。
3. 喧嘩しているときにも、お互い尊敬する思いをもてるようにする
兄弟は関係が近いからこそ、おもいきりぶつかります。また、近い関係がゆえに相手を軽く見てしまう傾向にもあります。
そのため、親が仰天するような汚い言葉で相手をののしったり、暴力的になることもあります。
そんなときにこそ、お姉ちゃんの良いところを1つ弟に伝える。弟の良いところをお姉ちゃんに1つ伝えることをオススメします。
「お姉ちゃんは、いつも優しいよね。あなたが1人でいたらいつも側に来てくれて寂しくないように遊んでくれるよね。お母さんにもお手伝いしてくれるしとっても優しいんだよ。そういうところ大好きなの。」
「弟はすごく明るいよね。いつも元気いっぱい遊んでいて楽しそうに笑っている顔を見るとみんなつられて笑っちゃうよね。弟がいるだけで家族みんな明るくなるよね。そういうところが本当に好きなの。」
といったように、お互いの良いところをお互いに親が伝えるというのはとても大切です。
自分が親から認められているところがしっかりあると自己を肯定できる気持ちになりますし、相手のよい所を意識するというのは相手を尊重することにも繋がりますので、乱暴な気持ちになりにくくなります。
子どもたちは、当たり前ですが叱られることは嫌いです。でも褒められることは大好きで褒め言葉なら最後まで話を聞いてくれます。
子どもの心理を学ぶときに印象に残ったことですが、
『人は誰でも、優しい気持ちを溜められる入れ物が心にあります。
うれしい言葉をかけられたり、褒められたり、認められる経験を積むと、自分の中に嬉しい温かい気持ちがたまっていきます。たまっていき、入れ物がいっぱいになると溢れます。すると、溢れた分で自分も誰かに優しくしてあげようという優しい気持ちになれるそうです。』
逆もしかりで、叱られることや否定されることが多かったらどうしても人に優しくする気持ちにはなれません。
なので、ふだんから沢山子どもたちの良いところを見つけて褒めてあげるというのも日常で子どもの心を温かく優しく気持ちで満たしますので、兄弟喧嘩も減るひとつのポイントになると思います。
よければ、この褒める褒める作戦も試してみてください。
専門家からの回答
rodyさん、こんにちは!やなせと申します。
毎日の兄弟喧嘩に悩んでいらっしゃるのですね。
うちの子ども達も、rodyさんのお子さん達と同じく男女の兄弟なのですが
よく喧嘩をします。
喧嘩の理由は、大人から見ると本当に些細なことでくだらないなぁ…と思うようなことばかりなのですが、真剣にバチバチとやりあっています。
見ていて面白いときもあれば、ヒヤヒヤすることもあり、イライラもします。
rodyさんの親御さんがおっしゃる通り
「兄弟喧嘩も人間関係を学ぶのには大切。」というのは、本当に、その通りだと思います。
ただし、喧嘩にはルールが必要だと思うのです。
例えば、大怪我に繋がるような喧嘩の仕方は、怒りのコントロールが出来ていない状態なので、とても危険です。
ですから、我が家の場合は兄弟喧嘩のルールを決めています。
●口喧嘩が10分以上続くようなら、お互い、一旦離れて別室で頭を冷やす
●「死ね」「殺す」など、死に関わる言葉で相手を罵らないこと
●上の子、下の子関係なく、力の強いものが力の弱いものに手を出してはしてはいけない
●大惨事になりかねない行為はしない
首を絞める、骨折や血を流すような暴力、危険な場所から突き飛ばすなど
●物を投げたり、武器代わりにしてはいけない
●上の子、下の子関係なく、どちらかが一方的であったり、卑怯なことをした時は、親が成敗に入る
ルールは、子ども達を揃って呼び出し、みんなで正座をしてお話をしました。
同性同士の兄弟の場合と、異性同士の兄弟の場合では、ルールも多少変わってくるとは思いますが
ルールの決め方は、親御さんの考えに基づくもので良いと思います。
ルール決めは、子ども達が、喧嘩のでも気持ちのコントロールを覚えていけるようにするためのものでもありますが
親の方も、ルール範囲内で兄弟喧嘩をしているうちは、黙って見守るためでもあります。
成長とともに、喧嘩の内容もどんどん変化していきます。
思春期になると、お互いに口も聞かず、喧嘩にもならないという日も来るかもしれません。
喧嘩ばかりして、お互いに嫌い合っていたはずなのに、成人したら急激に仲良し兄弟になったというエピソードも少なくありません。
兄弟って、不思議ですね^^*
身体に関しても、心に関しても、お互いを深く傷つけるようなことさえしなければ
多少の擦り傷や、掴み合いくらうは良しとしているご家庭もあります。
取っ組み合いの喧嘩になっても、次の日にはお互いに「おはよう」は言うこと!という
ざっくりとしたルールを決めているご家庭もあります。
その家庭、お父さん、お母さんの考え方で、ルールは違って良いと思いますので
rodyさんのお家ならではの兄弟ルールを決めてみることも、ひとつの方法とて考えてみてはいかがでしょうか?