2019/6/25 10:46:59
4歳の年中女の子の相談です。赤ちゃんの時からの指しゃぶりがなかなか…
4歳の年中女の子の相談です。
赤ちゃんの時からの指しゃぶりがなかなか治らず悩んでいます。
主に就寝中や、ゴロゴロとテレビを見て手持無沙汰な時にしゃぶることが多く、こちらから声をかけると泣いて、しゃぶりたーいと訴えます。2歳頃からやめさせようと、ばんそうこうを指に貼ったり、市販のにがいクリームを塗ったり、「鬼が来るよ!」など脅したりもしましたが、持続して効果はなく4歳まで来てしまいました。
いつかはやめるよと言われますが、親としては、この先前歯の形も気になりますし、そろそろやめさせたい所です。
娘も納得してやめられる方法はありますでしょうか?
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●たしかに歯並びなどの観点からは、4歳をさかいに徐々にやめられたらベストです。
が、お母様も相当色々試してくださったのですね。正直言うと、あまり無理やりやめさせるのも、逆効果かなと察します。
医学的にも、これをやったら絶対やめられるとか、逆にやめなかったから必ず運動・精神発達に影響があるとか、そういうことはもちろん証明されたものはありません。
どんな年齢のお子さまでも、自分の気持ちを自分でなだめられる手段を持っていることは、とても大切です。
子どもでも大人でも、何か原因はわからない。でもなんだか落ち着かない。気分が優れない。こういう瞬間はたくさんあります。
そのときに、とにかくこれをすれば何か落ち着く。
4歳のといえど、まだまだ自我や衝動性と毎日戦っており、脳みそも体もフル稼働している時期です。こうしたセルフマネジメントができることは、非常に大事です。
今のお子さんにとってまさにその行為が指しゃぶりなのでしょう。
もちろん、ただ暇な時にしゃぶる癖がついちゃった、というのもあるかもしれませんが、そうすることで気持ちが穏やかになる効果をお子さんなりに実感しているからだと思います。
●どうしてもお母様がやめさせたいというのならば、いきなりやってはダメ、といっても納得できないのは当然です。理由や、納得しないと行動にうつせません。
鬼が来るから、などという非現実的な理由付けよりも、「指にバイキンがついたら、ママとても心配だからやめてほしい。」など、現実的に、しかもママがどう思うか、ということを伝えたほうが良いお子さんもいます。
そして理想は、指しゃぶり以外にする行為を一緒に探してあげることです。お気に入りの小さいタオルやマスコットを持つなど。
このあたりはお子さまのキャラクターにもよるので、お母様が納得された方法でトライしてみてください。
●散々言われているかもしれませんが、たしかに無理やりやめさせなかった・どうやってもやめなかったというお子さんでも、大人になってまでずっと指しゃぶりしていたという人はいないわけです(爪噛みなど、大人になっても人それぞれ癖もありますし・・・)。
お母様のストレスはかならずお子さまにも伝わるので、無理ない範囲でほどほどに試してみてはどうでしょうか。
少しでもお力になれれば幸いです。