2019/6/25 15:27:39
顔の乳児湿疹がひどく夜にぐずります。ステロイド薬を使っているのですが
現在10カ月の赤ちゃん(男の子)についてです。
6カ月頃から顔の乳児湿疹がひどく、病院へ行きステロイド(キンダベート)の薬を処方されて塗っていますが、それ以上悪くはならないものの、よくもならない状況です。
特に夜寝ている時に、眠りが浅くなるとかゆみが出るようで、寝ながら掻いて血が出てしまうこともたまにあります。
また、眠くなるもしくは寝ぼけて、布団のシーツに顔をこすりつけてしまい、余計に肌荒れがひどくなります。
かゆみがあるのもかわいそうですし、夜中に何度もかゆがってぐずるので、私自身も日々睡眠不足な感じで辛いです。
どうしたら肌がよくなるのか、またぐっすり寝てくれるようになるのでしょうか?
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専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●きちんと受診されて診断もついているようなので、薬については、受診先のとおりにしていただくのがもちろんベストかと思います。
が、意外と、処方されている薬が悪くなくても、塗る量が少なくて、効いていないだけのときも多いです。
どれくらいの量をどの範囲に、いつ塗るか、もし不明であればかかりつけによく聞いてください。
●寝るときはただでさえ、子どもは顔を擦り付ける癖があります。痒いとなおさらですよね。また6ヶ月は離乳食もはじまって、ますます皮膚からの感作・皮膚あれがひどくなる時期です。
この場合はステロイド以外にも、ワセリンやプロペトでしっかりと上からカバーするように塗ると効果がある場合もあります。
が、ベタべタして汗腺をとじこめたり、肌にあわないと悪化する場合もあります。
今ステロイド以外に何を塗っているのかなど詳細がわかりかねますが、こうした保護材についても、かかりつけと相談してみてもいいかもしれません。
●あとは爪を短くきっておくこと、布団のシーツをこまめに洗濯することでしょうか(荒れた皮膚からはダニなども感作しやすくなります)。
寝付きのよい睡眠環境としては、温度は20℃前半、湿度は50%が目安です(意外と寒めのほうが赤ちゃんは寝付きが良いことが多いです)。個人差もあるので色々ためしてみてください。
●湿疹の治療ひとつとっても、医師によってかなり治療の方法にばらつきもあります。
塗布する保湿剤やステロイド剤は基本ですが、抗アレルギーの内服薬を積極的に処方する医師もいれば、
ひとまずグッとステロイドのランクをあげて(キンダベートはいわゆるマイルドステロイドですが、もっと強いステロイドもあります)ガツッと炎症をしっかり抑えてから、段階的にステロイドのランクを下げて・・・
というアプローチを取る医師もいます。
どれが絶対正しいというわけではなくて、治療には様々な選択肢があるので、実際にやってみないと効果がわからないんですね。
基本的には肌の状態は、同じ医師が経時的にみて判断したほうが、治療がうまくいくことが多いですが、納得できない・ほかの治療の選択肢も検討してみたいという場合は、一度他の医療機関に相談してみるのも一つの手です。
また、食事でこれを食べたら湿疹がひどくなる、という傾向が続く場合は、食物アレルギーが背景にあることもあります。この場合は症状次第では、検査をして食事の進め方も検討する必要があります。
少しでもお力になれれば幸いです。