2019/7/13 12:00:31
7才の男の子です。今年、小学校に入学しました。幼稚園のころから陰茎…
7才の男の子です。今年、小学校に入学しました。幼稚園のころから陰茎の裏をかゆがることがありました。汗をかいたりすると赤くなっています。体の他の部分のかゆみに処方してもらってる薬を塗っていましたが、最近、陰嚢ににきび?みたいな吹き出物ができてしまいました。これも、皮膚科でもらってるステロイド剤を塗ると一旦はよくなります。でも、時々ぶり返します…。こういうとき、皮膚科がいいのか小児科がいいのか、泌尿器科?がいいのか悩みます。本人はお医者さんにみせるのはとても抵抗があるようです…。子どもの場合、どこにつれていくのがよいのでしょうか。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
実際に診察したわけではないので、
あくまで一般論として受け止められてください。
●陰茎や陰嚢の赤みやただれ自体は、よくあることで、
一番多いのは汗疹(あせも)や、
体の他の部位にもともとアトピー性皮膚炎がある場合はその症状であることもおおいです。
ステロイドで一時的に良くなるのは、こうした原因からくる皮膚の炎症を、一時的にでも抑えられているからだと考えます
●吹き出物のようなものについては、
おそらく皮膚が荒れた状態のところに、
何らかの原因で水疱や膿疱のようなものができたのかもしれません。
実際に拝見していないので、推察の域をでませんが、パンツ内にある下半身はムレやすいため、体の他の部位と比べて、カンジダなどのカビが感染しやすいことも多いです。
その場合は、ステロイドはそもそも感染症には弱い薬なので、塗っていてもいつまでも治りません。むしろ悪くなることもあります。カビに効く専用の薬を塗らなければいけません。
●かかる科については、その科を標榜している先生の経験にもよるので、一概には言えませんが、
皮膚科と小児科は同程度におすすめします。
(泌尿器科は一般的には、陰部や排尿の機能的な問題を扱うので、皮膚というよりはややニュアンスが異なります)
お子さんが診察を嫌がるのは正常なことで、むしろきちんと、他人に性器を見せることに抵抗を覚える感覚はとても大事です。診察する医師の性別を選べる医療機関を探してみたり、あるいはお子様の診察により慣れている小児科のほうを選んだりするのも一つの手段です。
お子様にも、おちんちんが痒くて治らなかったら心配だな、などママの気持ちを伝えたり、お互いにムリなく約束を守れる範囲で、病院に行けたときのご褒美を導入するのもわるくないです。
●また皮膚の治療は、できれば、同じ医師が経時的な変化をみながら治療するのが効果的なので、あまり医師や医療機関を頻繁に変えるのはよくないですが、
異なるアプローチが効く場合もあるので、一度ちがう医療機関などに相談してみるのも一つの手です。
少しでもお力になれれば幸いです。