2019/8/15 16:37:34

4歳の末っ子がはしゃいだり大暴れして私や兄たちを困らせます。

たなか
たなか / 50歳 / 女性 /

はじめまして、よろしくお願いいたします。
私には息子が4人おりますが、2年位前に、上3人(現在、17歳、14歳、10歳)が、
立て続けに自閉症スペクトラムの診断を受けました。
知的な遅れはなく、コミュニケーションに問題があるタイプで、
それぞれ、個性はありますが、非常にルールに対して自分に厳しく、真面目なタイプです。
上3人は、それぞれ、自分の世界をもっており、
全く違うことが興味の対象なので、互いにそれを尊重する(邪魔しない)ことで、
なんとか共存できているのですが、
一番下(4歳)が今のところ、なんの診断もなく、
とにかく元気な子でして、保育園には通っているのですが、
帰ってきても元気いっぱい、力がありあまっていて、
平日の夜、休日、家中が大騒ぎになることが多々あります。

4歳児は、両親もお兄ちゃんも大好きで、
とにかく家にいる時間、ひたすら大はしゃぎなのですが、
ときに、はしゃぎすぎることで、暴れすぎて危険なことをします。
お兄ちゃんたちは、ルールを逸脱した暴れ方は、当然注意をします。
でも、注意されると、また喜んで?更にエスカレートします。
さらに、お兄ちゃんたちは、注意して、
口調がきつくなると、それをお父さんに叱られて、
不本意に感じてすねてしまいます。

正直、上三人は、自閉症スペクトラムと知らずに育ててきて、
特性なのか、とにかく、悪くやんちゃなことはしなかったので、
怒らない育児で済んできたのですが、今更、4人目の子育てに戸惑っています。

お兄ちゃんたちに対するケア、
末っ子に対するケア、
色々教えていただけると嬉しいです。

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    専門家からの回答

  1. 春野 瞳子 春野 瞳子 2019-08-24 01:21:15
    • 小学校教諭
    • 臨床発達心理士
    • その他
    • 養護学校教諭一種

    こんにちは。
    臨床発達心理士の春野瞳子です。
    自閉症スペクトラムのお子さんをたくさん見てきた立場からお話しさせてください。

    上の3人のお子さんは、コミュニケーションに問題はありながらルールを守りまじめだとのこと。社会への適応も良く、大きくなるまでたなかさんが知らずに育ててくることができた最大の長所ですね。
    「障害」の概念は時代によって変わりますが、「本人に障害がある」のではなく、本人が生きにくさを抱えて社会参加ができない時に、そこに障害が存在するのだと考えればいいのです。

    具体的には白井先生が書かれているので、繰り返しませんが、4歳のお子さんに対して一つだけ付け加えるとすれば、「〇〇だからダメ」と注意した時には必ず、「こうすればいいよね」と正しい姿を教え、「それをやらせたうえで、あらためて褒める」というところまでやってください。
    そういうやり方を上の3人のお子さんが真似て4歳のお子さんに対応できるようになれば上のお子さんを褒めることもできます。

    4歳なら発達検査もできる年齢です。何の診断もないとおっしゃるのは検査を受けての結果でしょうか。単に元気が有り余っているだけなら、サッカーとか水泳とか体力を消耗する習い事なども効果的かもしれませんね。

    少しでもお力になれれば幸いです。

  2. 専門家からの回答

  3. 仮登録名 白井沙良子 2019-08-22 12:25:36
    • 医師(小児科)
    • ●日本小児科学会専門医
    • ●IPHI 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

    はじめまして、小児科医の白井です。

    ●4歳のお子さんにとって、
    「暴れたときに注意される」という行為が、
    お子さんにとっては「注目してくれる」という
    嬉しい行為になっている可能性があります。

    このような場合に、一般論としては、
    以下の対応を取ることが多いです。

    ①うまくできている行動について注目してあげる。
    ②やめてほしい行動については注目しない。
    という方針を、家族全員で徹底してあげます。

    ①についてはご兄弟も多かったり、忙しかったりすると、
    ついつい忘れてしまいがちですが、
    たとえばお片付けができたとき、ごちそうさまが言えたとき・・・など、
    ささいなことで良いです。
    日頃、お子さまが当たり前のようにできていることでも、
    それを褒めたり、「助かったよ~」などと声かけしたりすることで、
    「ちゃんと見てもらえてるんだな」という安心と自信につながります。

    ②がなかなか難しいです。
    大暴れなど、これはダメだ、というような行為をしたときに、
    完全に無視をするのでもなく、かといって、
    ダラダラ注意をして「注目してくれてる」という
    期待をいただかせるわけでもなく・・・
    というような対応がカギになります。

    「◯◯だから、ダメ」と簡単な理由をつけつつ、
    短いワードで明確に何度も伝えることが大事です。

    このとき感情をこめずに、淡々とアッサリ伝えます。
    その後はひきずらない、一度ハッキリ伝えたが行為をくり返す場合は、
    その場を離れてしまう、というメリハリも功を奏することが多いです。

    ●上記の対応を、家族全員が理解して、
    4歳のお子さんに一貫した態度をとれるか、というところも非常に大事です。
    ここは、上の3人のお子さんのそれぞれのキャラクターにあわせて、
    言葉や手段をえらびながら、伝えていくしかありません。

    それでも、つい4歳のお子さんに対して、
    キツく注意したりすることがあるかと思います。
    そんな時は「きちんと◯◯くんのことを見てくれて・注意してくれてありがとう」
    と伝えつつ、「でも、注意するときは、こういうふうにするって、みんなで決めたよね」と、家族内のルールを確認しあうことを繰り返します。
    紙に書いてリビングに貼っておいて、それを一緒に確認しあうのも、
    お子さんの特性によっては伝わりやすいかもしれません。

    ●上記は、発達関連の書籍でもよくとりあげられるような、
    一般的によくとる対策ではありますが、
    お子さん皆様の特性もそれぞれですし、絶対の正解はありません。
    場合によっては、発達や支援センターなどで、家族の状況もふくめてご相談いただき、
    お母さまが納得される方法を一緒に考えていくというのも一つの手かもしれません。

    少しでもお力になれれば幸いです。

ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して、ご参考にしていただくようお願いいたします。

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