2019/5/21 02:28:48
食事中の子供にiPadなどで動画を見せるのは教育上どうなんでしょうか。
現在、2歳になる男の子がいます。私は主人とアメリカで出会い、そのままここで子育てをしています。アメリカではファミレスなどがなく、レストランなどの外食に行くと、子供を泣かせてはいけないと言う雰囲気があります。もし泣くようなら外に出るか、そのまま店を出るかをしなければならないです。
そこで、最近よく目にするのは、皆さんがお子さんにiPadでテレビを見せている光景です。私は食事中に携帯やパソコンを触ってはいけないという家庭で育ったので、それに対して少し抵抗があるのですが、ママ友さん達はiPadでテレビやYouTubeを見せる事でレストランでの食事が楽になったと言っていました。また、この時代早くからパソコンなどを習わせておくと良い教育に繋がると言っていたのですが、この時期の子供に何を食べているかバナナはどういう味で色でという事を教えるのも教育の一つではないかと思うのが私の素直な意見です。
専門の先生の意見が聞けると嬉しいです。ありがとうございます。
専門家からの回答
はじめまして、医師の松岡勇太です。2児の父でもあります。ちょうど2歳とのことで
一番かわいい時期でもあり、一番体力をうばわれる(目が離せない、寝付かない、ごはんはぐちゃぐちゃにする)時期かと思われます。
これからのAI社会において全く、ipadやスマホなどのインターフェースに触れずに生きることは無理ですので、うまく使うことが肝要かと思われます。
>この時期の子供に何を食べているかバナナはどういう味で色でという事を教えるのも教育の一つではないかと思うのが私の素直な意見です。
ただの一方的な幼児番組をながすというよりかは、親もかかわれるような動画を見せるなどがよいかもしれません。この時期の幼児は「生き物」「乗り物」などにかなり興味を示しますので 動画を流す場合も 様々な生き物が音楽とともに流れてくる動画や乗り物などをのせた動画など、「これは何かな?」のようなクイズタイプのアプリなんかもおすすめと思います。幼児が指をさして喃語をしゃべったら、「これは何々だよー」とコミニケーションが得られるかもしれません。
「飽きっぽい」「すぐ関心が別のものにうつる」のは小児期特有の才能でもあるので
さまざまな生き物や乗り物がでてくる動画やクイズ形式のアプリなどで多少は間も持たせられるかと思います。 少しでも参考になれば幸いです。
専門家からの回答
はじめまして。管理栄養士の中道と申します。
私自身も子育て真っ最中なのですが、ただでさえ大変な子育て、日本と違う土地だとまた違った大変さがあるかと思います。
毎日お疲れ様です。
子供とスマホについてですが、様々な問題が指摘されていますよね。
実際、私の子供も動画を見るとピタッと静かになったりします。
ベアさんがおっしゃる通り、バナナはどんな味で...なども教育、食育の一環だと思います。
食事の途中にスマホを見せることでそちらに気がとられて味や匂いを感じにくくなったり、食べなくなったりということもありますよね。
食事のときは食事に集中して、食事自体を楽しむことが子供の味覚や食べることは楽しいという感覚を育てると思います。
ただ、外では子供を静かにさせたいときもありますよね。
アメリカと日本では違うこともあるかと思いますが、日本でも今は静かにしておいてほしい...!と思うことも正直あります。
周りの目を気にして外食するのもベアさんも疲れてしまいますよね。
本当に専門家によって意見が分かれる問題かと思いますが、私は家では食事は食事で楽しんで食べることができているのであれば外食の際はスマホを見せても良いのではと思います。
子育ては完璧にするのは難しいですし、外食は大人もリラックスして楽しむものとして、家ではスマホを見せずに食事に集中、外食ではぐずったりしたらスマホを活用するのも一つの手ではないでしょうか。
家では様々な食材に触れさせたり、テレビなども消して食事自体を楽しんだりできていれば十分かと思いますよ。
子育ては山あり谷ありですよね。また何かあればご相談くださいね、
専門家からの回答
ベアさん初めまして。渡部(わたべ)と申します。
現在、私もアメリカに住んでおります。
アメリカにファミレスなどほとんどないということや、子育て環境の悩みなどベアさんの苦労とてもよく伝わります。
私の育った環境(親)もまた、テレビ・携帯反対派でしたので私自身ほとんど(今は家にテレビ自体ありません)テレビや携帯を今でも見ません。
最近では外に出れば、スマホで子どもをあやす親の姿というのは珍しくないですよね。
それに関して私は今まで自分の子どもにスマホを触らせることが反対でした。
保育士・幼稚園教諭の資格をとる際にも、このことに関して勉強をするのですが、やはり子どもは目を見て親が直接(絵本を読んだり手遊びをしたりなど)あやすのが一番良いとのことです。
私が専門知識として学んでいる頃には、スマホというのが世間に浸透してきたばかりでしたのでテレビを例にあげられていましたが、小さい頃から日常的にぐずらないためにテレビを見させられる(今ならスマホ)というのは、ぼーっと見ているだけでも情報が入ってくる受動的な行為なので、子どものコミュニケーション力を育てるうえでよくないと言われていました。
人と人の関わりであれば、自分も何かを発さないと相手とコミュニケーションをとることができないので、自分から動く・発信するということも学べます。
こういう点でも機械からの一方的な情報を受けるというのは、コミュニケーショ力が成長しない・内向的になる・他人との接し方が分からなくなるなどといわれ、よくないと言われています。
また、他にも注意される点としては視力が低下する・スマホ依存症になるという点です。
ただ、ベアさんの場合ですが外食のときを想定していますよね。
なんでもそうですが、「やりすぎはよくない」ただこれだけだと思います。
ベアさんは、ご自身の育ってきた環境からこの時期の子どもに何がよいかというのをとても大切に考えられていますよね。
「バナナの味、色を親が教える」この考えとても大切で素敵です。
魚が切り身で売られている・食卓に並んでいるのを見た子どもが、『魚は切り身の状態で海に泳いでいるものだと思っていた』という子も実際にいますので、こうして親がちゃんと正しい情報を伝えるというのはいかに大切かが分かります。
それをベアさんはできておられるので、外食のときぐらいに子どもがスマホを見るというのは何も問題がないと考えます。
日常的に家の中でも子どもと関わらず、スマホばかりぐずるからといって見せていれば上に書いたような問題は起こってくるのですがこれはあくまでも継続的に行われた場合のケースです。
一日30分程度であれば、視力に大きく影響することもないと眼科医は言っていますし、毎日少しスマホを見せることで子どもの語学力があがったというケースもよく聞きます。
悪い面ばかりではないのだと私自身も知り、外食や公共の場で他の人の目を気にして親がストレスをためたり子どもを不必要に叱ったりしないといけない状況になるのであればスマホを見せることは教育の面からも悪くないと感じます。
私もきっとこの時代にそって、スマホの力を借りる子育てをするのだろうと今は批判的な思いはありません。
子どもや親にとって温かい世の中であれば一番よいのですが、お母さんにとってもストレスなく過ごせることは子どもにとってものびのびと暮らせることに繋がると思いますので、悪い面を知っておくのは大切かと思いますが、少しの機材と関わることは子どもにとっても学びになることも多いと思います。
過剰になる必要はなく、ベアさんの愛情ある関わり・子育てであれば問題はないと思いましたので書かせて頂きました。長文失礼致します。
専門家からの回答
ベアさん、こんにちは。中山と申します。
慣れない土地での子育て、毎日大変かと思います。毎日お疲れさまです。
日本とアメリカでは、子育てに対する考えや周りの見方も違うと思いますが、「郷に入っては」という言葉があるように、住んでいる土地に合わせて生活するのが一番良いかと思います。
さて、外食においてスマホやiPadを利用すること、私は悪いことだとは思いませんよ。お子さんの方が食事も早く終わるでしょうし、自分の食事が終わったのに静かに待っていろというのは、正直難しいですよね。
ですから、食事中というよりは、お子さんの食事がある程度済んだ後、大人が終わるまでの間、スマホやiPadを見て静かに待っていてもらうのであれば、問題ないと思います。
これは、アメリカだからというわけではなく、日本においても同じ考えです。
食事中の携帯はいけないという家庭で育ったということですが、もちろんそれは正しい考えです。日本においてはそちらの意見の方が多く、よくメディアなどでも厳しい意見が聞かれますよね。
でも、時と場合で柔軟に対応しても良いと思います。
家庭での食事でスマホやiPadを渡すのは私もダメだと思います。でも、時々の外食においては、むしろスマホを見て静かにしている方が、周りに迷惑をかけないという意味ではアリなのではないでしょうか。
食べ物への関心を育てたりすることはもちろん大事な教育ですが、それは外食でなく、家庭での食事でも十分できます。
外食の時くらいは、難しいことを考えずに過ごしても良いのではないでしょうか?
せっかくの外食、準備や片づけをせずにのんびりできる外食、その時くらいは、お母さんもラクをしていいと思います。
食事中のスマホやiPadに関しては、おそらく専門家によって意見が分かれると思います。
どの意見を参考にするかはベアさん次第ですが、私は「何でも完璧にしなくても大丈夫なんだよ」という考えでアドバイスをさせていただきました。
少しでもベアさんのお気持ちに寄り添えていれば良いですが、また何かあればご相談くださいね。