2019/5/28 22:00:09
現在2歳半の男の子がいます。生まれてすぐぐらいから、うつ伏せで寝る…
現在2歳半の男の子がいます。
生まれてすぐぐらいから、うつ伏せで寝るようになりました。
落ち着くのか仰向けにしても、すぐに寝返ってうつ伏せになります。
これはこの子の睡眠スタイルなのだろうと思っているのですが、うつ伏せは将来歯並びが悪くなると聞きました。
私自身が歯で苦労したので、我が子には同じ苦労をさせたくありません。
うつ伏せ寝をやめさせることは可能でしょうか?
また歯並びに影響するというお話も本当なのか気になります。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医・IMPI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの白井です。
●うつ伏せと歯並びは、絶対的な関係性は医学的には証明されていません。
たしかに物理的に圧迫はされるので、歯並びに影響するのでは、という報告は複数あります。
実際にどこまで影響があるかは個人差といったところでしょうか。
●保育園などでは、乳幼児突然死症候群の観点から、1歳をすぎても、うつ伏せは厳禁です。
そのため、その子がどんなにうつ伏せになろうとしても、そのたびに絶対、横向きや仰向きに体の向きを変えます。
このように、毎回必ず向きを変える…ということを0歳・1歳からしていれば、寝る癖のようなものも改善されうるかもしれませんが、
お子様はすでに2歳半、自分の中のこだわりも出てきて、体も大きくなってきている中で、どこまで改善されるかはやや期待しにくいかもしれません。
睡眠時間中に寝返りもしますし、一晩中お母様が起きて、そのたびにお母様が体位を変えて…というのも現実的ではないでしょう。
ベッドや布団に、特別なグッズや、即席の壁を作って、絶対に寝返りをさせない…というのも、自然な睡眠のスタイルを妨げるので、睡眠の質が劣る可能性があります。なにより、睡眠環境として安全ではないのでやめてください。
●そもそも歯並び自体も、遺伝的な要素を含めたお子様の骨格や、歯の大きさ、食事のときの噛み癖やその他もろもろ、様々な要因に影響されます。
寝る姿勢だけを変えても、歯並びにどこまで影響を及ぼすかは疑問です。
これから小学生頃になれば、乳歯も一度抜けて、永久歯も生えてきますから、ますます歯並びはどうなるかわからない部分も大きいです。
●大人になってからも、うつ伏せや横向きは顎に負担がかかったり、噛み合わせに影響が出るので、できるだけ仰向けが良いとする意見もあります。
お子様が今後成長したときに、「うつ伏せって、歯並びが悪くなったり、そのせいで顎がガクガクしたり、頭が痛くなったりするかもしれないんだって。もしできたら、仰向けのほうが良いよ。」と、仰向けが良い理由を分かってくれる年齢になれば、説明することで、寝るときの姿勢は変えられるかもしれません。
歯並び以外にも、歯の衛生面については、ケアが早すぎるということはありません。
かかりつけの小児歯科を持つことは大事ですから、もしお母様が気になれば、歯の総合的なケアのことと一緒に、小児歯科で一度聞いてみても良いかもしれません。
少しでもお力になれれば幸いです。