2019/6/11 09:50:09
長女が自閉症スペクトラムの7歳、次女が定型発達児の6歳です。次女に…
長女が自閉症スペクトラムの7歳、次女が定型発達児の6歳です。
次女に「自閉症って何?」と質問をされた時や、周りの子どもに「発達障害とは何か?」をわかりやすい言葉で長女の障害を教えたいのですが…
ネットで検索をしたり、本を読んでみても、大人でも首を傾げてしまうような長い説明ばかりで、子どもでもすぐにわかる短い言葉や文が見つかりません。
医師や専門家の方は子どもに「自閉症って何?」と聞かれたら、どのように説明しているのでしょうか?
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●大人に説明するのも難しい疾患概念ですから、お子さんにどう説明するかは、非常にチャレンジングですよね。
そもそも「自閉症」という一言でくくることに、限界がある領域です。
自閉症の中でも、いわゆるIQ・知能指数が高い子もいれば低い子もいる。
人とのコミュニケーションのとり方も、お子さんによって本当に様々ですね。
●なので、私達も「自閉症がなにか」というような視点からは、説明しません。
「○○ちゃんは、耳で聞くよりも、目で見るほうが得意みたい。
だから、学校の先生が○○ちゃんに何か伝えたいときは、
お話だけじゃなくて、紙にかいてね、ってお願いしよっか。」
など、その子が何が得意なのか、どういう特性を持った子なのか、ということをお話します。
これは、子どもに対しても、保護者・学校の先生に対しても、同じような説明の仕方をします。
自閉症も発達障害も、治療という概念はなく、
まずはその子の特性を把握し、それに合わせた関わり方を周りがしていくことが、
二次障害を生じないための何よりも大切な対応だからです。
●長女さまの具体的なキャラクターはわかりかねますが、周りの人に説明するときは、
まずは長女さまのこうした、得意・不得意を話してみてください。
もちろん病名として「自閉症」ということや、一般的な定義に含まれるようなこと、たとえば「生まれつき、言葉を使ったり覚えたりする事が苦手だから、お話しするのが難しい」とか、そういったことも話して良いですが、あくまでそれは、自閉症としての一側面にすぎず、
「同じ自閉症でも、いろんな人がいるんだよ」「〇〇ちゃんが困っていたら、こういう風に接してほしい」ということも共有できると、子どもなりに納得して、長女さまと接してあげることができます。
少しでもお力になれれば幸いです。