小学3年生8歳の女児の母親です。娘は不登校気味です。一年生の頃から…
小学3年生8歳の女児の母親です。
娘は不登校気味です。一年生の頃から1学期の間はほとんど登校を拒否し、2学期3学期は、行けない日もありましたが、登校できる日の方が多くなりました。
学年が上がり担任の先生が変わり、クラスメイトが変わると、毎回このような状況になります。今現在3年生ですが、娘の性格などを考慮して少人数制の学校に転校しました。そこでは転校生ということもあり環境も変わったせいか、1,2年生の頃にも増して、行き渋り、拒否が強くなったように思います。
原因と思われるものとして、軽度の発達障害や、母親との愛着障害(母子分離が家庭内でも難しい、母親と別れて校舎に入れない)や、HSC(ハイヤーセンシティブチャイルド)などが考えられます。
匂い、音、味覚などの色々なもの、ことに敏感で給食時間は、よくもどしているようでかなり苦しそうです。(学校側に配慮はお願いしております)
また、他人の感情を受け取りすぎて苦しいようです。(ほかの子が先生に怒られていたら、自分も苦しくなるような状況)
年齢的なこともあるのか、少ない人数での女子との関わりにも困難をもっているようです。
(少々、被害妄想的なこともある)
今現在学校に行くためというだけの為に、二種類の精神安定剤(リスパダールとエビリファイ)を服用しておりますが、今のところ改善のような傾向はみられません。
昨今はいろいろな選択肢があります。
もちろん、学校に問題なく通えることが、一番だとは思いますが、
彼女のような特性の子供が普通に学校に苦しみながら、泣き叫びながら行くことのみが正しい選択なのでしょうか?(その為に薬を服用することも含めて)
無理やりそうやって登校することで、心が壊れてしまうくらいなら、他の選択肢を選ぶというのも視野にいれております。
よろしくお願いいたします。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●娘さんの様子や内服、お母様のお考えなど、詳しくありがとうございます。
どれか一つの原因というよりは、ご記載のとおり、様々な原因が複合的にからんでの、現在の症状でしょう。
●リスパダール、エビリファイは、必要に応じて処方すべきときはありますし、お子様によっては症状がやわらぎ、親子ともどもの安心に繋がることもあります。
ただし、お子様の場合は改善がみられないこと、お母様も疑問をいだかれている状況ですので、内服をそもそも続けるかも含めて、たしかに検討するべきかと思います。
●学校も様々ありますよね。例えばひとくちに支援級といっても、学校によって、実際にどういうサポート体制があるかは千差万別です。
お母様・お子様が納得・安心して通える学校に巡りあえれば良いですが、そうでない学校にむりやり通うことは、心身ともに相当な負荷です。
●かかりつけの医療機関や学校には、ぜひお母様の正直な気持ちやお考えを伝えるべきです。
医療機関にもよりますが、別に処方をしなくなっても、外来通院は続けることができます。ただし診察の時間はどうしても限られるので、発達支援センターなど、医療機関以外の地域の窓口もあると良いです。
新たに学校を探す・あるいは学校に行かないといういずれの選択肢であっても、お子様・お母様のサポートとして、第三者の目があることは、プラスになります。
お母様が、娘さんの特性を把握し、いろんな選択肢を考えていらっしゃること自体がすでに、娘さんにとって一つの大きな救いになっていると思いますよ。
少しでもお力になれれば幸いです。