2019/5/24 06:56:00
長男が小学校3年生です。幼稚園年少の時に言語の知恵遅れが分かりまし…
長男が小学校3年生です。幼稚園年少の時に言語の知恵遅れが分かりまして、自閉症と言われました。病院のカリキュラムに参加して、行動療法みたいな感じで過ごしてきました。
幼稚園で過ごす内に少しずつ改善はされてますが、まだ落ち着かなかったりなどはあります。
毎日、やらなきゃいけない宿題や音楽が好きなのでピアノも習っていますのでその練習もありますが、母親の私が言っても毎日やったと嘘をついて、後で慌ててやります。私も主人も仕事をしているので毎日帰りが遅かったりします。
そのため1人でお留守番をしていて、テレビをみたり、ゲームで遊んだりしています。
先にやらなきゃいけない宿題や練習はしてね。1時間やればあとは遊べるでしょと話しても先に遊ぶばかりでなかなかしてくれませんのでつい毎日怒ってしまいます。我慢がなかなか出来ないのですが、どうしたらいいのでしょうか?
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●結論を総じて言えば、お子さまのキャラクターを活かしたアプローチをすること、それによって、お子さまが納得して行動にうつせることができると良いと思います。
※ここではお子さまの詳しいキャラクターや、日々の様子がわからないので、あくまで一般論を述べていることをご了承ください
●「○○してね」と口で話しただけでは、わかりにくいのかもしれません。
また「先に○○、後に△△」という概念的な言い方だと、伝わりにくいのかもしれません。
帰宅後のスケジュールを、一緒に紙に書いてリビングで貼り、これに沿って過ごしてね、とするのはどうでしょうか。
できれば「17時(時計の絵)宿題」など、具体的な時間が書いてあると、動きやすいかもしれません。
●(自閉症にかかわらず)子どもは理由がわからないと、行動にうつしにくいです。
なんで宿題を先にやらないといけないのか。
なんで嘘をついてほしくないか。
宿題が終わる時間が遅くなると、寝るのが遅くなって、疲れてしまう。
ママが帰ってきたときに宿題がおわっていれば、ママは○○くんとたくさん話せるから嬉しい。
大好きな○○くんに嘘をつかれたら、ママはとっても悲しい。
この辺はお子さまのキャラクター次第ですが、行動の理由を一緒にディスカッションする行為は大切です。
●そのほかは「ママは〇〇くんが出来ると信じている。応援している。」と伝え続けることも理想です。
実際に出来たときには(続けられる程度のムリない)ご褒美を約束することも効果的です。
出来なかったときは、その時の気持ちや、出来なかった理由を一緒にディスカッションします。
最後に必ず「今日は出来なかった。でも振り返りは一緒に頑張った。できなかったとしても、ママは頑張っている〇〇くんが大好き」も伝えられたらベストです。
●仕事に育児に、身も心も余裕がないなかで、これらをすべてやるのは酷です。できる範囲で良いです。
イライラする気持ちも、我慢しなくて良いです。でも、それはお子さん以外にぶつけてください。それはお母さまの課題です。かかりつけの病院や支援センターなどはありますか?家族以外で、お子さまのキャラクターがわかってくれている人や機関があるのは支えになりますし、第三者だからこそできる関わり方もあります。
地域によっては、お子様が一人の時間、ヘルパーの訪問や学童を利用できることもあります。発達障害専門の塾で、学校の宿題をみてもらってすごしている子もいます。
少しでもお力になれれば幸いです。