2019/5/24 20:46:54
5歳年長さんの娘がいます。昨年頃から腹痛の訴えがあり、昨年末くらい…
5歳年長さんの娘がいます。
昨年頃から腹痛の訴えがあり、昨年末くらいに原因は便秘ではないかということがわかりました。
便秘の治療をしており、それ自体は落ち着いてきたのですが、朝になるとお腹が痛いと言い出し、休むことが出てきました。
行くとお腹が痛くなるからとか声が出なくなるからなど色々と言ってくるので、ただ行きたくないだけでは?と思ってしまいます。
私も仕事をしているので、子どもを休ませると私も休むことになり困ってしまうのですが、どう対応したり、どう声かけするのが正解なのかわからず、時間に追われてイライラ怒ってしまいます。どうしていったらいいのでしょうか?
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●なんらかの心身のストレスに対して、体がSOSを出している状況なのだと思います。(転換性障害などといいます)
こういう場合は、症状な完全に無くなることを目標にすると、親子共々しんどいです。
症状といかにうまく付き合うか、をディスカッションシていくのが効果的です。
●まずは、お腹が痛いなどの症状や、それによって「行きたくない」という気持ちを、否定してはいけません。
たとえそれが医学的に検査しても何もなく、精神的な要因が大きいとしても、お子さんそう感じている以上は、事実ですし、なかなか苦しい思いをしているのです。
痛いなどと、症状が言葉で表せることは、とても大事なことですから、「痛いのね、教えてくれてありがとう」ぐらいの気持ちで受け止めてあげます。
●お腹の痛みとうまく付き合っていくには、どうしたらよいかを考えます。
もう便秘に対してはお薬を飲んで頑張った。でもお薬で、完全にお腹が痛くなるのを治せるわけではない。
お腹が痛くなるのが、少しでも気にならなくなるにはどうしたらいいか。仰向けよりも、体育座りのほうが楽。朝ごはんを食べる量。じっとするよりも、体を動かしたほうが楽。親や先生にお腹をさすってもらう。
お子さんのキャラクターもありますが、自分が嫌だと思う状況や症状に対して、どううまく付き合っていくか。これを一緒に考えるのは大切です。
●園で症状が出るのなら、なにか園に原因が…などと考えがちですが、こうした症状の場合、結局いつまでも原因がわからないことがほとんどです。
かつ、原因探しをしても、それを100%取り除けるわけではないので、症状の改善には意味がないと言われています。
●お母様の仕事の対応は難しいところで、詳しい状況もわかりかねる中、ここではなんとも言えません。
なにがなんでもとにかく行かせる、家族・病児保育・シッターなどに頼る… 外来でも、ご家族のお考えや事情に合わせて、みなさん千差万別に対応されています。
●最後に医学的・身体的なことでいえば、本当に便秘が適切に治療されているか。起立性調節障害ではないか。などが気になります。
症状が続く、悪化することがあれば、検査も含めて医療機関に相談しても良いでしょう。
少しでもお力になれれば幸いです。