2019/6/13 10:54:55
まもなく5ヶ月を迎える子供がいます。これまでは、寝る前に授乳すると…
まもなく5ヶ月を迎える子供がいます。これまでは、寝る前に授乳するとすぐ眠くなり、30分前後で寝付いていました。しかし、最近急に、授乳後もバタバタ動き落ち着かず、眠そうな気配もなく、時間が経つにつれ、ぐずり、寝つくまでに2~3時間かかるようになってしまいました。また、夜中に突然泣き出すことも増えました。あまりに泣くので、寝かしつけるときには抱っこをしています。寝かせたままで背中をトントンしようとしても、バタバタ泣きじゃくってしまいます。昼間は散歩に行ったり、遊ぶ時間をとるように心がけています。夜も、部屋を暗くし、オムツも都度確認しています。朝は太陽を見せるようにし、着替えもさせ、朝と夜の切り替えをさせているつもりです。色々対策をしているつもりですが、どうしたら夜寝てくれるのかわかりません。気になることと言えば、産まれたときから、午前中が一番良くぐっすり眠る子で、放っておくと3時間は寝ています。午前中寝させないようにすれば、改善するのでしょうか…改善しなければ、他にどういった工夫をすればいいのでしょうか…
専門家からの回答
はじめまして、小児科医・IMPI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの白井です。
●そもそもの前提として、生後5ヶ月頃は、昼夜のリズムをつくるメラトニンが分泌はされてはいるものの、まだ不十分ではある時期です。
また(授乳するタイミングにもよりますが)生後5ヶ月くらいになると少しずつ覚醒時間も伸びてくるので、授乳後すぐ寝る・・・という状態からは脱してきます。
具体的な時間でいえば、一度おきると、1時間ちょっとくらいは元気に起きていられる体力がついてきます。
逆に言えば、1時間半をすぎてくると、脳は疲れて、睡眠が必要になってきます。
昼寝の質や量が不十分だと、寝付きの悪さなどにつながります(昼寝させないほうが、夜寝るだろう…はよくある誤解です)。
●日中の過ごし方で最も大事なのは、この「1時間~1時間半」という活動時間(脳が疲れすぎずに元気に活動できる時間)を軸に、行動することです。
1時間半を過ぎてるのに全然眠そうに見えなくても、脳は疲れ切って、逆にハイになっているだけ、というのは子どもの場合よくあります。
一度おきて1時間を過ぎてきた頃からは、静かに遊んだり抱っこをしたりなど、寝かしつけに入る体制を整える必要があります。
午前中「寝させない」というよりは、寝る「タイミング」を、この活動時間を目安に考え直してみてください。
なお、今してくださっている散歩や日光を浴びることは、とても良いのでぜひ続けてください。午前中の日光は、概日リズム(昼夜のリズム)を作り、よい睡眠につながります。
●夜の睡眠環境については、まず基本的な温度・遮光(真っ暗)・湿度を見直します。海外の推奨は20度前後ですが、そこまでいかなくても、意外と子どもは結構寒いな、と思う環境のほうが寝付きが良かったりします。
また、お子さんは1時間ごとぐらいに、睡眠のサイクルをくりかえしているので、そのサイクルで睡眠が浅くなったときに自力で寝付けず、起きてしまっている状態です。
抱っこなしで寝てほしいと思う場合は、抱っこゆらゆら → ゆらゆらなし抱っこ → 寝ながらハグ→ 背中トントン → 声かけだけ(子どもの体には触れない)などと、各ステップ、数日~1週間ずつぐらいかけて、じっくり段階をすすめていく形になります。
が、まだ生後5ヶ月で夜間の授乳も必要な時期、あまり「抱っこ以外の寝かしつけ」に粘りすぎて、睡眠時間や質が落ちてしまっては本末転倒です。1日のうち2回程度、寝かしつけのときに「抱っこ以外」を試してみる、くらいの気持ちで良いです。
●ここに書けるのは、睡眠の基礎のほんの一部です。
書籍も様々ありますが、きちんと科学に基づいた情報は、私と同じくIMPI睡眠コンサルタントである、愛波さんの情報を参考にしてください。
https://books.rakuten.co.jp/rb/15444749/
少しでもお力になれれば幸いです。