2019/6/25 18:20:53
小学3年生の男の子のおねしょの質問です。「おねしょ」のレベルではな…
小学3年生の男の子のおねしょの質問です。「おねしょ」のレベルではなく紙おむつから漏れシーツも毎日濡らします。なので夜中に一度トイレに連れていきます。でも本当は膀胱にためる力をつけるために連れて行かず、自分で起きれるようにならないといけないんですよね。わかっているのですが、毎朝濡れたシーツを洗うのがストレスです。紙おむつから漏れるほどとは病的ですよね。全く尿意を感じて起きることはありません。クラブでの合宿にも行かれません。来年は学校での泊りがあります。それまでにはなんとかしてあげたいのですが、病院に行ったほうがよいでしょうか。投薬には少し抵抗があります。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●10歳前後でも、まだ夜のおむつが外れない、つまり夜尿症の状態のお子さんは5%くらいはいます。
夜おこすのは、夜尿症の改善に効果がなく、睡眠の質も妨げるので、本当は避けたほうが良いです。
薬への抵抗があるお気持ちもわかりますが、正直なところ、この年齢まで続いていると、生活習慣だけだはかなり改善も難しく、薬物療法の適応になるかと思います。
シーツの洗濯などお母様の負担、またお子様も症状が続くと負担がでてくると思うので、なるべく早く改善する方法を選んであげたほうが良いかとは思います。
●このまま自宅でできることとしたら、基本的な生活習慣です。規則正しい生活リズムや、寝る前の水分摂取など、詳しくは、下記のurlを参考にしてください。
実は、便秘もかなり大事な鍵をにぎります。便がたまってお腹が張り、膀胱が適切に働けないと、夜尿症も改善しにくいです。
●生活習慣でも改善が難しい場合は、薬物治療の一歩手前で、チッチアラーム、つまりパンツに尿が漏れるとアラームが鳴り、そのときに起きてトイレに行ったり、そもそも尿が出た、ということを夜中にも認識させることで、改善を図る治療法があります。
が、かなり親子ともに根気がいりますし、睡眠を妨げるという意味では、おすすめしにくい部分もあります。
●薬物治療では、利尿をおさえる薬を使います。
開業医さんではポンっと処方されることもあるかもしれませんが、本来は、夜尿症の原因になる他の病気がないか、きちんと検査をしてから処方されます。
慢性的な尿の感染症、腎臓の奇形、脳の腫瘍など… 夜尿症の一部には、こうした身体疾患が原因になるものもあります。その場合は、まずその疾患自体の治療をしないと、いつまでも改善しません。
●いきなり受診、というのも気が引けるかもしれませんが、症状がつづくと、親御さん・お子さまも、心身ともに負担です。
かくれた病気がないかどうかも確認できますし、一度受診・ご相談されてみるのも一つの手かと思います。
(受診したからといって、いきなり薬物治療が始まるわけではありません。通常は、まずは排尿日誌をつけたり、生活習慣の改善で様子を見るかと思いますから、その点は安心してください。)
※参考
https://onesho.com/sp/patient/
少しでもお力になれれば幸いです。