2019/6/30 22:59:35
現在、2歳半の娘がいます。単語が少なく(わんわん、にゃんにゃんママ…
現在、2歳半の娘がいます。
単語が少なく(わんわん、にゃんにゃん
ママ、パパくらい)悩んでいます。
2歳検診では個人差があると言って頂き、引っかからなかったのですが、全く単語が増えません。
幼児教室・読み聞かせの会等に参加して、やれる事は少しずつやっているのですが、気になってしまいます。
どこで相談しても、個人差の事・言葉は理解しているから大丈夫と言って頂いています。
私の気にし過ぎなのでしょうか。
初めての子なので心配です。
どんな事でも結構ですので、ご教示頂ければ幸いです。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●1歳半で数個以上の単語、というのは、言語発達上ひとつの目安ですが、それ以後の発達や、言語以外の社会性の発達は、個人差がかなり大きいところです。
●言葉の遅れで一番多いのは、表出性言語障害、つまり「言ってること・聞こえてることは、よく分かってる。ただ、話せない。」という状況です。
この場合は、時が経てば、普通に話せるようになります。話せるようになるきっかけは、集団生活の始まりだったり、はっきりしないこともあります。
いわゆる「個人差」で片付けられる範囲のものです。
ただし本当に表出性言語障害(いわゆる個人差)で良いかどうかは、今後の発達を見ていくしかありません。
●このような言語の遅れの原因は、多岐にわたります。頭頸部の奇形や血管障害、発達障害、難聴など…
いつこれらの検査に踏み切るかは、絶対的な正解はありません。
頭の中の病気については、MRIを撮るための鎮静のリスクなども考えると、そんなにやすやすとは出来ません。
難聴については、それよりは気軽に検査できる可能性があります。
発達障害は3歳以後くらいにならないと、判断が難しいことも多いです。
●今はおそらくどこを受診しても、様子を見ましょうと言われるか、しても聴力の検査どまりかな、とは察します。
次の目安は3歳児健診でしょうか。ここで単語数が今と変わりなければ、紹介状をもらったうえで受診をすすめられたり、療育を紹介されたりする可能性は高いです。
●自宅でできることとしては、生活リズムを整え、しっかり体を使った遊びをし、五感から様々な入力をすることで、お子さんが「伝えるって楽しい!」と思える土台を作ることができます。
当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、そもそも伝えたいという気持ち、伝えることが楽しいと思える気持ちがそもそもないと、言葉はでてきません。
また言語や脳の発達上、テレビの視聴時間は1日2時間まで、少なければ少ないほどよいとしています(米国・日本ともに小児科学会が明言しています)。見るときは、親子間でテレビの内容について、少しでも会話しながら見るようにしてください。
世界保健機構の推奨する幼児の過ごし方としては、1日3時間は、なんらかの身体を動かす活動をすべきであり、(睡眠などをのぞき)1時間以上、同じ姿勢でいるのはさけるべき、としています。
●具体的にどんな遊びや声かけをしたら良いかは、この本を参考にされてください。
「健診とことばの相談」
https://books.rakuten.co.jp/rb/988318/
少しでもお力になれれば幸いです。