2019/7/10 18:44:42
お乳について相談させてください。お乳を直接吸うのが苦手な息子のため…
お乳について相談させてください。
お乳を直接吸うのが苦手な息子のために搾乳してあげています。
母乳は飲むだけあげて大丈夫!という言葉を信じてあげていたら、母乳を0ヶ月のときから一日800-900のんでいました。生後一ヶ月の検診で二キロ増えていて、母子手帳のグラフは慎重は標準なのに体重が青のところを越えてしまっていました。
母乳あげすぎかもしれない。と、言われたので、へらしてはいるのですが、ネットや育児書をみても母乳の回数は書いてあっても一日の参考の量がかいてありません。ミルクは量がかいてあったので、その通りあげていたのですが、二ヶ月になったとき、また1.6キロも増えていて保健師さんが、ミルクと母乳は一緒にならない。とおっしゃってました。
なら、どれくらいをあげたらいいのか教えてほしいのに、『母乳は飲むだけ飲ませりゃいい』といわれてしまいました。
一日の母乳の回数だけではなく量、あと、一回の量ましりたいです。参考になる表などありましたら教えてほしいです。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●今までお母様が聞いてきたお話と同じになってしまうのですが、医学的な見解からも、母乳は欲しがるだけあげてok、としか言えません。表のような一律に決まったものもありません。
ミルクは電解質やタンパク質などの負荷から、あげすぎると腎臓や腸に負担がかかるのは明らかなので、時間や量の上限を守る必要があります。
が、母乳はそうした負荷がかからないので、基本的にあげすぎることによる害はない、と考えて良いのです。
●例外で、過飲症候群といわれるものについては、母乳であっても、飲む量を検討する必要があります。
これは、飲みすぎることで、腸のガスがたまりすぎて苦しくなったり、お腹が張ったりしてしまう、それによって不機嫌が続いてしまうなどの症状です。
とくに母乳分泌過多のママが、両方の乳房を吸わせることにこだわってあげていると(たとえば5分経ったら、左から右の乳房に切り替えるなど)、
水分量としてはかなり多いけど、カロリーは少なめの初乳ばかりを与えることになり、
赤ちゃんはカロリー的に満足しないから、また欲しがって、与えてまた分泌過多になり…の悪循環になることがあります。
ものすごい量をのんでいるように見えますが、いかんせん後乳をきちんとあげられていないので、思ったより体重が伸び悩むことが多いのも、過飲症候群の特徴です。
(この場合は、1回あたりの授乳で、片方の乳房だけをとにかく時間しっかり吸わせることで、水分量よりも、後乳でしっかりカロリーをかぜくようにすると、分泌過多や過飲症候群の改善につながることがあります。)
●ただ、お子さんの場合は(細かい症状などはわかりかねますが)、体重がむしろかなり伸びていること、また搾乳しておそらく後乳も出されていることからは、あまり過飲症候群らしくないな、と察します。この場合は、母乳を制限する必要はないです。
●もともと母乳育児が軌道に乗る(お母さんと赤ちゃんの、需要と供給がマッチする)のは生後3ヶ月くらいから、と言われています。
とくにお母様の場合、搾乳をされているので、
直接授乳で必死に吸わなきゃいけないお子さんよりも、飲む量をかせぎやすい利点がある一方で、
本来お子さんが必要としている栄養や量以上の母乳が出ている可能性は高いです(需要と供給がミスマッチの状態)。
お子さんの「直接吸うのが下手」というのは、生後すぐ、助産師さんなどから指摘されたのでしょうか?
生後時間がたってくると、赤ちゃんも飲むのが上手になってくることも多いです。
直接授乳させてみるという選択肢は、お母様としてはいかがでしょうか。
医学的に明らかに証明されているわけではないですが、搾乳よりは直接授乳のほうが、いろんな意味で、赤ちゃんが本来必要とする母乳にマッチするような、母乳の分泌を期待できます。
きちんと吸えているか不安であれば、助産院などで、赤ちゃんの吸う様子をチェックしてもらうのも手です。
●これから月齢が進むにつれて、赤ちゃんの満腹中枢も少しずつ発達したり、遊び飲みをするようになったり、赤ちゃんが動くようになったりして、哺乳量や体重の増えが伸びとどまることは、よくあります。(特に生後3ヶ月以後)
次は3-4ヶ月健診でしょうか。そこで身長と体重のバランス、運動・精神発達などを総合的に評価してもらうことが、直近の目安でしょう。
身長と比べて、体重があまりに増えすぎて、曲線を超えつづけるような状態になれば、なにかしらの病気などがないか、検査をする可能性もあるかもしれません(生後3ヶ月だと、まだしばらく体重の伸び方を見ていきましょう、と言われることがほとんどだと思いますが)。これも含めて、健診での指示を仰いでください。
少しでもお力になれれば幸いです。