2019/7/13 23:16:14

1歳7か月の子どもがいます。気になっているのは、同じくらいの月齢の…

souso
souso / 36歳 / 女性 /

1歳7か月の子どもがいます。
気になっているのは、同じくらいの月齢の子どもと比べて、ことばがあまり出ないことです。
活発で動くことが大好き。そのため、絵本の読み聞かせにはまったく興味を示しません。
なんとなくこちらが言う意味は分かるようです。
「ねんね」と言えば寝室についてきますし、「まんま」と言えばダイニングに行きます。
しかし、自分からことばを発することはありません。
やはり、私の接し方に問題があるのでしょうか。

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    専門家からの回答

  1. 仮登録名 白井沙良子 2019-07-14 06:34:04
    • 医師(小児科)
    • ●日本小児科学会専門医
    • ●IPHI 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

    はじめまして、小児科医の白井です。

    どのくらい言葉が出ないのかわかりかねませんし、言葉の問題は、単にお母さんの接し方がどうだから、という単純に割り切れるものでもありません。
    お家でできること、今後の観察の仕方など、以下を参考にしていただければと思います。

    ●1歳半で数個以上の単語、というのは、言語発達上ひとつの目安ですが、それ以後の発達や、言語以外の社会性の発達は、個人差がかなり大きいところです。

    ●言葉の遅れで一番多いのは、表出性言語障害、つまり「言ってること・聞こえてることは、よく分かってる。ただ、話せない。」という状況です。

    この場合は、時が経てば、普通に話せるようになります。話せるようになるきっかけは、集団生活の始まりだったり、はっきりしないこともあります。
    いわゆる「個人差」で片付けられる範囲のものです。

    ●ただし本当に表出性言語障害(いわゆる個人差)で良いかどうかは、今後の発達を見ていくしかありません。

    例えば「指さしは出来ている」といっても、
    「要求の指さし(単に自分の要求を伝えているだけ。相手を、自分の要求を満たす手段としてしか認識していない。)」なのか、
    「共感の指さし(相手にわかってほしい、というより高度なコミュニケーション)」なのか、でだいぶ発達の段階が異なります。

    ●このような言語の遅れの原因は、多岐にわたります。頭頸部の奇形や血管障害、発達障害、難聴など…
    いつこれらの検査に踏み切るかは、絶対的な正解はありません。
    頭の中の病気については、MRIを撮るための鎮静のリスクなども考えると、そんなにやすやすとは出来ません。
    難聴については、それよりは気軽に検査できる可能性があります。
    発達障害は3歳以後くらいにならないと、判断が難しいことも多いです。

    ●自宅でできることとしては、生活リズムを整え、しっかり体を使った遊びをし、五感から様々な入力をすることで、お子さんが「伝えるって楽しい!」と思える土台を作ることができます。伝えたいという気持ちがそもそもないと、言葉はでてきません。

    当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、そもそも伝えたいという気持ち、伝えることが楽しいと思える気持ちがそもそもないと、言葉はでてきません。

    このため、世界保健機構の推奨する幼児の過ごし方としては、1日3時間は、なんらかの身体を動かす活動をすべきであり、(睡眠などをのぞき)1時間以上、同じ姿勢でいるのはさけるべき、としています。

    また言語や脳の発達上、2歳未満にとってテレビは内容を理解してみているわけではないので意味がない・最高でも1日2時間まで、少なければ少ないほどよいとしています(米国・日本ともに小児科学会も明言しています)。見るときは、親子間でテレビの内容について、少しでも会話しながら見るようにしてください。 

    ●歩くことを覚えたり、外の世界に興味を持つと、絵本に全く興味を示さなくなる時期は誰でも見られます。そんなときに無理やり読ませようとしても無理です。
    が、お母さんや、同年代のお子さんが読んでいる姿を見ると、興味を持つことも少なくないです。
    興味がなさそうだからと言って絵本を片付けてしまわず、常にいつでもお子さんが取り出せる場所に置くこと、たまにお母さん自身が読む姿を見せること、など、できる限りで、本との接点を完全に断ち切らないほうが良いです。
    (読み聞かせも、明らかに言語や情緒の発達と関連しています)

    ●具体的にどんな遊びや声かけをしたら良いかは、この本を参考にされてください。
    「健診とことばの相談」
    https://books.rakuten.co.jp/rb/988318/

    少しでもお力になれれば幸いです。

ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して、ご参考にしていただくようお願いいたします。

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