2019/7/21 14:23:27
喫煙している場合には母乳育児をやめるべきでしょうか。育児中のタバコ。
現在生後6か月の女の子を育てている一児の母です。
最近妊娠期間中にやめていた煙草をまた吸い始めてしまいました。
そこで相談したいことは、できれば母乳を続けていきたいとは思っているのですが、喫煙してしまった以上完全ミルクに移行するべきですか?
現在の状況として、一日2本の喫煙で、喫煙後3~4時間で一度母乳を絞り、6~8時間間隔を置いて授乳しています。喫煙時は上着と帽子を着用して別室で吸い、その後手洗いと歯磨きは欠かさずしています。
もちろん吸わないことが一番なのはわかっているのですが、一度吸ってしまってからやめられず悩んでいます。母乳はあきらめて、今すぐにでも完全ミルクに移行したほうがよいでしょうか?よろしくお願いいたします
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専門家からの回答
産後に喫煙を再開したけど、このまま母乳をあげ続けていいのか分からず困っていらっしゃるんですね。
アメリカ小児学会は、ニコチン(と喫煙)を「母乳育児の禁忌」から除外しています。
タバコを吸っていても、吸っているからこそ、母乳育児を継続した方が赤ちゃんにとってはメリットがあることが分かっているのです。
喫煙していても気にせず授乳してOKという訳ではなく、色々と注意点がありますが、その辺りはこちらのページ(https://midwife-kaasan.com/smoking-breastfeeding/)にまとめていますので、よろしければご覧くださいね。
専門家からの回答
こんにちは。
お母さん、ぜひ禁煙外来に行ってください。
お子さんの命に関わることですし、お母さん自身の健康を害すことは十分承知のようですが、現実的に考えてタバコのために授乳をやめる等の問題ではないと思います。(もちろん喫煙後の授乳は絶対にダメですが)
子供が小さい中で、もし喫煙にかかわるご病気をされた時、残されるご家族の事も考えて、ぜひ、禁煙する道を選んでほしいです。
禁煙外来はそのためにあります。ご自分の意思であきらめず、病院を頼ってはいかがですか。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医・IMPI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの白井です。
●家族の喫煙は、そもそも赤ちゃんにとって、乳幼児突然死症候群、肺炎・気管支炎、中耳炎…などなど、メリットは一つもありません。
が、やむをえず再開してしまった喫煙、ご本人としてもつらいところだと思いますので、ここではうまく付き合っていく策として記載します。
●大前提として、たとえタバコを吸っていても、できる限りで母乳育児は続けます。
きちんと対策をとったうえでの母乳育児は、それこそ乳幼児突然死症候群の一つの対策にもなりますし、
また赤ちゃんの免疫や、お母さんの体の産後の回復などなどのメリットがあるからです。
●基本的に、今の搾乳・授乳のタイミングは良いです。
タバコを吸った直後は、母乳中のニコチン濃度は、お母さんの血中濃度の2~3倍にもなるので、喫煙直後の授乳は絶対に避けます。
(ニコチン入りの母乳を飲んだ赤ちゃんは、不機嫌、不眠、嘔吐、下痢などの症状が出ます)
吸い終わってから3時間ほどたつと、母乳中のニコチン濃度はかなり低下するので、飲ませる母乳は、これぐらいの時間が必ず経過したあとのものを飲ませてください。
●つけくわえるとしたら、服や歯磨きに気をつけたとしても、タバコの成分はお母さんのに入り込んでいるので、吸ったあとの息からも有害物質は出ます。
タバコを吸って30分くらいは赤ちゃんに近づかないでください。
●また、タバコを吸っていると、母乳の分泌が減ることも報告されています。もし母乳の分泌が減って、赤ちゃんの体重が伸び悩むことがあれば、離乳食を増やしつつ、ミルクに移行していくのも手です。
少しでもお力になれれば幸いです。