2019/7/23 07:54:45

運動をすると必ず咳き込みます。病院で喘息を予防すべきでしょうか。【喘息性気管支炎】

はな
はな / 35歳 / 女性 /

現在2歳半の男の子の子育て中です。

子どもの咳のことで気になることがあり、相談させていただきました。

ここのところヒトメタやマイコプラズマ、風邪など繰り返し病気にかかり、やっと最近落ち着きました。

しかし、走り回るなど激しい運動をすると、必ず咳き込みます。すぐに落ち着くのですが、咳き込むので走り回るのを思わず制止してしまうこともしばしば…。

激しい運動をしたとき以外は咳をする様子はありません。

何度か病院で喘息性気管支炎の診断もされ、夫が喘息持ち、息子自身も軽いアトピーがあり、喘息に移行してしまわないか心配しています。

病院でお薬など頂いて喘息の予防をしていった方がいいのか、運動時に咳が出るだけなら様子見でいいのか悩んでいますので、アドバイス頂ければと思います。

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    専門家からの回答

  1. 仮登録名 白井沙良子 2019-07-23 08:58:21
    • 医師(小児科)
    • ●日本小児科学会専門医
    • ●IPHI 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

    はじめまして、小児科医の白井です。
    立て続けの感染症、大変でしたね。

    ●そもそもですが、気道のウイルス感染症のあとは、かなり咳が長引きます。これは通常の経過です。(感冒後咳嗽といって、感染したあと、4週間近く続いてもおかしくありません)

    最後にウイルスの感染症にいつかかられたか不明ですが、まだ1ヶ月たっていなければ、運動したときや(そつでないときでも)咳がでていても、これはウイルス感染症の自然な経過です。

    ●一方で、今までの喘息性気管支炎、アトピー性皮膚炎、またお父様の喘息のことを踏まえると、たしかに気道は強くはないだろうという印象を受けます。

    軽い喘息の症状として、運動したときだけ、あるいは寝る前や寝起きだけの咳、といった症状はたしかにあります。

    ●では、お子さまはいま喘息なのか、あるいは喘息の前触れなのか、というと、これは実はかなり難しい判断になります。

    前述のとおり、名もないウイルスでも喘息のような胸の音・症状をひきおこすことはたくさんありますし、
    大人のように呼吸機能の検査もできないので、明確な診断基準もありません。

    たしかに、喘息性気管支炎、アトピー性皮膚炎、喘息の家族歴があると、他にそういった因子のないお子さんと比べれば、喘息の可能性は高いな、とは考えます。

    そんなときに使う一つの手段として、「診断的治療」というものがあります。これは、「喘息かは判断が難しいが、可能性がありそう。それならば、喘息の薬を一時的に使用してみて、症状が良くなるなら、おそらく喘息なのだろうと診断できる。」というものです。

    本来の喘息の治療は、まず一度薬を始めたら、3ヶ月ごとに治療の内容を見直します。が、この診断的治療では、とりあえず1ヶ月間、薬をまず飲んでみます。

    ※早めに薬を飲んだからといって、喘息を「予防」できるわけではありません。
    喘息は、普通はそんなに咳がひどくならないちょっとした刺激(運動、乾燥、ウイルスなどなど)で、咳がひどく・苦しくなってしまう、そんな気管の脆弱さを持っている体質です。
    これは生まれ持ったものも大きく、これを薬で根本的に治せるものではありません。

    ただ、何もしないで放置すると、気管がどんどん刺激に弱くなり、ますます喘息の症状がひどくなります。
    一概には言えませんが、6歳くらいまでにこうした症状をしっかりコントロールしておかないと、大人になっても症状を持ち越しやすいともいわれます。
    そうならないように、こうした診断的治療もふくめて、「疑わしきは薬をトライしてみる」というニュアンスで、早めに薬を使ってみることはメリットがあります。

    ●最終的に、いま診断的治療として内服薬をはじめてみるかどうか、これは診察した医師の判断になります。
    絶対にこうしなければいけない、といった決まりのある治療ではないので、医師によっても判断がバラける可能性はあります。

    が、飲んでみて悪いことはないです。0歳代の乳児喘息の赤ちゃんも、年単位で飲んでいるようなお薬です。
    喘息のような症状は、今後も長期的な付き合いになる可能性もあります。
    いくつか医療機関に相談してみて、お母様の納得する方針を提案してくれるところで、治療を検討されてみてはいかがでしょうか。

    少しでもお力になれれば幸いです。

    1. はな はな 2019-07-24 10:06:44

      丁寧でわかりやすい回答ありがとうございました!!

      ウイルス性の感染でも、1カ月近く咳が続くこともあるのですね。

      夫が喘息で苦労している姿をみているのもあり、喘息になってしまったら「もっとこうしておけば良かった」「私がしっかり対処してあげられなかったからだ」と後悔するのではないかと考えてしまい、咳という物に恐怖心すら覚えていました。

      小児科だとなかなかゆっくり質問できないことが多いので、お話を聞いていただけたことがとてもありがたかったです。

      最近夜中に少し咳をする姿もあるので、一度かかりつけの先生に相談してみようかと思います。

      本当にありがとうございました。

ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して、ご参考にしていただくようお願いいたします。

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