2019/8/9 10:14:16
2歳の娘。病院でレントゲンを8枚も撮られたので体に影響がないか心配です。
先日公園のベンチから落下して手首を骨折してしまいました。整形外科に行った所8枚もレントゲン写真を取られたのですが、体に影響がないかとても心配です。また今はギブスをしているのですが、あまり痛くないようで骨折している手で物を押したら遊んでいます。骨が変な形にくっついてしまいそうでとても心配です。
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先日公園のベンチから落下して手首を骨折してしまいました。整形外科に行った所8枚もレントゲン写真を取られたのですが、体に影響がないかとても心配です。また今はギブスをしているのですが、あまり痛くないようで骨折している手で物を押したら遊んでいます。骨が変な形にくっついてしまいそうでとても心配です。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●まずレントゲンについては、正直全く心配しないでください、
と言っていいほどの被曝量です。
一般的なレントゲン1枚が、約0.1mSvという被曝量ですが、
いわゆる癌など人体に影響あるというわれる量は、
1000mSvという被曝量です。
つまり1万枚とって初めて影響がでるようなものです。
(ちなみに普段、地球にいる限りかならず放射線は浴びており、
その量は年間 2mSv=レントゲン20枚分くらいです。)
しかも子どもの場合は(医療機関や、メーカーによりますが)
さらに被曝量をさげるような撮影条件を使うことも多いです。
細かい骨がたくさんある手首の部分の骨折、
それもお子さまの場合は、様々な角度から撮影しないと、
小さな骨折を見逃したり、位置関係などの評価が大変難しいです。
8枚も撮影したと聞くとたしかにびっくりされると思いますが、
このような理由からだったのだととらえてください。
●骨の治り方については、難しいところです。
幼児期のお子さまに、じっとしていなさいというのは無理な話ですし、ある程度動かすことも治癒過程では大切です。
また、お子さまの骨や、骨のまわりの組織自体が
かなり可動性があるものなので、
動かすのを無理やり制限したところで、骨がどうくっついてくれるかは、成長過程をみてみないとわからない部分も正直あります。
痛みがないようであれば、お子さまの自然な動きに任せてあげるしかない、というのが対応策かと存じます。
少しでもお力になれれば幸いです。