2019/9/13 06:01:33

発達障害があるかもしれない子の保育園での行動について相談です。

yjm
yjm / 41歳 / 女性 /

言葉が遅めで軽度の発達障害があるかもしれない子の保育園での行動についてです。
お友達のおもちゃが欲しい時等に、後ろから覆い被さるようにしてしまったり、自分の遊んでいるおもちゃでお友達が遊ぼうとすると首の後ろに手を回して、首を掴もうとしてしまうそうです。
園の先生は危ないのでその度にすぐに離して貸してって言おうねと教えてくれるそうです。
また、室内遊びを終わりにして外に出る時など、まだ遊びたい時はひどい癇癪を起こしてしまいます。
先生からは専門の施設などでよい対処の方法を聞いて貰いたいと言われました。
現在、福祉医療センターで発達障害の検査をして、結果待ちではあるのですが、こちらの専門の方で対応についてお分かりになるようでしたら、教えて下さい。
よろしくお願い致します。

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    専門家からの回答

  1. 春野 瞳子 春野 瞳子 2019-09-14 01:05:57
    • 小学校教諭
    • 臨床発達心理士
    • その他
    • 養護学校教諭一種

    yjmさん、こんにちは。
    臨床発達心理士の春野瞳子です。

    発達障害が疑われるお子さんの保育園での生活に不安をお持ちなのですね。
    言葉が遅めだとのこと、言いたいことが言えずにすぐに行動に移してしまうのでしょうね。欲しいと思ったら取りに行く。いやだと思ったら阻止しようとする。遊びたいのに途中で止められたら怒る。
    わかりやすい行動を起こして思いを伝えているので、対応もそれに応じて考えていきましょう。
    3歳で、少し発達特性があるお子さんなら、すべて当たり前にことばかりです。

    息子さんの行動にはすべて理由があると思ってください。それを上手に表現できないだけなのだと。

    白井先生からも具体的な対応方法が示されていますが、もう一つ付け加えるなら、不適切な行動が出た時に教えるのと並行して、不適切な行動が出やすい場面の前に望ましい行動を伝えておくことも大切です。
    保育園では、スケジュールがありますから、おもちゃで遊ぶ前に遊びたいおもちゃは「貸してね」ということを教え、「はいどうぞ」と渡してもらえる体験をしてもらえると今後の成長につながります。家でもこういうやり取りの学習を2,3分でいいので、毎日繰り返していただくと効果が出ます。モデルを示して、練習をすることで身に付けていく方法です。

    室内遊びから外遊びへの転換がうまくいかないのは、提示の仕方が本人に合っていないことが考えられます。好きな遊びを中断しなければならないのは誰でも嫌ですよね。その上、発達に特性があるお子さんだと、今、これで遊んでおかないと次にいつ遊べるかわからないという思いが強く固執しがちです。「また後で遊ぼうね」といわれ、「また」も「あとで」もかなわなかった経験があるのでしょう。大人は明日も明後日も来週でも「また」「あとで」ですが、発達に特性のあるお子さんだと「また」も「あとで」も結構すぐまたあとでの時間をイメージしています。「何時になったらもう一回遊べるよ」「明日も遊ぼうね」と言って大人が約束を守る。いつ遊べるかわからないという不安が無くなるとこちらの言うことも受け入れやすくなります。

    発達検査の結果のフィードバック時には、yjmさんと一緒に保育園の先生にも同席をお願いしてはどうでしょう。私の勤める市では当たり前にそういう事が行われています。ダメもとで聞いてみるだけでもいいかと思いますよ。

    ソーシャルスキルトレーニングも有効な場合があります。お近くに専門機関があればよいのですが。

    少しでもお力になれれば幸いです。

  2. 専門家からの回答

  3. 仮登録名 白井沙良子 2019-09-13 13:50:01
    • 医師(小児科)
    • ●日本小児科学会専門医
    • ●IPHI 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

    はじめまして、小児科医の白井です。
    保育園での集団行動は、定型発達のお子さんにとってもストレスを感じることが多い中で、
    発達に特性のあるお子さんにとっては、いろいろな面で負担を感じることも多いと思います。

    ●結論からいうと、どんな方法が正解、というものはなく、「お子さんの発達の特性に適した関わり方をする」ということが非常に大切です。
    (療育というのはまさに、こうした関わり方を一緒に探していく・考えていく・実践する場です。)

    お子さんの発達の特性を把握するヒント・手がかりになる一つの手段として、発達・知能検査があるので、その結果をもとに、担当医や療育の先生と話し合っていく形になります。

    そして、お子さんの状態は日々変化しているので、
    (あまり頻繁にやっても意味がないですが)1年に1回くらいの頻度で、また就学など社会的な節目にあわせて、
    必要に応じて発達の検査をくり返すことも大事な場合があります。

    ●一対大勢の注意だと耳に入らないので、お子さんの手をとり・目をみながら、一対一で名前を呼びかけてもらいながら指示を出す。
    (なぜ後ろからおもちゃをいきなり取ってはいけないのか)怒るのではなく、理由を添えながらも、短く・簡潔に伝える(これを何回もそのたびにくり返す)。
    タイムスケジュールを、時計のイラストとともにはっておき、指をさしながら、次は何をするのかを視覚的にも訴える。

    などなどが、発達に特性のあるお子さんで取られやすい対策ではありますが、
    こればかりはお子さんの特性の発達にもよるので(理解が視覚優位なのか、聴覚優位なのか。言葉をどこまで理解しているのか。など)、
    一概にはいえません。

    結果がでるまでは、自宅や園でも無理のない範囲で、
    伝える手段や方法をかえてみつつ、お子様の受け入れの様子をみてみましょう。
    結果がでたら、担当医や園の先生と共有しつつ、
    今の段階でできる対策や、療育に定期的に通うのかどうか、
    といったことを話し合っていく流れになると思います。

    少しでもお力になれれば幸いです。

ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して、ご参考にしていただくようお願いいたします。

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