2019/10/6 00:59:26
中学受験。成績が上がらず息子も私もストレスが限界です。
はじめまして。今、息子の中学受験をしている母です。お姉ちゃんが中学受験したので、息子にもと思い受験を始めました。本人はイヤイヤなので、塾の成績もなかなかあがりません。お姉ちゃんの時に主人が勉強を見たので、息子は私が見ろと言われて私が見てます。最初は主人も見てくれてましたが、息子のなかなか成績が上がらないので、キレてバカは俺に話しかけるなと言って無視をしています。私とも話しません。私も勉強を教えていて、なかなか理解してくれないとイライラして手を挙げてしまうこともあります。主人にも相談は出来ないし、息子もイヤイヤで何回言っても変わらないしでストレスが強いです。受験をやめよと言ってもなぜか息子は辞めないって言うしで、どうしたらよいでしょうか。わかりません。
専門家からの回答
はじめまして、高田と申します。
息子さんのことで悩んでらっしゃるんですね。
ゆうさんもご主人も息子さんの将来を思って必死にサポートしてらっしゃるんですね。
親の愛情所以だと思います。
しかし、息子さんからしたらかなり辛い状況ではないかなと私は感じます。
中学受験に関しては息子さんから受験したいと言ったのでしょうか。それともご両親の勧めで受験することになったのでしょうか。
もし、ご両親の勧めで受験することになったのであれば、自分の意思ではないため、勉強にも身が入らず、成績が上がらないのも必然かもしれません。
大人も子どもも「~したい」「~出来るようになりたい」という意思がなければ努力は出来ませんし、結果を出す事も難しいと思います。
成績が上がらないと父親からは無視をされ、母親からは手をあげられる。
「勉強が出来る自分は愛されて、勉強が出来ない自分は愛されない」そう感じているのかもしれません。
受験を辞めないというのは、辞めてしまったら両親から嫌われる、見捨てられるという恐怖心も多少なりある可能性もあります。
両親にとっては受験勉強を頑張ってもらい、良い学校に入学させることが愛情のひとつなのだと思います。
確かに良い学校に入れば質の高い教育を受けることが出来、沢山のことを吸収出来るでしょう。
大学受験や就職にも有利になると思います。
しかし、勉強はもちろん大切ですが、辛いことや苦しいことがあった時に頑張れる心を育てることも大切なことではないでしょうか。
どれだけ立派な学歴があっても、それだけで社会の中で生きていくことは出来ません。
そして、その心は両親を始め、沢山の人から愛されることで育ちます。あるがままの自分を受容してもらえることで自分は価値のある存在だと思うことが出来ます。
そうはいってもしてはいけないことをする等、叱らなければいけない場面はあると思います。
そんな時は存在ではなく、行動を叱ってください。
「~するのはダメ。でもあなたのことは大好き。」といったように、決して存在は否定しないであげてください。
ゆうさんもご主人も息子さんに対する愛情は溢れんばかりにあるのだとと思います。
ただ、その表現の仕方を少し考えてみるのも良いかもしれません。
親にとっては愛情を注いでいるつもりだったのに、子どもからしたら負担でしかなかったというように行き違いがあってはとても悲しいですから…。
一度、穏やかなに息子さん自身の思いを聞いてみてください。
そこからまた一緒に考えていけば答えが見つかるかもしれませんよ。
少しでも参考になれば幸いです。
ゆうさんとゆうさんのご家族のご健康とご多幸をお祈りしております。
専門家からの回答
ゆうさん、こんにちは。
小学校教諭をしていて、高学年の担任を受け持つことが多かったため、中学受験をするお子さんを、たくさん見てきました。
多少のストレスはあれど、比較的コツコツと学習し、気持ちや生活が大きく乱されず、受験に臨むお子さんも、もちろんいました。(勉強が好きな女の子に多かったなぁという印象はあります)
反対に、ストレスを大きく抱え、気持ちや生活が大きく荒れてしまい、その子の心や成長を歪めてしまっている場合もありました。
中学受験に対する反動は、
・お子さんの性格
・勉強が好き(嫌いではない)
・塾や勉強している時以外の過ごし方(うまく息抜きできているか)
・友達との関係・学校生活
・周りの受験状況
・保護者の気持ちと関わり方
こういったことが関係して、お子さんによって様々です。
ゆうさんの「お子さんの気持ち」に焦点をあてて回答させてくださいね。
なぜ、「受験をやめたくない」と言うのか?
①お姉ちゃんは受験をして、合格した。
兄弟は一番身近なライバルや見本です。自分もしなければならないという思いは強い。
親は比べていないつもりでも、子どもは思っている以上にプレッシャーを感じています。
②親は、自分を見限るんじゃないかという恐れ。
子どもは、親の期待に添えないということに対して、とても恐怖心を持っています。
子ども自身もこういった感情が何なのか、理解していないことが多いのですが…。
親の期待を裏切ってしまう
失望させるんじゃないか
自分のことを見てもらえなくなる
情けないと思われる
悲しませる
おねえちゃんはできたのに
勉強は好きじゃない、したくない
でも、受験を辞めることを認めてしまえば、こういった気持ちに押しつぶされる。
反対意見もあるかと思いますが、中学受験の多くの場合が、「親の期待に応えなければ」という気持ちが、子どもの気持ちの多くを占めているんです。
もちろん、その学校に行ってみたい、勉強が好き、そういう子もいます。
勉強はしたくない
受験をやめたら、自分はダメな子
親を悲しませたくない
そういった気持ちが入り乱れ、「勉強もしないけど、受験もやめない」というように、決断を先延ばしにしているのかもしれません。
③親の態度で萎縮している
「キレてバカは俺に話しかけるなと言って無視をしています」
「なかなか理解してくれないとイライラして手を挙げてしまうこともあります」
お子さんは、自分が原因で家族がギスギスしているんだ、このように自分を責める気持ちがあるかもしれません。
そうだとしたら、なおさら辞めるなんて言えません。
こちらが一生懸命なのに、なんでできないんだ!なんでわからないんだ!なんでもっとがんばらないんだ!
お気持ちは本当にわかります。もどかしく思いますよね。
ですが、苦手な事や、本人が全然やりたいと思っていないことを、周りがいくら言っても。イヤイヤするか、しないかのどちらかです。大人でもそうです。
私は、芸術的な事や、何かを作ること、子どもに関する事、は好きだし、ほっといてもどんどんやります。時間を忘れてやります。
しかし、感情の入らない作業(事務的な作業)をするのは、苦痛です。腰がものすごく重くなります。
いまは、お子さんにとって勉強は意味の感じられない苦痛な作業なのではないでしょうか?
勉強に対するスイッチはタイミングもキッカケも人それぞれです。
スイッチが他のことに入る人もいます。
何が人生の良し悪しかは、言えません。本人が「頑張りたい」と思えた時に「頑張れる力」が必要です。「人生に対する学び」と「愛」と「楽しさ」を持っていれば、やる気になれば、頑張ります。
いまは、お子さんと、家族の、関係修復が重要だと思います。
一度、受験の事は、横に置きましょう。家族みなさんの気持ちが互いに理解でき、明るく前向きになった時に、どうするか決めてはどうでしょうか。「そんなこと言ってたら遅い」と思われるかもしれませんが、そのまま受験することで、得るものより失うものの方が大きいように思います。
「受験しようが、しまいが、あなたの事を愛している」
「あなたは、大事な大事な子だ」
「あなたは素晴らしい子だ」
「あなたはあなたでいい」
伝えてあげてください。
お父様との関係修復にも、お母さん、力を貸してあげてくださいね。
専門家からの回答
こんにちは!
看護師のかわしま ねい子と申します。
現代社会において進路選択、受験とは親にとっても子どもにとっても課題であり、ストレスになるものですよね。たくさんのお悩みを聞きます。
今はさまざまな進学先に伴い、勉強方法や手段ができています。ご兄弟がいればなおさら、比較が多くなる問題かと思います。選択の自由が広がった弊害とも言えるのではないでしょうか。
私は受験を辞めようといっても辞めない息子さんの気持ちがポイントになるのかな、と思います。
きっとなかなか成績が上がらなかったり、強いストレスを感じていると辞めようという発想だったり発言があると思うんです。
成績はあがらないとしてもそれでも勉強を続ける理由とはなんだろう、そこを聞いてあげると良いかもしれません。
そして、勉強の世話をのではなく見守りの気持ちであくまで主体的に息子さんに学習してもらうことで親御さんの気持ちも少し楽になるかもしれません。手を挙げてしまうなら少し距離を置いて見守りましょう。
お姉ちゃんともご主人との関係も悪循環になってしまう可能性がみえます、少し遠回りしても失敗してもそれがお互いの経験と成長に繋がると思うのでどうか焦らずに。
今のご時世受験の失敗は許されないという風潮ですが、決してそんなことないと思うんです。家庭環境がどうあれその子の思いや頑張り次第。
親御さんがこんなにも悩まれているお気持ちはお子さんに届き、頑張りはいずれ活きると思います!
上の子がこの方法でうまく行ったのに、なんでできないの?と親御さんの悔しい気持ちもわかります、ですがその子にあった方法でどうかサポートして欲しいなと思います。
最後に、わからないことは不安なことですよね。
それをここで言葉に出し文字に起こして相談されたことはお子さんにとっても相談者さんにとっても素敵なことだと思います。1人で悩まずまた、ぜひ思いをご相談ください。
応援しています。
かわしま ねい子