2019/5/21 01:57:44
初産で、現在妊娠32週目です。九州出身ですが夫の転勤で関東に住んで…
初産で、現在妊娠32週目です。九州出身ですが夫の転勤で関東に住んでおり、先日実家へ里帰りしてきました。地元で出産し産後は3ヶ月ほど世話になります。
実家には3匹の猫が暮らしています。どの猫も噛みついたりする子ではありませんが、時には家中を走り回ったりもします。また抜け毛もすごいです。猫はケージ内で生活しているわけではなく家中の好きなところで過ごしています。
ノミダニ避けの薬や予防接種は打っているため猫たちは清潔で病気などもありませんが、この家に生後間もない赤ちゃんを連れて帰るにあたってどのようなことに注意すれば良いでしょうか?
赤ちゃんのベッドにかける蚊帳を買おうとは思っています。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医・IMPI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの白井です。
●結論からいうと、以下は絶対に確認・守ってください。
・すべての猫が狂犬病ワクチンを受けているか。
・部屋に、猫と赤ちゃんだけ、という状況にしない。
・噛まれたら、必ず医療機関を受診。
●狂犬病ワクチン
ご存知かもしれませんが、狂犬病は犬だけでなく、すべての哺乳類がかかりえます。
猫も狂犬病ワクチンは必須です。狂犬病は発症したら100%死にます。
「予防接種は打っている」と記載頂いていますが、今一度、必ずワクチン接種を確認してください。
●居場所に気をつける
おとなしい猫だから…が通用しないのが子どもです。
大人がしないような、赤ちゃんの不意な動きが、猫にとっては攻撃的ととらえられ、猫が赤ちゃんを噛むことはあります。
ちなみに、犬よりも猫のほうが、また、より年齢が若い猫のほうが、人を噛みやすいです。
このような安全性の理由から、ペットをそもそも飼うのは6歳くらい以後が推奨されてはいます。
とはいえ、もう家に猫がいますから、共存する方法を考えなくてはいけません。
そのためには、赤ちゃんと猫だけ(つまり大人がいない状態)の空間をなるべく作らないことです。ベビーベッド内に入らせない工夫もしてください。
●…と、注意すべきことばかり強調してしまいましたが、1歳未満からペットを飼うことのメリットも、論文発表されています(アトピー、花粉アレルギー、呼吸器系の感染症の確率が少なくなる…など)。
ただし、生後数カ月の時点でも、猫アレルギーを発症することはありえます。(どんなに掃除していても、完全にネコの毛を家から排除することはできないので)
実際にもし発症・診断を受けてしまったら、いよいよ、猫との接触は最低限に控えるべきです(猫を寝室に入れない、そもそも屋内で飼うこと自体を検討し直す)。
少しでもお力になれれば幸いです。
※参考url(すべて米国小児科学会のステートメントです)
●https://www.healthychildren.org/English/safety-prevention/at-home/Pages/Before-Choosing-a-Pet.aspx
●https://pediatrics.aappublications.org/content/112/Supplement_2/454.2
●https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/pages/Children-With-Early-Contact-With-Dogs-and-Cats-Are-Healthier.aspx
●https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/news-features-and-safety-tips/Pages/7-Tips-for-Kids-Allergies.aspx