2019/7/12 17:02:29
妊娠30週。毎日眠くて仕方ありません。貧血だからでしょうか?
妊娠30週に入りました。血液検査で貧血と言われ、鉄剤を服用しています。まだ鉄剤の効果は表れていないのですが、27週くらいから毎日眠くて仕方ありません。昼間ほとんど寝ているような感じです。昼間2〜3時間寝てしまうので、夜は2時くらいまで起きてしまいます。規則正しく生活したいと思っているのですが、どうしても昼頃になると疲れてしまい横になると眠ってしまいます。これは貧血と関係あるのでしょうか。無理してでも早く寝るような生活に戻した方が良いでしょうか。
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専門家からの回答
はじめまして、小児科医・IMPI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの白井です。
●そもそも妊婦さんの少なくとも50%以上は、
なんらかの睡眠のトラブルをかかえます。
妊娠後期に近づくとどうしても、ホルモンや体格の変化などから、睡眠は浅くなります
完全に夜ぐっすり、というのは医学的にもムリなので、それを目標にすると余計にストレスです。
睡眠が多少浅くても、それとうまく付き合うぐらいの気持ちのもちようが大事なのと、また限界はありますが、できうる対策をいくつか挙げさせていただきます。
●貧血だけが、睡眠トラブルの原因というわけではないのですが、
貧血があることで疲労感は増しますし、
貧血はムズムズ脚症候群とも関係しているという報告もあり、
無関係ともいえません。
そのほか赤ちゃんの発育の面などからも、鉄剤の内服は指示どおり続けてください。
●昼寝は寝すぎると、夜の寝付きがわるくなって逆効果なので、
60分程度の昼寝がおすすめです。
3時間のところを、いきなり1時間にするのも酷だと思うので、
最初の数日は2時間くらいでアラームをかけて、
慣れてきたら1時間でアラームが鳴るようにするなど、徐々にで良いです。
午前中に光を浴びたり運動したりすることで、昼夜のリズムをつくることも大事です。
●寝るときの工夫としては、大きくなった子宮と、体の中の血管の位置の都合上、左を下にした横向き(シムス)をとるだけで、だいぶ楽になるという妊婦さんが多いです。
なにか決まったストレッチや読書など、睡眠前に必ずこれをする、という儀式を意識的にするのも効果的です。
これは赤ちゃんが生まれた後、赤ちゃんの寝付きを良くするためにも使えます。
ブルーライトを使わない、毎日気軽にできる内容と時間で、何かやってみてはいかがでしょうか。
なお途中で起きてしまったときも、ブルーライトは禁物です。一度見ただけで、それまでとってきた睡眠もリセットされる、ぐらいに思ってください。
寝室は寝るところ、という境界線が大事なので、10分たっても寝付けないというときは、一度リビングなどに行き、音楽などを聞いて、眠くなったらまた診察に戻る…のような行動が理想的です。
寝る時間についてもいきなり早くするのは難しいですし、かえって負担になります。
体力的な回復は22時~2時、精神的な休息が2時~6時頃、というのが一般的です。
昼寝を短くしていくのにあわせて、徐々にで良いので、
寝る時間も少しずつ早くできるとなお良いと思います。
少しでもお力になれれば幸いです。
良いお産をお祈りしています。