2019/8/2 10:43:48
子供のワガママに対しどこで線引きをしたらいいかわかりません。
子供のワガママに対し、どこで線引きをしたらいいかがなかなか定まりません。
先日、子供が冷凍庫からアイスを発見し食べたいとごねました。夫が食べるために購入したものなので、「お父さんが帰ってきたら食べても良いか聞いたら」と言うと「電話で今聞く」と…。「仕事中は無理」と答えたところ「アイス食べたい」と泣き叫び大暴れ(走り回ったり、ドアを叩くなど)しだしたので困りました。
私にとってものすごいストレスだったので、耐えきれずアイスをあげることにしました。
こういった、子供がごねて騒ぐ→諌めようとするが収まらない→辛くなり折れる
のサイクルはわりと多く、対応に悩むことが多いです。
大概そのあとには頭痛も来るので、もうちょっとマシになる方法はないかなぁと思い、質問させていただきます。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
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専門家からの回答
こんにちは。
臨床発達心理士の春野瞳子です。
毎日の子育てお疲れ様です。一生懸命な様子が読んでいてよくわかりました。
こういう一連の出来事のあとに頭痛が起こるのも辛いですね。
子どもの行動には必ず理由があります。
それがワガママに見えることであっても、その裏に大切なメッセージが隠れていることも多いものです。
今回はもちろんアイスが食べたかったのもあるだろうけど、大好きなお母さんに無理と言われたことが自分を否定されたと感じてしまったのかもしれないですね。
これは一つの仮説ですが
お子さんは、「お父さんが帰ってきたら食べても良いか聞いたら」の「聞いたら」が耳に残ったから「電話で今聞く」と言ったのに、「仕事中は無理」と言われて、その「無理」が「アイス食べるのは無理」と言われたようにとらえ、「アイス食べたい」とごねてしまった。。。のかもしれません。
今回のアイスの件については、上の中村様のお答えを参考にしていただくとして、今後同じようなことが起こりうるという前提で、お話しさせていただきます。
子供がごねて騒ぐ→諌めようとするが収まらない→辛くなり折れる、 のサイクルが割とあるというほしにくさん、
これは、子どもにとっては、「ごねて騒ぐと、いつかは折れて貰える」ということを学習したことになります。
そう思っている子どもにとっては、次にごねて騒いでみたけど折れて貰えなかった、ということがあればどうするでしょうか?「もっともっとひどくごねてみたらお母さんはきっと折れてくれるだろう、ごね方が足りないんだ」と思うのです。
ではどうすればいいのか?
「こんな時にわがままを言う」というパターンなど思い浮かびませんか?
そういう状況を作らないように事前準備できるところはしておくようにしましょう。
アイスをお父さんが楽しみにしているならお父さん用にはマジックで「パパ」と書き、お子さん用のアイスも同時に用意しておく。我が家では食べすぎを防ぐために製氷皿やアイスバーを作る小さな容器にジュースを入れて凍らせたものを時間を決めて(つまり食事のあととかお風呂のあととかに)食べさせていました。「ご飯ちゃんと食べて賢かったね」「お風呂で上手に体洗えてたね」など褒める言葉とともに食べると気持ちがいいと思います。
それでも、子育てはハプニングの連続ですから決めたことが決められたように進まないことも多いですよね。
そんな時には
お子さんが落ち着いているときに、「大事な話があるの。ママは〇ちゃんが大好きで、賢く育ってほしいと思っているの。そのために一つだけ約束をしてほしい。どうしてもやめてほしい時、ダメな時には、「だめです」と言うから、そう言われたら暴れても嫌だと言っても、相手にしないからね。でもそういわなくて済むように普段からいろんなお話ししようね、〇ちゃんの気持ちを教えてね」と話しておく。
この話をするタイミングは、いい事を褒めた後とかがいいかもしれません。
そして、1回か2回、ごねても相手にしないでください。これを「愛ある無視」「教育的無視」と言います。危なければ他の兄弟を連れて家を出てもいいかもしれません。ごねる相手がいなければ落ち着いてきます。
落ち着いた時、「偉かったね」「それでいいのよ」「我慢できたね」と褒めてください。
子供がごねて騒ぐ→その場を離れて教育的無視をする→相手がいないので収めるしかない→おさまったことを褒める、のサイクルに変えていくことができるといいですね。
だんだん親もわかってきますから、ごねそうだと予想出来た時に「〇ちゃん、近頃我慢できるようになってきたもんね。お兄ちゃんになったもんね。」と先手を打って行動を調整してあげると我慢できる子に育ちますよ。
少しでもお力になれれば幸いです。
ご回答ありがとうございます!
ワガママのパターンはいくつか思い浮かびます。その度に「またか……」となっていましたが、そもそもの環境調整からということですね。
これまでにごねるのをスルーできたことはほとんど…というか記憶にはないレベルなので、1度決行してみようと思います。特に兄弟への危険行為の際にでも…
実施例も参考になりそうです、ひとまずアドバイスを少しずつ実行してみようかと思います。
専門家からの回答
はじめまして、中村恵と申します。
日々の子育てお疲れ様です。
お子さまのわがままな言動にお疲れなのですね。
ほしにくさんが日頃からお子さまとちゃんと向き合おうとされているからならではのお悩みですね。本当頑張っていらっしゃいますね。
お子さまのわがまま→諌める→きかない→折れる。
まさにたくさんのお母さん方が経験し、お悩みの事だと思います。
まず、今回のアイスの件での対応でお話させていただくとお子さまがアイスを見つけてしまったら食べたいと言う事は想像できる事かと思います。ぽんっと目のつくところに置いておいたら子どもは見つけると我慢できないという事は大人であれば容易に想像できるかと思います。少し配慮も足りていなかったのかな?と感じるのと同時に、そこで子どもさんの納得のいく説明や共感してあげる事も必要だったかな?と思いました。
例えば、「アイス見つけたの?食べたいよね、そうだよね、お母さんも食べたい」などとと共感(この共感するのとしないのとでは子どもさんの思いも感じ方も全然変わってしまいます。)した上で「でもお父さんがお仕事帰って食べるの楽しみにしてたからお母さんは我慢しようと思うよ。同じアイス、帰りにお父さんに買ってきてもらってみんなで一緒に食べたらおいしいと思うな、どう思う?」などと代わりの案を投げかけてみたり、電話をするのも「お父さんはお仕事中に電話が出られないからお母さんメール入れておいてあげるからお返事くるまで待てるかな?」「今はおやつで我慢してくれたら今度〇〇ちゃんの好きなアイス買いに行こうよ」などなどいろいろと子どもさんに代替え案を出してみるのも手かな?と思いました。
子どものわがまま、正直、まともに一つ一つ相手をすると面倒くさいですよね。親も疲れるし…。しかし、全てのわがままにも子どもなりに理由や思いがあるんです。
一つ一つにちゃんと向き合って、子どもさんの思いと親の考えを歩み寄らせて折り合いをつけながら上手く切り替えてあげることも必要です。
ちゃんと向き合って歩み寄ってくれたり、共感してくれたりなどの経験がまた子どもさんにとってお母さんはちゃんと話を聞いてくれる。一緒に考えてくれるなどの安心感や信頼感にも結びついていくと思います。
上手く気をそらし、我慢できたらたくさん褒めたり喜んだりしながら子どもさんの成長を見守ってあげてください。
さまざまな意見の中の一つとして少しでも参考にしていただければ幸いです。
早速のご返答ありがとうございます。
「目につくところにあったら子供は我慢できない……」この点から既に想像できてませんでした、すみません。
共感の観点も、「私だったらすぐ諦めるのになぁ(昔から食への執着が薄かったため)」という思いがあったと思います。
この辺から意識を変えていかないといけませんね。
ご指摘のおかげで、少し状況を俯瞰して見ることができたような気がします!