2019/9/26 12:37:16
興味のあることには集中力を発揮しますが、優先すべきことを選べません。性格なのか発達障害なのか
5歳の男の子がいます。
来年の春に小学校に就学するのですが、
とにかく落ち着きがない、話をしっかり聞けないという性格です。
自分の興味のあることには、親がびっくりするほどの集中力があるのですが
興味がないと、ほかに興味のあることになびいてしまい、
今しなければいけないという事を優先することができません。
日々、教えてきてはいるのですが、
小さなころからずっと変わらないので
もともとの性格なのかなと思うのですが
どのように指導していくべきなのかアドバイスをいただければと思います。
専門家からの回答
こんにちは。ご相談ありがとうございます。
子供に限らず、だれにでも得意不得意があります。得意が多ければ人間として優れている、不得意が多ければダメということではないのですが、得意不得意のデコボコが大きいと、社会でうまくやっていくのに苦労する場合があります。一般的な学校では「今はこれをする時間」というような決まりがきつかったり、いろんな人と一緒に歩調を合わせてやっていく必要があり、苦労される場合もあるかもしれません。
ただ、そもそも20人も30人もの子供を、一つの教室に入れて一斉に何かをさせるということ自体に無理がある場合もありますし、やりたいことを我慢して興味のないことでも耐えられるようにしていくことが、今後の先行き不透明な社会で求められる、オリジナリティのある人間を育てることになっていくのか?本当はやりたいことを思う存分やらせてあげるほうがいいのでは?という考え方もありますので、絶対に子供を学校生活に合わせて型にはめて変えていかなくてはならない、それが絶対に正しいとまでは言えない場合もあります。
デコボコが大きい場合、発達障害などと名前を付け、少し訓練をすることで、幼稚園や学校でやっていきやすくするという場合もあります。
発達障害というと大変な病気のようですが、正常との境目はあいまいです。また、集中力がある・一つの物事を突き詰められるといった特性を生かし、偉大な仕事をしている人もたくさんいます。
ひとまず、発達の特性について、専門家の評価を受け、例えば学校で追加の先生をつけてもらう必要がないかとか、一人一人にじっくり対応できるクラスの利用は必要ないかとかいうことを考えるのがいいかもしれません。お住まいの地域の児童相談所、保健センターなどにご相談され、発達の検査を受けることもご検討頂ければと思います。
一般的にこういった検査は数か月待ちと長い時間がかかることがあります。それまでの間、仮にお子さんが発達障害だと仮定して、それをサポートするための書籍などが売っていますので、手に取ってみてご自宅でできることを試してみるといったことも考えられると思います。大型書店の、家庭医学コーナーや、特別支援教育に携わる教師向けのコーナーに行き、「感覚統合」「ビジョントレーニング」「集中トレーニング」「認知トレーニング」「育てにくい子」といったキーワードで本を探してみられてもいいかもしれません。
発達にデコボコが大きい子の場合、見る・聞く・体の位置情報といった、体が受け取った情報を、脳で適切に処理し、行動につなげていくということがうまくできていない場合があると言われています。そのため、ものを見る・聞く・体を動かすといった訓練をしていくことで、感覚処理の訓練ができ、行動もスムーズに、場に適したことができるようになっていく、というような考え方があります。例えば立ち歩いてうろうろして話が聞けないという場合、ブランコやトランポリンなどで平衡感覚の訓練をしたり、体幹を鍛えたりすることで、座ってじっとしていられるようになるというようなこともあると言われています。
具体的なアドバイスありがとうございます!
>特別支援教育に携わる教師向けのコーナーに行き、「感覚統合」「ビジョントレーニング」「集中トレーニング」「認知トレーニング」「育てにくい子」といったキーワードで本を探してみられてもいいかもしれません。
こういった本があるという事さえ知らなかったので、ぜひ活用してみたいと思います。
発達障害については専門の方に相談したことが無いのでぜひ聞いてみたいと思います。
確かに、落ち着きはないですが、この子にしかない良いものがあるという気はしていまして、そこは残していきたいという想いはあります。
ただ、おっしゃるとおり、これからの人生において、落ち着きがないという事によって自分自身が生きにくいとなってしまうのではないかという不安もあるので、私自身もっと勉強をして、子供にとってメリットとなるよう伸ばしてあげたいと思います。
丁寧にアドバイスいただき本当にありがとうございました。