私のせいで子供を絶壁頭(短頭症)にしてしまい後悔しています。
私の怠慢のせいで子供を絶壁頭にしてしまいました。
「絶壁頭は人生をダメにするじつは怖い頭のゆがみ」という記事を読み、後悔の毎日です。
●脳がゆがみ、発達が遅れる
【厚生労働省】も
頭にゆがみがあると発達が遅れるという報告が複数あるので、発達遅滞を予防する観点からも、積極的に治療すべきだ、と言っています。
【報告①】
頭のゆがんだ赤ちゃんを検査したところ、精神発達も運動発達も進んでいる子は全くいなかった
逆に、どちらの発達も遅れている子がたくさんいた
。
【報告②】
頭のゆがんだ小学生の39.7%が特別支援を受けていた
これに対し、同じ環境で育った頭のゆがんでいない兄弟姉妹たちは、たった7.7%しか特別支援を受けていなかった
【報告③】
頭のゆがみが中等度から重度の小学生は、頭のゆがんでいない小学生にくらべて、認知テストの点数が有意に低かった。
また、数学・読解力・表現力のテストの点数も低かった。
●よく片頭痛がするようになってしまう
●四六時中ずっと耳鳴りがするようになってしまう
●顎関節症や噛み合わせが悪くなってしまう
など、たくさんの負が実はあることを知りました。
我が子に、自分のせいで負をいっぱい背負わせてしまいました。
ちゃんと気をつけて丸い頭にしてあげられた母親はたくさんいるのに、私は、我が子を絶壁頭にしてしまいました。気をつければ、知識をつければこんなことになっていなかったのに、と
後悔ばかりです。あの時に戻れたら、と四六時中後悔が頭から離れません。
もっと真剣に絶壁頭にさせない努力をすれば良かったです。
もう、取り返しがつきません。
私も子供も終わりです。どうしたらいいのか、何も思いつきません。
専門家からの回答
初めまして、あかりです。子育てに関して、親が全て完璧にできることはないと思います。
深刻なことと察しますが、私や周りの親だって色々な失敗しながら、時には心が傷つきながら、それでも向き合い、お子さまと共に前進していきます。
まずは健康なことだけでも満点だと思います。お子さまはちゃんと昨日よりも今日、というように出来ることが増えます。些細なことでも、大きな喜びです。
お子さまにとってお母さんの笑顔が何よりの栄養ですので、悔やむことなく小さな一歩の成長を見つけこれからも喜びを続けてもらいたいな、と保育士としても同じ親としても思います。
本当に失敗はつきものです。命あればそれでよし!といった心持ちで穏やかにお過ごしください。お応えになりかねますがメッセージさせていただきました。
専門家からの回答
こんにちは。
絶壁頭(短頭症)にしてしまった、とのことですが、こちらは病院で医師から指摘されたのでしょうか?それとも、他覚的にみて、絶壁だな、と思うような感じですか?
お調べになっているならお分かりかと思うのですが、短頭症は寝かせすぎたことだけが原因でないこともあります。骨癒合性短頭症という先天的な疾患も存在します。
赤ちゃんの時にはくっついていないはずの頭の骨が、生まれた時から一部または全体的にくっついてしまっているような病気です、こちらは年齢や症状にもよりますが手術が必要になります。手術後の患者さんを診たことがあります。集中治療室で1泊して、その後8日ほどで退院していきました。
まず、今後の発育が心配でご自分を責めてしまうなら、一度病院で診てもらってはいかがでしょうか。
また、年齢(月齢)にもよりますが、ヘルメットで治療している子をよく見かけます。
まだヘルメット治療ができるのであればそれも相談してみていいと思います。
ですが、まずはその『絶壁頭は人生をダメにする〜』なんていう本のことを全て真にうけて、ご自身を責める必要は無いと思います。
私の体験談になりますが、患者さん(10代)で、頭の形が完全に絶壁しかも斜めになっている方とお会いしたことがあります。とても聡明で明るい方でした。また、知り合いの娘さんも絶壁で悩んでいると言っていましたが、その子は見るからに元気で利発な女の子です。
たまたま、といってしまえばそれまでですが、
絶壁だからおかあさんもお子さんも人生終わり、というのは早合点だと思います。
まずはその絶壁が、専門家から見るとどの程度なのか。治療を要するものか、経過観察でよいのか。そこをはっきりさせれば、前向きになれるのではないでしょうか。
ご参考にしていただければ幸いです。
専門家からの回答
こんにちは。
昔、我々の祖母が育児をしていた時代、赤ん坊は、生後6か月ぐらいまではできるだけ抱き上げてもダメで、布団にべたっと寝かせておかなければならない、首が座らない赤ちゃんを抱っこすると首に悪い、成長に悪い・・・と言われていたころがあったそうです。そのころの赤ちゃんは、絶壁が多かったそうです。そのころの赤ちゃんは我々の親世代です。親世代と今と、どっちが発達障害が多いでしょうか?昔は発達障害の診断基準がはっきりしていなかったから診断されていなかったという可能性もありますが、昔のほうが明らかに発達障害が多かったというようなことはないと思います。
逆に、ヨーロッパでは、あおむけに寝かせると絶壁になるということで、一時期、赤ちゃんはうつぶせで寝かせろという政府のキャンペーンがありました。その結果、乳幼児突然死症候群が増え、キャンペーンは撤回されました。政府も間違うこともある、というか時代とともに情報の間違いが分かってくることもあるのです。先日も、離乳食の卵をいつから始めるかという問題で、昔は卵はできるだけ遅くからしたほうがアレルギーになりにくいと言われていたのに、最近の研究により、5か月など早い時期のほうがいいとされ、厚生労働省のガイドラインも変更されました。
情報を見るときは、その情報によって、情報発信者が得をするのかどうか?どういう情報をもとにしているか?をよく考える必要があります。
「太っている女性はモテません!20代のハイスペック男性にインタビューすると、太っている女性とは付き合いたくないという人が80%いました!だからうちのダイエット商品を購入して、モテモテになりましょう!」という広告を見て、どう思いますか?どうせ自分の商品を売りたいから、データもいい加減に取っているか、サクラから集めているか、データ集計も都合のいいようにやってるんじゃないの?という批判の目で見るのではないでしょうか。
かつて、経皮毒という考え方があり、パーマ液やシャンプーが頭皮から吸い込まれて、体中をめぐると。化学合成のシャンプーを使っている妊婦の羊水は、シャンプーのにおいがする・・・という話が出回ったことがありました。これはのちに、「そういうシャンプーを使わず、うちの商品を使いましょう」という宣伝のために流された情報だったと分かりました。人の恐怖をあおるような言説には、批判的な目を向け、複数の視点から考える必要があります。「○○だと大変なことになる」という不安をあおって、お金もうけをしようという人は多いです。すべてが間違っているわけではありませんが、一度冷静になって情報を吟味する必要があると思います。
本だとか、医学博士ご推薦とか、新聞記事とか、いかにもしっかりしているように見えるかもしれませんが、医師が言っているといっても、医学界全体が認めているとは限りません。本当に信頼できるのは、何千人何万人という人に対し、先入観無しで研究を行い、論文になり、論文を多くの人が批判的な目で見て、それでも正しいと認められ、しかもそういった論文を何十も集めて、比較検討して出した結論だけです。医師一人が、自分の考えや思い付きで、数十人の子供を治療し、たまたまうまくいったからといって、正しいとは限りません。また、頭がい骨のゆがんだ子だから脳がおかしくなったのか、脳がもともと問題があったから頭がい骨の発達にも変化があったのかは分かりません。原因と結果が逆に解釈されることもあります。また、頭がい骨の形を強制すれば、脳も変質する、と言うのは論理の飛躍です。
本当に絶壁が問題になるなら、母子手帳にも書かれ、母親教室や、乳幼児健診でも宣伝されるはずですが、相談者様が記事を読むまでご存じなかったということ自体が、それほど重要な情報ではないという証拠だと思います。相談者様も、「妊娠中はバランスの良い食事をしましょう」「アルコールやタバコはダメですよ」「妊婦検診に行きましょう」というような情報は、何度もうるさく言われたと思います。それほどの重要性はないということです。
今後、そういった研究が積み重ねられ、実際に絶壁より頭の形がいい人のほうが出来が良いということが分かり、「赤ちゃんは0か月から枕を使いましょう」というようなことが母子手帳に書かれる日が何十年後かに来るのかもしれません。しかし現時点ではそういうことは言われていないわけですから、相談者様が後悔される必要は全くないと思います。