7歳になったばかりの小学1年生の息子がいます。学校で先生やお友達に…
7歳になったばかりの小学1年生の息子がいます。
学校で先生やお友達に「バカ」「死ね」など、ひどい言葉を言うことが頻繁にあります。
何か不満がある時もそうなのですが、誰に言うわけでもなく、ひとり言のようにぶつぶつ言っていることもあるようです。
みんなでお花を植えている時に「この花、うんこ色や。全部枯れてしまえばいい」と言ったり、避難訓練で防災のビデオを見た時などは怖がっている子もいる中、「学校がつぶれてみんな死ねばいいのに」などと言ったこともあったそうです。
その時は担任の先生にきつく叱っていただき、私も注意しました。似たようなことが何度もあり、次の日には自分からお友達に謝ったりすることもあるようですが、ここ半年ほど、3日〜1週間に1回程度の頻度で起こり、なかなか改善されません。
家ではそんなことは言いませんし、動物が出てくるテレビを見て「かわいい〜」と言ったり、花を見て「きれいだね」と言ったりする子です。甘えん坊で、夏休み明けて1ヶ月ほどは登校拒否気味になり、今も登下校は一人で行き帰りができません。一人で行けるでしょう、と諭しても、「ついてきて」と泣くので、学校を休むよりはましかなと思い、突き放せず毎日付き添っています。
そんな感じで、普段大人しいタイプなので、最初は担任の先生も驚いたそうなのですが、本人に聞くと「言った」と言うそうです。何人ものクラスメイトが聞いていますし、風邪気味の子が息子に「元気そうやし、風邪って嘘じゃないの?」等と言われて泣いたこともあったそうで、周りの子が嘘を言っているようにも思えません。
先生が理由が聞いても言わず、「そんなこと言うとお友達が離れていっちゃうよ」と言うと、「お友達がいなくなるのは嫌だ」と言って泣くそうです。「お母さんも悲しむよ」と言うと、「お母さんには言わないで」とまた泣くんだそうです。
私も学校からの帰り道などに理由を聞くのですが「忘れた」「明日言う」などと言ってごまかし、教えてくれません。「お友達に何か嫌なことをされたの?」と聞いても「ない」と答えます。
先生も実際に息子がどのような状況で言っているのか見たことがないそうで(いつも周りの子の訴えで発覚します)、本人に聞いても「わからない」等と言い理由を言わないので、原因を探ることができず、日々、対処療法のようになってしまっています。
先生からは「死ね」は絶対に言ってはいけない言葉であること、不満があっても心の中で言うのはいいけど、口には出さないようにと指導していただいていて、私も「悪い言葉を言いそうになったらその時は口を手でパッと押さえたらいいよ」と言い、嫌なことがあった時は後で教えてね、と言っています。がんばれたらその日は帰りに褒めるようにもしています。
また、お友達づきあいに関する本を読み聞かせたり、私や主人も家では悪い言葉を使わないようにし、テレビなどを見て「アホやな〜」等言ってしまった時には「ごめんね、今悪い言葉言っちゃった」と謝るようにしています。本は息子も素直に聞いていますし、「今のは悪い言葉だよ」と息子から指摘してくることもあります。
ひとり言をお友達に指摘されると「先生には言わないで」と言うこともあり、悪い言葉を言っているという認識もあるようです。3学期が始まる時には先生に「悪い言葉を言わないことを3学期の目標にする」と言っていたようで、本人も直したいという気持ちはあるのでしょうが、週に1回は同じようなことが起こります。
先生とも、一朝一夕で良くなるものではないので、その都度言っていくしかありませんね、とお話してはいるのですが、何度も息子が言ったことで報告を受けるのでだんだん気が滅入ってきています。
家に遊びに来るお友達が1人いるのですが、その子と遊んでいる様子を家事をしながら何気なく見ていると、普通に仲良く遊んでいて、悪い言葉を言うことはありません。むしろお友達の方が「死んだらええねん」などと言っていることもあって、その時はふざけて言っていたこともあって、私からは注意しませんでした(今思えば注意すればよかったと思っています・・)。息子の影響でその子が言っているのか、はたまたその子の影響で息子が言っているのか・・・。
いずれにしても口に出して言っていいことと悪いことがあるということを理解して欲しいのですが、そのうち分かってくれるものでしょうか。はたして私の息子への向き合い方はこれでいいでのでしょうか。
専門家からの回答
ご相談ありがとうございます. 小児科医の速水です.
文章を拝見すると, 「死ね」という言葉は, お子さん自身の苦しさ, 辛さを表す言葉のように感じます.
ご本人も言ってはいけない言葉であることは重々わかっていると思います.
それでも辛い気持ちが上回って, 言葉が漏れ出てしまうのかもしれません.
もしかしたら,”死んでしまいたいくらい辛い”,
その気持ちが他の人や学校に対する“死んでしまえばいいのに”という言葉に置き換わっているのかもしれません.
辛くてどうしようもなくて, 言葉が漏れてしまっているのだと思うので,
怒られたり, 叱られてもどうしたらいいかわからなくなってしまいます.
注意よりは, 辛い気持ち, 学校での辛い状況を少しずつ言葉にできるといいのではないかと思います.
お子さんは大好きなお母さんを悲しませること,
大好きなお母さんを困らせることをしてはいけないと思って
心の中に溜め込んでいるのかもしれません.
だからこそ, 言葉遣いを直すより,
思いっきり嫌だったことを叫んだり, お母さんに吐き出すことが大事なのではないかと思います.
少しでも参考になればと思います.
少しずつでも, いい方向に進みますように.
速水様
とてもご丁寧にご回答いただきありがとうございました。
ずっと手探りの状態で不安だったのですが、
こうしてお答えいただける方がいらっしゃるがというだけで、
とても心強く感じ、気持ちを落ち着けることができました。
あれから息子に対し
学校はしんどければ休んでもいいこと、
登下校も一人で行くことを無理にやろうとしないでいいということを伝え、
「今日は嫌な言葉を言わないようにがんばって」とか、
「次から一人で行ける?」などと言うのを一切やめました。
また、「ママは何があってもあなたを嫌いになることはない、
悪いことをして怒ったとしてもママはあなたがずつと大好きだよ」ということ、
「何かしんどいと思うことがあったら、それをあなたが我慢することのほうがママは辛いから、
いつでも言って欲しい」ということ、
「言ってくれたらママが必ず解決するし、ママはいつでもあなたの味方だよ」ということを、何度か伝えました。
そのせいかどうかはわかりませんが、春休みはとてもリラックスして楽しく過ごせたようです。
春休み明けからは、
「2年生になったからがんばる」と、4月から付き添いなしで学校に行くことが出来ています。
クラス替えがあり、担任の先生が変わったこともあって、
新たに気持ちの切り替えが出来たのかもしれません。
新年度がまだはじまったばかりで油断はできませんし、
子どものことですからきっとまた何かしら新たな問題も出てくると思いますが、
親子ともども少しずつでも成長していけたらと思います。
お礼が遅くなってしまい、すみません。
親身になってお答えいただけたこと、とても感謝しています。
ありがとうございました。