長女が4月から小学生になりました。5月から登校渋りがはじまり、また…
長女が4月から小学生になりました。
5月から登校渋りがはじまり、また、些細なことで癇癪を起こし、対応に苦慮しています。長くなりますが、何かアドバイスをお願いします。
登校渋りについて
朝起きての第一声が「学校行かない」です。
理由は「授業が面倒、ママと家にいたい」
はじめのうちはそうかそうか、と言いながらしれっと着替えや朝食を促し、なんとなく出発できていました。6月に入ってからは着替えや朝食も抵抗するようになったため、学校ポイント帳を作ったり、楽しかったことノートを作ってみました。
開門前に学校へ行ってみたいと言い出したこともあったので、一緒に支度をがんばった日もあります。
が、どれも数日の効果しかありません。
現在私は育休中ですが、長女には仕事をしていることにしています。
集団登校ではないため、朝は一緒に登校しています。
担任へ相談したところ、「欠席や遅刻を連絡するアプリで教えてもらえれば電話連絡や余裕があれば自宅まで迎えに行きます」と言っていただきました。
お迎えに来てもらったことはありませんが、何度か電話連絡をお願いしています。先生が「来れそうかな?」と聞くと「行く」と答え、そこからは順調に支度をします。
ちなみに、友達と意見が異なってケンカのようになることもあるようですが、大きなトラブルはありません。
プリントなどを見ても、授業についていけない様子はありません。
本人が「学校行かない、学校なんて楽しいこと1つもない」と言い過ぎて自分に暗示をかけているんじゃないかと思ってしまいます。
癇癪について
上記の登校渋りがひどい時もですが、些細なことで機嫌を損ねます。
・学校行きたくない
・宿題めんどくさい
・テレビをもっと見たい(事前に1話終わったまたは時間になったら消すと約束した)
・宿題の◯付けで、◯の付け方が違う
・ささくれが痛い
・絆創膏を貼ってほしいけど学校でどうしたのって聞かれるのが嫌(答えるのが面倒)
・弟が投げたボールが当たって飲み物が少しこぼれた
この1週間で長女が癇癪を起こした主な理由です。
他にもあったはずですが思い出しきれません。
初めはソファや壁に爪を立てたり、ドアを蹴ったり物にあたります。そのうちオモチャなど近くにある物を投げます。もうすぐ2歳になる弟にもあたることがあります。
以前は怒鳴るようにやめなさいと言っていましたが、最近は落ち着いた声でやめるよう言ったり少し強引にハグするようにしていますが、それで怒りが治らない時はつねる、たたく、蹴るなど、行為がエスカレートしていきます。合わせて「パパもママも大っ嫌い」と言い出し、さらに今朝は父親に対して、暴力はやめなさいと強く叱られた事もあり「二度と会いたくない、(父親の)好きな物全部壊す」「6階から落ちちゃえ」とまで…。
怒りを超えて悲しくなります。
最後は私が抱きしめて落ち着いたところで甘い物を食べさせたりして終息しますが、こんなことが何週間も毎日続き、どうしたらよいのか途方に暮れています。
小学校のスクールカウンセリングをお願いしましたが、予約がいっぱいで9月以降になるとのことです。
数日後に担任との個人面談がありますが、時間は10分程度なのでどこまで話ができるのか…というところです。
毎回長女が落ち着いている時は「こうすればケンカにならないと思う」など話し合えますが、朝になると学校行かないから諸々に派生して同じことの繰り返しです。
今後どう向き合っていけばいいのか、こちらはどんな気持ちでどんな声掛けをすれば良いのか、アドバイスをお願いいたします。
専門家からの回答
こんにちは。
大変な状況で、お母さんの負担も相当な状態と思います。育休中とのこと、幼いお子さんもおられたり、いずれ職場に復帰しなければならないような状況なのだとお察しします。
幼稚園・保育園には楽しく通っていて、家庭生活も問題なく機嫌よく(記載していただいたようなかんしゃくも起こさず)過ごしてこられたのであれば、
1、学校生活の何かの部分に、ご本人にとって大変困難だったり、苦痛だったりすることがある
2、環境の変化についていけない、現状を変えるのに勇気がいる
などが考えられるのではないかと思います。
1、学校での集団生活や、興味のないことでも取り組まなければならないこと、自由を奪われ授業中ずっと座っていなければならないこと、騒がしい環境、時間で縛られる生活、などはお子さんによってはかなりストレスになります。
根本的に、学校という枠組みに合わない方もおられます。本来、子供は十人十色ですが、学校というのは、30人なり40人なりを1人の教師が面倒を見るために、子供にかなり無理を強いている面があり、無理なく適応できる子は一部であろうと思います。
何が学校において嫌なのか?じっと椅子に座っていなければならないことなのか、勉強が分からないのか、簡単すぎるのか、文字のとめ・はね・はらいなど細かいことを言われるのが苦痛なのか、隣の子が気になるのか、周囲の子供たちと精神年齢が合わないのか、うるさすぎて苦痛なのか、何なのか・・・その子によって様々ですが、小学1年生では、自分の中で何が苦痛なのか、分析して言葉で言うことも難しい場合が多いです。
「面倒」という言葉がよく出るようですが、面倒とはつまり、その行為をするのにハードルが高いということだと思います。どうすればスムーズにいくのかイメージができない、取り掛かるのに勇気がいる、うまくできない気がする、うまくできて達成感を感じている自分が思い描けない、だからやりたくない、ということかもしれません。宿題については、全部きっちりやらなくても、できる部分をできる範囲ででもいい、ということで楽になる方もおられますし、「いや、自分がイメージする完璧な状態でできないのなら嫌だ、全部やらないほうがいい」「宿題をやらずに学校に行くぐらいなら学校を休んだ方が安心できる」というような場合もあります。「宿題をやる」ということは、宿題を持ち帰り、何が宿題なのか連絡帳に記載し、家でランドセルを開けて宿題と筆箱を出し、机を片付け、ノートを開いて下敷きを敷いて鉛筆を削って、どの宿題からやり始めるか考えて・・・と様々なステップを含みます。もう考えただけで面倒となる場合には、親が勉強道具を準備するなど、少しハードルを下げるほうが楽になる場合もあります。
逆説的ですが、「何とかして学校に行かせなければ」「子供は全員、学校に行くのが当然だ、子供は学校に楽しくいけるはずだ」と思わないほうがよい場合もあります。朝一言目から「学校に行かない」とおっしゃるということは、ご本人も、「学校は行くものだ、行くのが普通だ、自分が行けないことで親は困っている」と思っていて、朝いちばんから一日中学校のことで悩んではおられるのだと思います。
一概に「こうすればよい」と言える方法はありませんが、お母さんお1人で背負いきれる状態ではないと思いますので、担任・学年主任などにはもっとしっかり時間を作ってもらえないか相談しつつ、地域の役所などにある育児相談(「○○市 不登校支援」などで検索してみてください)や、児童相談所などにも相談をされ、状況を整理し、ご本人とご家族にとってどういう支援が必要なのかをご相談される必要があると思います。
例えば、支援学級など、より少人数で、自由度の高い環境のほうがよい方もおられますし、フリースクールやホームスクール、交流場所などの利用も考えられるかもしれません。
2、大人でも、「出かけるのがおっくうだと思っていたが、いざ出かけてしまえば楽しかった」というような体験はあると思います。「お風呂に入ってしまえば気持ちいいが、お風呂に入らなきゃと思うのが嫌、準備をして思いきるのが大変で、つい入浴せず済ませてしまう」というような人もいるようです。学校に行くには、着替えて、準備して、朝食を食べて、トイレに行って顔を洗って髪を整えて、ランドセルを背負って、靴を履いて、といったように、かなりいろいろなステップがあります。学校に行っても、友達とあいさつ、靴やカバンを片付けて…と考えるだけで嫌になる、家にいたほうがいい、となる場合もあるのかもしれません。
ご家族に対するきつい態度や、ささいなことへのかんしゃくは、いわば八つ当たりであって、「大っ嫌い」が本心ではないことはお分かりと思います。そう言って発散しなければならないぐらい、ご本人の心の中が何かで荒れていて、苦しくて、非常事態なのだと思います。それだけつらいのだ、ということを、お母さんは分かっているよ、とご本人にお伝えになるだけでも、ご本人は慰められると思います。でもお母さんもどうしてあげたらいいか分からない、ひとりひとり人間は違うから、あなたにとって一番良いのは何なのか一緒に考えてほしい、あなたが楽しく毎日を過ごせることが一番だから、どうしたらいいのか一緒に迷いながら考えて一日一日を生きていこう、という意味でのふれあいが大切かと思います。
藤原様
お忙しい中、とても丁寧にご回答いただきありがとうございます。
ただ学校へ行くだけと思っていても、細かく見ればたくさんのステップがあることをご指摘いただいて気付くことができました。
「面倒」だなんてテキトーな事を言ってるなと思っていましたが、確かに、どうすればスムーズにいくのかイメージができない、うまくできない気がする、などの意味も含まれているのかもしれません。
妙に完璧主義(?)な面があり、間違える事をとても嫌います。間違えてもいいんだと伝えはしますが、実体験したわけでもないため本人には響いていないなと感じています。
>幼稚園・保育園には楽しく通っていて、家庭生活も問題なく機嫌よく(記載していただいたようなかんしゃくも起こさず)過ごしてこられたのであれば
保育園時代も登園を嫌がることはありましたが、今ほどではありませんでした。
癇癪も以前からありましたが、月に数回程度でした。こんなに何日も続いたり、1日に2〜3回もというのは1カ月くらい前からです。
最近弟も我が強くなってきたので、物の取り合いになったりと、長女にとってストレス要因になっているなと感じています。
>ご家族に対するきつい態度や、ささいなことへのかんしゃくは、いわば八つ当たりであって、「大っ嫌い」が本心ではないことはお分かりと思います。
わかってはいるのですが…。相手の怪我(だけでは済まないような事も)を望むような暴言には心をえぐられる思いがします。
過去にも似たような暴言はあり、そんな事言われたらものすごく悲しいよと伝えてはいましたが、もっときちんと叱った方がよいのでしょうか?
>ひとりひとり人間は違うから、あなたにとって一番良いのは何なのか一緒に考えてほしい、あなたが楽しく毎日を過ごせることが一番だから、どうしたらいいのか一緒に迷いながら考えて
本人が落ち着いている時に伝えてみたいと思います!