2019/8/13 17:36:32
臍ヘルニア(でべそ)が治りません。手術するなら何歳頃がいいですか?
1歳3ヶ月の男の子です。
臍ヘルニアがあり、治りません。
臍に綿球を張っておくと自然に治ることもあるよと医師に言われて生後半年から張っていましたが、未だに泣くとお臍が飛び出してきます。
一歳を過ぎると自然に治ることはないのでしょうか?
もしも、手術するとしたら何歳頃に受けた方がいいのでしょうか?
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1歳3ヶ月の男の子です。
臍ヘルニアがあり、治りません。
臍に綿球を張っておくと自然に治ることもあるよと医師に言われて生後半年から張っていましたが、未だに泣くとお臍が飛び出してきます。
一歳を過ぎると自然に治ることはないのでしょうか?
もしも、手術するとしたら何歳頃に受けた方がいいのでしょうか?
専門家からの回答
こんにちわ。
12か月以上たっており、とびでるサイズが小さくなってきているようであれば2歳ごろまでには自然に縮小していくことが多いです。2歳まで待っても完全に消失しないときや皮膚のたるみが残る場合は相談してみてもよいと思います。
嵌頓ヘルニアといって、腸管が腹壁の筋肉にはさまって炎症が起こる場合は緊急手術の可能性もあるので、一応これくらいなら大丈夫かどうか(大泣きの時だけ飛び出るくらいとか、サイズが1㎝いかないくらいとか)手術しないまでも小児外科に一度相談してみてもよいと思います。
専門家からの回答
はじめまして、小児科医の白井です。
●たしかに1歳までに90%ぐらいは治ると言われていますが、個人差もあります。貼っていても、結局治らないケースも、少なくありません。
●1歳をこえたあたりで、手術など、なんらかの他の治療を検討する…というのは、たしかに一つの目安です。
が、手術の際に必要となる、全身麻酔の、脳への影響を考えると、安易に手術をすることはできません。
諸説ありますが、4歳未満での麻酔の曝露が、子どものその後の発達に、なんらかの影響を与えるのではないか、とする報告は少なくありません。
●4歳で1cm以上の臍ヘルニアがあっても、11歳までには50%くらいが治る…というようなデータもあります。
臍ヘルニア自体が、一般的には命に関わる病状ではない(まれに腸管がはまりこむことはありますが)ことも考えると、1歳の時点ではひとまず様子を見ましょう、とするケースがほとんどです。
●たたし集団生活がはじまり、その中で、おへそが出ていることをからかわれるなど、お子様への心理的な影響が出る可能性はあります。
そうした社会的な事情や、お子様の年齢などを総合的に考えた上で、安全な治療を選択していく流れになります。
少しでもお力になれれば幸いです。