2019/10/20 13:43:18
イヤイヤ期なのか癇癪がひどくなり暴れます。いつか落ち着くのでしょうか。
はじめまして!
10月で2歳になった息子がいます。
2歳の誕生日を迎えてからイヤイヤ、癇癪が増え酷くなりました。
寝る前にテレビを消すと泣き叫び周りのものを蹴っ飛ばし頭を後ろに打ったりじたばたして怒り抱っこもさせてくれない状態が毎日続いています。
30分くらい暴れて抱っこすると少し落ち着きますがテレビ付けろとリモコンを持ってきます。
昼間寝せる時もこのように暴れています。
イヤイヤ期特有の癇癪なのでしょうか?
保育園ではお昼寝の時ゴロゴロして癇癪など起こさないで寝てるみたいです。
いつか落ち着く日はきますかね?
専門家からの回答
はじめまして、中村恵と申します。
日々の子育てお疲れ様です。
まだ2歳になられたばかりのお子さまですが、年齢的には少しずつイヤイヤ期になりつつあるのかな…?
お子さまのイヤイヤ期、大変ですよね。
環境や性格によってイヤイヤの出方はさまざまです。
お母さんは大変だと思いますが、今お子さまとしっかり向き合って対応していく事で今後のお子さまの成長や発達にもつながります。
お子さまは言葉で上手く伝えられないもどかしさや思い通りにならない事からイヤイヤしてしまう事が増えていくと思われます。
まずは、テレビがキッカケになったのかなと感じました。
イヤイヤ期は[脳の前頭前野が発展途上だから]と考え、お母さんの対応が悪いのでもなく、我儘な悪い子になってしまったわけでもないので安心してください。
永遠に続くわけでもなく、一時的な辛抱です。
3歳を過ぎた頃から徐々に前頭前野の機能が発達してきて「自分がこうしたい」という感情をコントロールすることができるようになりますから、それまでの辛抱ですよ。
子どもさんによっては個人差があるので長い短いはあるかと思いますが、イヤイヤに対して怒るなどの事がないように、上手くお子さまのイヤイヤを交わしてあげてくださいね。
例えば、抱きしめてお子さまの気持ちを落ち着けながら「まだテレビが見たかったのね。そうなのね、嫌なのよね、それなら仕方ないね。」などとお子さまにまず共感してから「じゃああと〇〇だけ見てからねんねならどう?」や、「お母さんが絵本よんでから寝るのもいいと思うけどどうかな?」などなど気をそらしたり一緒にどうしたいか考えたりしてみるのもいいと思います。
大変だと思いますが子どもも子どもなりに思いがあるのでそれを上手く引き出して一緒に行動してあげてもいいかもしれません。例えば自分で納得してから自分がテレビを消したかったかもしれません。言葉で上手く伝えられないお子さまでも日々一緒に過ごしているうちにある程度の思いはくんであげられると思いますので、お子さまの気持ちを代弁しつつ、共感しつつ上手く気をそらしたりしながら、お母さんの無理のない範囲でお子さまのイヤイヤに付き合ってあげ、無理な時は無理せずにその場から少し離れて気持ちを落ち着けてから子どもさんと向き合ってあげればいいと思います。お子さまが興奮してしまってる時はとにかく抱きしめて落ち着けながら接してあげてくださいね、激しく暴れて抱きしめることが無理なら少し待ってもいいと思います。お子さまが落ち着いた時に膝の上に乗せてゆっくりお話してあげてください。
無理や焦りは禁物です。
お二人のペースで乗り越えれるように応援しています。
お母さんも大変だと思いますが、お子さまも自分のイヤイヤに戸惑い、どうしたらいいのかわからない事で大変な思いをしています。
穏やかな気持ちで受け止めて叱ったり怒ったりしないように接してあげてほしいと思います。
1つの意見として少しでも参考になれば幸いです。
専門家からの回答
こんにちは。
子供なりに楽しんでいるものをいきなりブチっと切られたら嫌だろうと思います。「もう寝る時間だから」という理屈は子供には理解できないと思います。
2歳だとまだ難しいかもしれませんが砂時計やタイマーなどを用意して「砂が落ちたら・タイマーが鳴ったら今日はおしまい」とか、「今見てるこれが終わったら、次は本を読もう」とか、今後の段取りを見せたり予告しておいたり、次にも楽しいことがあるという風にすることも考えられるかと思います。
紙に、寝ている顔のようなものを書いて、テレビの上に貼ったりして、「テレビさんもねんね」などとすることも考えられると思います。
そもそもテレビやゲームは中毒性があります。節度を持って楽しむことは大人でも難しいです。もういっそテレビの電源を抜くとか、部屋からテレビをなくしてしまう、なんとなくテレビをつける習慣をなくすのも考えられると思います。私は基本的にテレビを見ません。ニュースはインターネットかスマホの情報サイトで見ます。見たい番組があれば配信アプリなどで見ています。テレビは自分が見たいものを見たいときに見られないので見る気にならないです。DVD再生のためにモニターとDVDデッキはありますが、テレビ電波受信用の線はつないでいません。特に問題ないものです。テレビが目に入るところにない状態で1か月ぐらい過ごせば、子供もテレビのことは忘れて、テレビ無しでも遊ぶようになるかもしれません。
寝る直前までテレビの明るい画面を見ていることは子供にとっては良いことではないと思います。2歳未満ではテレビやモニターは見せない、それ以上の年齢ではスクリーンタイムは30分から2時間を超えないようにするというのが、今のところの小児科医や眼科医の間では多い意見と思います。大人にとっても、テレビ画面のまぶしい光や、スマホ画面を寝る直前まで見ていると、体内時計が乱れ、眠りの質が落ちたりします。
イタリア人の女性医師、マリア・モンテッソーリという人が、たくさんの幼児を観察し、子供に共通する特徴を見つけ出しました。モンテッソーリの考え方に基づいたモンテッソーリ教育が昨今、注目されています。
モンテッソーリの考え方を知ると、子供の「なんでこんなことをするの?」と思えるような行動が、子供という生き物が発達していく過程で必要なことなのだという見方が出てきます。例えば子供は保育園に行くのに必ずこの道を通り、このポストに触り、この犬を見て、この角を曲がって行く・・・というような自分の中での法則性を持っており、それに従わないとかんしゃくを起こしたりします。これは、子供の中に、秩序というか規則だったものを好む性質があるからだそうです。大人からすれば、同じ場所に到着すればどの道でもいいだろうと思いますが、子供にとっては自分の決めた通りするということが重要なのだそうです。
もしくは戸を開けたり閉めたりしたがる・ティッシュを引っ張り出す・ものをいじくりまわしてイタズラする・食べ物をぐちゃぐちゃにするといった、大人から見ると困った行動についても、子供自身が自分の手や五感を存分に使い鍛えたいという強い思いがあるからだそうで、触ってほしくないものを触る場合には、同じような体の働きをできるようなものを用意してやると、熱中して遊び、満足するのだとか。
できもしないのに自分で着替えたがる、靴を履きたがる、といった行動も、わがままではなく、着替えや靴を履くということで鍛えられる手や体の動きをやってみたい、自分でやり遂げたいという、その時期特有の思いからくるものだそうです。
そういった子供の特徴を知るだけでも、「この子は私を困らせようとしてやっているのではない」と分かりますし、「無理にやめさせたり叱るのではなく、この子がやりたいことをやらせてやろう、危ないことなら、安全にできる似たようなことを用意してやろう」というふうに親が工夫することもできます。
逆に、やりたいことを抑え込んでしまったりすると、子供が発達に必要なことをできなくて、無気力になってしまったりするということです。
保育園で、どういった遊びが好きそうなのかを聞いてみて、似たようなことを家でもできるようにしてみられたりすると、テレビ以外で楽しめることができるかもしれません。