2020/12/10 14:19:13
一年生の子供の相談です。何度注意しても人を叩くことがおさまらず、担…
一年生の子供の相談です。
何度注意しても人を叩くことがおさまらず、担任と相談しながら改善しないかやってきましたが、発達障害ではないかと言われました。
言われた後、外部の相談機関と繋げて行くと言われたきり、進展ありません。
こういった相談や診断は、学校の指示を待っているしかないのでしょうか?
夏に、私から子供の様子が他と違うから障がいがあるのではないかと担任に話したのですが、そうは思えないから自分がもう少し様子を見たい、と言って対応が遅れてしまいました。
もうズルズルと先延ばしにしないために、親ができることなどあれば教えていただきたいです。
診断がつくまで、そしてついた後、どのような流れが一般的か、アドバイスよろしくお願いします。
専門家からの回答
一年生の子供の相談です。何度注意しても人を叩くことがおさまらず、担任と相談しながら改善しないかやってきましたが、発達障害ではないかと言われました。
こういった相談や診断は、学校の指示を待っているしかないのでしょうか?
→学校の先生ももうすこし様子見るとのことであまり積極的には動いていないようですね。市役所にも子育て支援センターなどの窓口が無料であるので方針を聞いてもいいと思います
もうズルズルと先延ばしにしないために、親ができることなどあれば教えていただきたいです。
診断がつくまで、そしてついた後、どのような流れが一般的か、アドバイスよろしくお願いします。
→ 基本はADHDなどの診断がつけれるのは発達障害専門の児童精神科などにはなりますので、まずは予約をして、診断がつけばそれをもとにカウンセラー指導や今後の学級(特別学級など)の支援について説明があるとは思います
専門家からの回答
TAMAさん、こんにちは。
臨床発達心理士の春野瞳子です。
集団生活で人さまに危害を加えることを知らされると親としてはとても心配ですね。お気持ちお察しします。
発達障害の疑いがあると言われたのですね。
学校からの指示を待つだけではなく、まずは担任の先生に「あの話はどうなりましたか?」と尋ねてみることをおすすめします。
自治体によっても違いますが、学校を通すと発達検査なども無料で受けられる場合もありますので、詳しいお話を聞いてみてください。
急いで検査を受けたいなら、小児精神科などでも対応していただけます。
また、検査の結果が出て診断がついても、それで問題が解決するわけではないのです。専門的な見地から日々の対応で気を付けることを教えていただけることもありますが、それなら、今からすぐにその対応を学び始めましょう。
実は私の子どもも発達障害を疑う行動があり、悩んでいました。ただ、自分に専門的な知識があったので、そんなときにはこうしたらいい、と思われることを子育てに取り入れていきました。短所には目をつぶり長所を伸ばすことに力を注いだ結果、今は、発達障害の特性を持ちながらも、大学院を卒業し会社勤めをして結婚もし2児の父です。
TAMAさん、
まずは自己肯定感を高める声掛けをすることから始めましょう。
お子さんはなぜ叩くのでしょうか。
うまく言葉で説明できないからつい手が出てしまう事は、1年生くらいの子どものはよくあることです。単に、コミュニケーションをとるためにだけ叩いて相手をしてくれるのを待っている子もいるのですよ。
叩いた時にはもちろん注意しなければなりませんが、叱られるだけでは、次にどうしたら良いのかがわからないので、また同じことを繰り返します。「何度言ったらわかるの!」と叱られ、お子さんはますます混乱してしまいます。
必ずそのあとで、お子さんの気持ちを代弁してみてください。「〇〇が嫌だったんだね」「〇〇したかったのかな?」など。そして、そういう時にはどうしたら叩かなくて済むのかも教えてあげてくださいね。
発達障害のある子供さんは、言葉の裏が読みにくいので、注意する言葉にも気を付けましょう。「そんなことをする子は嫌い」ではなく「優しいあなたが好き」 「叩いたら遊ばせない」ではなく「1時間叩かずにいられたら、ぎゅ~(ハグ)してあげる」 など肯定的な言葉で語りかけるようにすると、これだけで行動が変わることもあります。
お子さんは大好きなお母さんが自分の気持ちをわかってくれたと思えば、悪い(人を叩く)ことをしなくても、注目してもらえる、愛されていると、実感できるのです。
人を叩く具体的な場面や理由がわかればもっと適切な対応方法をお伝えすることもできますので、また質問してください。
少しでもお力になれれば幸いです。
詳しく教えていただき、ありがとうございました。
叩く原因はいろいろのようで、叩かれたからやり返す・特別なイベントなどの後で興奮している時に好きな友達にあって・何か別に気に入らない事があって気持ちがモヤモヤしていて(叩いた子は原因ではない)・見た目が気に入らない・わからない、などです。
大好きな女の子とクラスで一番大人しい男の子は叩かないと言っています。担任に確認したところ、実際叩いた事はないみたいです。
トラブルが多い子なのですが、時々特定のお子さんから叩かれているようです。自分が叩かれる事は先生に言ったりしないようで、私が何か学校で困ったことはない?と聞くと教えてくれます。また、クラスのみんなが、わが子が意地悪だと認識しているようで、わざとではなくぶつかった、手が当たっただけでも先生に言いつけられているようです。
実際叩いてご迷惑をかけているので、自業自得なのですが、悪循環になっている事もあるなと感じ、親としてはもどかしく感じることも多いです。
あけましておめでとうございます。
臨床発達心理士の春野瞳子です。
お返事遅くなりました。
叩く原因についていくつかの具体例をありがとうございました。
叩かれたからやり返すのは一番理解しやすいですが、叩かれたよりも強くたたき返してトラブルになることはよくあります。気持ちがもやもやした時に誰彼かまわず叩くことは周りの理解も得られにくいですよね。
お子さんなりの原因があると同時に、対処法として興奮した時に好きな友達に叩くのは、ハイタッチなどに転換することができるかもしれませんね。嬉しくてスキンシップのつもりが、叩く力の加減ができていないから叩かれたと思われてしまうことも考えられます。
私は、最後に書いていただいた「わが子が意地悪だと認識しているようで、わざとではなくぶつかった、手が当たっただけでも先生に言いつけられている」というところに注目しました。
身体感覚に少し不器用さがあるのかもしれません。悪気はないのに、しょっちゅうぶつかったり当たったりして、それをわざとだととらえられてしまい、責められてまた自分もイライラとしてしまう事もあるかもしれませんね。
特定のお子さんから叩かれる、というのは慎重に担任の先生に相談してください。そのお子さんも同じような特性を持っていることもあります。特定のお子さんはTAMAさんのお子さんだけを叩くのか不特定多数のお子さんに手を出しているのかによっても対処法が変わります。
担任の先生が理解のある方なら、お子さんについてクラスのみんなにお話ししてもらうこともできます。「わざと意地悪をしているつもりはない事。叩く力が強くてみんなには迷惑をかけているかもしれないけれど、力の加減を今勉強しつつある事。TAMAさんがきくと答えることができているので、叩かれそうになったり叩かれたりしたときに、先生に言いつける前に、「なあに?」「どうしたの?」と聞いてみて欲しい事。」
特別扱いをしてほしいと言っているのではなく、叩いたことにはきちんと謝るなどの対応をしつつ、個人の特性として理解をしてほしいという事を伝えてみてはいかがですか?
本来、子どもはいろんな特性があり、一人一人違います。違いを認め合い、それぞれのいい所を出し合える学校生活であってほしいですね。多分好きな女の子とおとなしい男の子は、TAMAさんのお子さんの神経を逆なでしないすべを心得ているのだと思いますよ。そのやり方を一人でも二人でも多くの友達が会得してくれればずいぶん変わると思います。
でも、TAMAさんがお子さんの味方であるという事は伝わっているでしょうね。これだけ真摯にお子さんの事を見ているのですもの。
まわりの力を借りながら一歩ずつ進んでいきましょう。
明けましておめでとうございます。
お正月中にも関わらず、ご返信いただきありがとうございました。
1つ1つがわかりやすく、とてもためになるアドバイスばかりでした。
私が知識不足で戸惑うことが多いですが、子供や周りのお友達の安全のためにも、親としてやるべきことを学んでいきたいと思います。
担任の先生とはその後話ができ、とても理解を示してくださったので安心しました。
ありがとうございました。
こんにちは。
臨床発達心理士の春野瞳子です。
TAMAさん、お返事が遅れたので読んでいただけるか心配していましたが、良かったです。
また御心配なことがあればご質問くださいね。
専門家からの回答
こんにちは。
・保健センター・保健所の、保健福祉担当の課
(子供の発達障害疑いについて相談したいと受付で言えば案内があると思います)
・発達障害者支援センター
・児童相談所
・かかりつけ小児科医
などで情報を得られると思います。
学校からの対応がないようであれば、上記のようなところに早めにご相談されてみてはと思います。一般的に発達障害についての医師の外来は待ち時間があり、長いと1年以上待たされることもあります。上記のようなところの複数にご相談され、早めに相談できるところを探されると良いかもしれません。
また、大きめの書店の、家庭の医学コーナーや、育児書、もしくは特別支援教育の教師用のコーナー、小児科医向けの医学書などに、役に立つ本があることがあります。