2021/12/21 18:53:29
怒りっぽい6歳の息子の育児に疲れてしまいました。6歳の息子は昔から…
怒りっぽい6歳の息子の育児に疲れてしまいました。
6歳の息子は昔から自分ができないことがあると凄い勢いで泣いて怒ります。特にスポーツや勝ち負けがかかっているゲームなどにおいては特に顕著です。場合によってはじゃんけんなどで負けただけでも激怒します。
小さい頃からそうなので、その度に「負けることも大事な経験なんだよ」「一番になることがすごいんじゃなくて、がんばったことがすごいんだよ」と声をかけたり、深呼吸をさせたり、スキンシップをしたりと私なりにいろいろと試してきたのですが、できないことがあるたびに毎回なので、最近は向き合うことに疲れてきてしまいました。保育園でも時々そのような様子が見られ、お友達にも嫌な思いをさせているのではないか、このままだと嫌われてしまうのではないか、先生も呆れているのではないかなど心配です。
もし私になにかできることがあれば、教えていただきたいです。よろしくお願いします。
専門家からの回答
6歳の息子は昔から自分ができないことがあると凄い勢いで泣いて怒ります。特にスポーツや勝ち負けがかかっているゲームなどにおいては特に顕著です。場合によってはじゃんけんなどで負けただけでも激怒します。
小さい頃からそうなので、その度に「負けることも大事な経験なんだよ」「一番になることがすごいんじゃなくて、がんばったことがすごいんだよ」と声をかけたり、深呼吸をさせたり、スキンシップをしたりと私なりにいろいろと試してきた
→すでにやれることはやっていますので、大丈夫だと思います。むしろ逆に考えてもいいでしょう。そういうことで悔しがれるってすごいことだね、本当に悔しかったんだねとまず共感を示すことは忘れていないでしょうか。
まずは感情を理解してもらったという事実が本人には大事かと思います
専門家からの回答
元、保育士で現在は学童保育支援員をしているしゅり先生と申します。
「一番になることがすごいんじゃなくて、がんばったことがすごいんだよ」という声かけとても素敵だなと思います!
学童でも勝ち負けにこだわって癇癪(かんしゃく)を起こす子どもを沢山みてきました。(ジャンケンで激怒も経験あります)
しかし、ずっとそのままではなくtarさんのように見守っていくと
年齢が上がるにつれて(小3〜4年生くらい)気持ちのコントロールが少しずつできるようになる子がほとんどです。
まだ、6歳なので焦る必要はないです!
ぜひ、お母さんだけでも「勝ち負けにこだわる困った子」ではなく「何事にも全力で取り組む真っ直ぐな子」と前向きに捉えてあげてください。
友達関係のことを気にされているとありましたが、速水先生の意見に同意で
補足として、【子どもは人として未熟だから子どもなんです。】
それは、他の子も同じで完璧な子どもはいません。
短所を気にするのではなく、長所を伸ばしてあげると友達の関係も良い方向に向かうはずです(小学生あるあるの例:足が速い子がモテる)→保育でも大事にしていることです
最後に「もし私になにかできることがあれば、教えていただきたいです。」とあったので
何点かアドバイスをしたいと思います。
①「向き合う」のではなく「共感する」
向き合うのに疲れてしまったということで、とても素晴らしい心がけなのは間違い無いです!しかし、自分の心と向き合うのはお子さん自身の役割です。
「負けることも大事な経験なんだよ」
「一番になることがすごいんじゃなくて、がんばったことがすごいんだよ」
とても素敵な声かけですが、【負けて悔しい】がいっぱいになっている時に使うと
子どもには【泣くのはおかしい!】と否定されている気持ちになっている可能性もあります。
もし、悔しくて泣いている時は、手を握ったり、頭を撫でたり、スキンシップをとりながら「悔しいんだね」と共感するだけにとどめて、自分の心と向き合う時間をしっかりと確保してあげましょう。5歳の娘がいますが、とても大事にしている対応法です。
(負けることも大切などの声かけは落ち着いている時にしてあげましょう♪)
②親自身が失敗する姿を積極的に見せる
子どもは仮面ライダーやプリキュアのようにヒーローものに憧れるのは成長したいという願望が備わっているからです。しかし、発達段階として4歳くらいから自分と周りの子の能力を比較できるようになり、あの子より上手じゃないから自分はダメだと落ち込みやすくなる一面もあります。
勝負にこだわる一因として、発達段階に沿った心の葛藤があるのかもしれません。
その対策として、絶対的な存在である親が失敗する姿を積極的に見せることで
「大人も失敗するんだ!?」「失敗しても大丈夫なんだ!」と子どもの心の安定の助けになります
③「結果」より「過程」に目を向ける
大人になれば、過程の大切さはわかりますが、子どもにとっては結果は命です!
一朝一夕で、過程の大切さを伝えるのは難しいですが
親や先生、保育者が過程に目を向けることはとても大事です。
例えば、ジャンケンで負けて激怒の場合
(仮にかくれんぼの鬼決めジャンケンと仮定すると)
「負けた→泣いた」という結果に目を向けるのではなく
「なぜ?泣いたのか?」という過程に目を向けると
・いつもその子にジャンケンで勝てないから
・良い隠れ場所を見つけて、他の友達にバレる前に隠れたいから
・以前、鬼になった時、勝手にやめた子がいて、嫌だったから
過程に目を向けると、子どもなりの理由が必ずあります
(単純に負けるのが嫌なのも立派な理由です)
癇癪を起こした時の対応法として、大人が過程に目を向けて
気持ちを代弁してあげると、子どもの気持ちの切り替えがスムーズにいきます!
※ただ、保育者でも気持ちがわからないことは多々あるので
基本は①の共感+③原因(過程)が分かるなら代弁。
この①と③が合わされば長時間、癇癪が続くということは滅多にありません。
ただ、tarさんも疲れてしまったとあるので②と③は心の余裕がある時だけでOK!
まずは、①の共感を基本に、tarさん自身がゆっくり休んでください。
ご相談ありがとうございました。
専門家からの回答
ご相談ありがとうございます. 小児科医の速水です.
本当にご苦労様です.お母様のご苦労, 大変さが伝わってくる文章でした.
お母様は十分, 【必要な声かけ, 対応をお子さんにされてきた】のだと思います.
きっと【ご家庭でできる今, 以上の対応はない】のだと思います.
今後保育園, 小学校で過ごす中で,
【お子さん自身が困る, 嫌われてしまう】こともあるかもしれません.
ただ, それでいいのではないか, とも思います.
保育園, 小学校といった【子どもの社会の中で, お子さん自身が困ること, 友達とトラブルを経験すること】によって, 【お子さんが自分で考えることにつながったり, これまでお母さんが自分に伝えてくれた言葉を思い出して, 自分をコントロールできるようになっていく】のではないかと思います.
社会に出るまでそういう経験をしないで育つより, この時期に生身の人間関係で失敗したり悩んでいる方がお子さんの人生にとって役に立つのではないかと思います.
お母さんができることをやった上で, お子さんの成長を待つタイミングなのかもしれません.
また, お母さんが負けることも大事なんだよ, と伝えることで,
さらにご本人が意地になって勝つことにこだわる, ということもあるかもしれない, ということも頭の片隅に置いておいてもいいかもしれません.
改めて大変な状況と思います.
少しでも参考になれば幸いです.